2008年05月22日

搬入終了!在廊予定日。

 終わった、、、、。
すべて。

いやいやじゃなくて、これからなのでした。
はい。

搬入と展示作業が無事終わって、
ようやく家に帰ってきました。
疲れたー。
半分の荷が肩から下りた。
ほっ。
明日初日。
とりあえずあとはもう、来てくださる方の判断にすべてゆだねます。
観てください。



ところで、
僕の在廊日、決まっているのは、今のところ次の通りです。

23日、24日、25日、27日、28日、30日 です。

これから、髪の毛をバリカンで切ろうかな。自分で。
中途半端な雑草みたいなので、さすがにこれではなあ、、。

ああ、明日が怖楽しみです。



posted by 前川秀樹 at 21:55| Comment(1) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月20日

胸突き八丁。

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 チェンソーのモーターは早々に壊れ修理不能。
桜の材のウロからぞろぞろ出てきた蟻に、手足といわず腹といわず
咬まれたいくつもの跡はいつまでも痛痒い。
おのれ!蟻、猪口才な!
左手の親指は気を抜いた瞬間に、一瞬でグラインダーで削ってしまった。
右肩はすでにずっと石のよう。指先までのしびれはおさまらない。
針も整体もシップも効果は一時的。

そんな状態で毎日毎日、朝から夜まで
彫っても彫ってもまるで終わらない感じがしていたけれど、
どうにかなるもんだな。
いや、というよりいやおうなくオシマイの時間が来てしまった。
点数も作品の質も、自己採点、満点とは到底思えない。
けれど、
だって今回はこれを見せるしかないでしょうが。
と、カレンダーが言うんだからしかたがない。

 今回実際に素材を手にして彫り始めたのは、
4月の始め頃。
丁度三浦の造形合宿が終わって
一息つくまもなく
翌日からチェンソーと鑿を手にしていた。


個展。「水源」。
毎回、とにかく自分のいけるところまで行こうと、
薄ぼんやりと目的地を思い浮かべ。
とりあえず方角だけ決めて、
霧の中、思いつくままスタート。
例外なく次々横道に迷い込み、
目的地を見失う。
それではっと気がつくと、またちょっとだけ先が見える。
その繰り返し。
そして、
もしかして、僕は今これが言いたかったのかも!
こっちに進もう!
と全体がおぼろげに見えてくるのは、たいてい締め切りの直前。
なんとなく“わかった”けれど、
時間はもう数日しか残ってない。

なんでもうちょっと早くスタートしなかったんだ!?
普段からもっと準備しておけば、、、。
とそんな毎度の反省の繰り返しを、
思えば僕はもう15年以上続けているのだ。

早くに準備を始めたときもある。
が、結果は同じ。横道に余分に時間を割くだけだった。
ということはそれは多分、スタート時点時期の問題ではなく、
緊張感やテンション、コンセントレーションといった
メンタルな問題なのだろう。
ということももう身をもって知ってる。
集中して、のめりこむことでようやく見えてくるその先からが
その時に自分に課された本番、ということなのだと思うようにしている。
つまり、制作の本番はたった1週間ということなのだ。
 
今回も例に漏れず。
前回の像刻展から約1年半、
一体その間なにをやっていたのか?
とも思ったけれど、
ずっとイメージして、また打ち消して。
デッサンをして。またモティーフを探す。
そして材料との出会い。

けっこういつもそのことを頭の隅のほうで考えていたのに、
あと1週間!イザ本番!となると、
あれ?そっち側?
と、全然違う先に進もうとしている自分は不思議な感じがする。


ともあれ明日には積み込み。明後日には搬入。

展示作業までが作家の大切な仕事なので、
まだ気は抜けない。
展示の良し悪しで、すぐそこまで見えていた“先”がまた見えなくなってしまう。
体は疲れているのにすごく緊張している。

観に来てくださる方々の反応が、
こんなに怖くて同時に楽しみな個展も作家になって初めて、
そういっても大げさでは無い感じ。

後二日。胸突き八丁の峠を乗り切るのです。



posted by 前川秀樹 at 20:03| Comment(1) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月05日

像刻展「水源」。

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ぞうこく03.jpg

ぞうこく02.jpg

 DEE'S での第2回目の像刻展。
いよいよ迫ってきました。

5月/23日〜30日です。

そういうわけで、
今年もGWの渋滞情報をラジオで聞きながら、
毎日毎日、木を彫っているのです。
今回もルビジノの近辺でいろいろな理由で伐られた木を
刻んでいます。
桜、椎、ヒノキ、銀杏。

点数は30数点が目標なんだけど、うーん、しかしどうも搬入までに
そんなに、そろうかなあ、、、焦りと不安と、もう逃げたい!
という汗とがない交ぜの状態。

それでも、うん、これはまあまあかな、というのがいくつかは
出来てきていて、アトリエで木屑だらけになっているそのこたちに、頼むよ!と願掛けをしてみる。
即座に、お前さん何が言いたいわけ?
と自分の作品から突き放される。

予想はしてたけど、いろいろとわかってきて、
手もうまくなってきた分、1回目よりはかなり難産が続いている。

いやいや、まだまだこれからです。
やるのです。









posted by 前川秀樹 at 21:08| Comment(6) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月12日

弥生!名古屋

nagoya (44).JPG

月白の植物 1
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コラージュいろいろ

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汀の連綴
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 名古屋に行ってきました! 
ギャラリービエニョの個展 「汀の連綴」
が始まったのです。
と思ったら、今日はもう水曜日。
あっという間に折り返し点。

ビエニョでの平面作品での個展は2度目。
床面積は広いけど、ガラスが多くて壁が少なく、大きな平面作品の展示には全く向いていない。

が、前回に引き続き、あの手この手で空間を作っていく。
どうしても50号の絵が2点はみ出てしまったので、
2枚を背中合わせにして、カンバス木枠の側面に板を打ちつけ、
箱のようにして床にじかに立てた。

コラージュを順番に手に持って観てもらえる様に、ベニヤでテーブルを作る。

そうした、その場の思い付きをギャラリーと一緒になって形にするのが楽しい。
タイトルや展示も含めて表現作業は続くものなので、
現場で気がつくことも多い。

向いていない空間を、みんなで何とか考える。
そのうちに見えてくることもあるのです。

今回は(も?)僕はギャラリーに居られたのは8日の初日だけだったんだけど、遅くまでいろんな方が覗いてくれて、
ありがたかったなあ。
反応もさまざま。

後数日、終わってみてどんな結果になるか、楽しみです。

来てくださった方々、
本当にありがとうございます。
お会いできなかった方々にも、この場にて、本当に
ありがとうございました。







posted by 前川秀樹 at 21:47| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

汀の連綴

ビエニョ DM01.jpg 

ビエニョ DM.jpg


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0217 (2).jpg



名古屋、ギャラリービエニョでの個展は、3月8日から。

ほぼ作品もアトリエで出揃って、

現在、全体の構成や、額や台なんかの調整中。

今回は、細長い変形の50号のカンバスにアクリルで、連作がメイン。

後は10号程度のやっぱりアクリル小品、それと、しばらく作りためていたコラージュ
作品を15枚程度。

立体は銀箔の仕上げのものが3点。

昨年、霞ヶ浦の水辺をずっと見てきたので、汀の風景というか、そこでの植物や動物や、人のさまざまな営みがモティーフになっています。

うーん、それをどう構成したものかなあ、、。


僕は初日8日には会場に居ります。

あともう少し、外の日差しはすっかり春めいてきているんだけど、
アトリエはまだまだストーブ全開。

詰めの作業です。
posted by 前川秀樹 at 20:57| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月01日

2008年度 前半の展覧会予定

1月も終わろうというのに、遅ればせながら現在決定している
前川秀樹個展の予定です。
普通はもっと先の先まで予定がびっしり、の状態が本来なのでしょうが、何せものぐさ作家なので、決定が遅いのです。
あしからず。

1:個展 「汀の連綴」

タブローの連作、コラージュ、ドローイング。
場所、ギャラリービエニョ:名古屋市西区名駅2−23−14 VIA141 1F
3月8日(土)〜15日(土)


2:個展 タイトル未定 
像刻、第2弾
場所、DEE’S HALL 東京 青山
5月23日(金)〜30日(金)


その後はまだ未定ですが、小品のグループ展などが入ってくる予定はあります。またその都度この場にてお知らせいたします。




posted by 前川秀樹 at 14:02| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月07日

ごほうび展

ごほうび展.jpg

ごほうび展01.jpg


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明日から東京板橋のギャラリー fu do ki にて、こんな展示会あります。
それぞれの作家が一年の終わりに、誰かに、自分に、ごほうびになりそうなものを制作しました。

僕は像刻のためのイメージドローイング4点、
千恵は新作のかばんと下駄 です。

そうそうたる出品者の方々で僕は恐縮してますが。
皆様是非ご覧ください。
posted by 前川秀樹 at 20:26| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月05日

オススメ展示会ひとつ。

名称未設定 6.jpg

12月のルビジノのたくさんの方に来ていただいて、盛況でした。
どうもありがとうございました。
銀杏の葉っぱの黄色のじゅうたんは今月限りのようです。
綺麗でした。

さて、バタバタが続きます。
明日あさってと、僕前川は、静岡です。

静岡市の清水船越小学校の6年生の皆さんと2日間のワークショップです。
展示は静岡県立美術館。

灯りのアート展というのを企画された同校の校長先生。
3日から9日まで数人のアーティストが、かわるがわる訪れて、
それぞれのプランで、子供達と灯りをテーマとした作品をこしらえ、
展示するというもの。
僕と作る作品は、大きな部屋をひとつ。6日に展示作業。で9日まで展示。

残念ながら美術館企画ではないため、美術館のHPには出てはいないのですが、
小学校のHPには少し案内が出ています。

6日にはすべての作品が出揃います。
1階の展示室で誰でも見ることが出来ます。
それぞれの灯り。

すごく綺麗だと思いますよ。


案内状も宣伝もなにも無い一見地味に見える展覧会ですが、
こういうのこそ、是非見ていただきたいと思います。
近隣の方々、1年の終わりの灯りを是非。


僕は明日、あ、いやもう今日ですね。4時に茨城を出発です。
ブログを更新している場合じゃない、はやく寝なくちゃ。


posted by 前川秀樹 at 00:09| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月15日

テグ個展。行って来ました

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Korea B (38).JPG Korea B (101).JPG Korea A (74).JPG Korea A (84).JPG Korea A (56).JPG Korea A (52).JPG Korea A (41).JPG 展示作業中です。

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ギャラリー館長さんと記念撮影、彼女はソウルの芸術大学の教授職を経てこのギャラリー館長に就任した。現役の画家でもある。

Korea A (102).JPG オープニング挨拶、一日何を話すか緊張してしまった。

韓国テグ市の、レクサスギャラリーでの個展が始まった。
展示準備作業ととオープニングレセプションがあった。

ここはトヨタレクサスが所有するギャラリーで、
ギャラリーには館長とキュレーターが一人。
展示作業はトヨタの頼もしい社員の方々が手伝ってくれた。

数人片言の日本語のしゃべれる人がいたけれど、
やはり、通訳さんに頼ってしまう。
その通訳さんもまた、社員の方で、僕らが韓国に居る間中ずっと、案内もかねて付き添ってくれた若い 安さんという女性社員。

おかげで展示もスムーズ。
オープニングにもたくさんの招待客の方々が来てくれて、にぎやかなものだった。
どうも歓迎はされているらしい。
新聞の取材なんかもあった。
珍しいらしい。

自分の作品をバックに外国の方々の前で(顔は同じなのに)初めて挨拶をした。今度は本職の完璧な通訳さんつきで。
今回展示をすることになったいきさつ、今回のために描かれた絵の説明、今の気持。何より招待してくださったことへの感謝の言葉。
なるべく簡潔に言葉を選んで、訳し易い言葉でゆっくり。

どうもここテグで個展を開く日本人は僕が初めてらしいことを館長さんのご挨拶で知った。

韓国は今急激にさまざまな面で発展を遂げている。
内外のアートに対する感心も同じように、急激な高まりを見せつつあるらしい。

その証拠に情報をいただいて巡ったテグやソウルの現代美術系ギャラリーの空間の作りの立派なこと。
繁華街のど真ん中に立つビルが
まるまる新しいギャラリービルとなっているところもある。

そんなお隣の国の人たちに僕の今回の作品がどう写ったものか、
暫く展示中、ギャラリーの空間に居て観察していたいところだったが、
そこは時間が無く残念だった。

歴史や政治的なこと、対日感情。
いろんな絡み合った複雑なものがある。

ソウルで泊まったホテルの若いボーイさん。
日本語が堪能だった。
帰りがけ、空港へのリムジンバスを待つ間のしばしのおしゃべりでのこと。

「道を歩いているきっとほとんどの韓国人は、日本人がきらいで すよ。学校ではそういう風に教えてますからね。無理も無いです。
多分一生そうです。
でもね、きらいきらいという感情はなにも生み出しません。
感情と今の課題とは別物なんです。」

偉いなあと思った。
さらに、

「お客さんは芸術家なんですね。」

「うんそう、今は絵描き。」

「芸術家同士は国や文化が違っても、お話できるんですか?」

「うん、作品があればね、作ってる人同士はおおむねいいたいことがわかるしね。」

「いいですね、それは。」



良く耳にしていた韓国旅行のイメージは、買い物が安くて、食べ物が美味しくて、
ちょっと飛行機乗ればいけるすぐそばの外国。
週末にでも行って来られる旅行先。


そんなところだったんだけど、
それは間違いではなさそうだったけど、

そういう捉え方とは別に、近代的な高層ビルのすぐ裏手に広がる、崩れかけた瓦屋根の家屋群や、市場にあふれる画一化された工業製品の海を見るにつけ、

本当にいろんなことを考えさせられた渡韓だったなあ。
いろいろと複雑すぎて、考えてどうなるものでもないけれど、
どうにもならないから、僕は絵を描いて持ってくしかないんだけどね。

展示は20日まで、
どんな風にあたって、絵が茨城に帰ってるのかが楽しみです。
もちろん一枚も帰ってこない、というのがお互い一番うれしいんだけど(笑)。





posted by 前川秀樹 at 20:34| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月11日

夏の個展 

レクサス (51).jpg

 7月の10日から。
夏に韓国のテグという町のとあるギャラリーで
平面の作品の個展をすることになりました。
テグ市というのは港町釜山から近いところです。

会場はLEXUSギャラリー
その名の通り、韓国のトヨタのディーラーの方が所有する
スペースです。
普段は韓国国内の作家の方ばかりだそうですが、
今年、レクサスという車の売り上げが何十万台?
を突破した記念ということで、
その代理店でも、ジャパンフェアーをすることとなったようです。
昨年、高知のトヨタでも絵の個展でお世話になった縁もあり、
今回の開催に至ったわけです。

企画がきちんと決まったのが、今年2月でした。
準備の時間の短さに加えて、気になったのが、
さて、何処で描く?
でした。
土浦のアトリエは狭くなってしまって、一方で溶接をしながら、傍らで埃を嫌う平面の作業はちょっと不可能。

それで大きな絵を描くスペースとしてすぐに思いついたのが、
いまだのろのろ工事中の“ルビジノ”小屋の床。
家主さんにわけを話し、了承を得、
出来上がっている展示のためのスペースに養生シートを広げ、短時間でにわかアトリエ準備完了。

というわけで、一時工事を中断して、
先月からずっと、毎日絵を描いています。

休み休みとはいえ、昨年から続く、ルビジノの改修工事。
蓮田を望む里山という環境が、気に入ってそこの季節が移り変わる様をずっと見てきました。
特に4月から5月は田んぼに水が張られ、水面にはあふれんばかりの新緑が映り、かえるや鳥の声も降るようです。
そういう生命そのものを、吸収しながら絵を描けるということは、
幸せなことです。

これまでに蓄積している自分の内側のみに、そのモティーフを探す。そんな籠もりがちな作業を1度忘れて、
今進行形で呼吸している、刺激的で、綺麗なものを素直に
絵にしようと思いました。

なので今回は、展覧会タイトルが

「樹間の澪」
になりました。
あ、いや決定というか、正直まだ微妙に(仮)がつきますね。

案内状とパンフレットを作っていただけるということなので、
今週は6点あまりを撮影して、先方に送らねばなりません。
締め切りです。
タイトル、絵の選抜、何より最低でも6点の絵の完成。
タナゴを採りに行っている場合では無いのです。
濃い緑の日差しもかえるの鳴き声も、増水した用水路も、
そうした小屋の周りの誘惑は同時に大切なモティーフでもあるのですが、
吸収ばかりしていても、絵は勝手に出来上がってはくれません。
夜中に絵を仕上げてくれる妖怪でもいたら良いのですが。
ここにはいないみたいです。

あと少し。がんばります。








posted by 前川秀樹 at 09:05| Comment(2) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月26日

デブリ展始まる。

0424 (5).JPG

かねてよりいろいろとネットでささやかれていたらしい、
デブリプロジェクトという展覧会が24日火曜日にいよいよ
始まりました。

渋谷の ル・デコ という古い5階建てのビル。
その全部のフロアーを使って、関連の展示が行われています。
1階にはデブリカフェ。

0424.JPG 0424 (13).JPG 0424 (16).JPG 0424 (19).JPG 0424 (4).JPG 

それぞれのジャンルの若いクリエイターがそろっているだけあって、なかなかの見ごたえです。

僕の作品はは壊れた白い2頭のラクダの足元に黒いマントの人の列が続くというものです。

それにしても皆さんとにかくいろいろなことを考えるもんだなあ、、、。
と感心仕切りです。
美術かどうかは別にして、僕は面白いと思いました。
会場はテクニックと自分らしさをこれでもか!と競い合った感じです。さながら素材メーカーのマテリアル見本市のようです。
展示もいろいろと工夫を凝らして、スタッフの方々ががんばってくださったようです。

0424 (13).JPG 0424 (12).JPG

夜は7時半からオープニングパーティー。
狭い階段に人がひしめき合い、BGMガンガンのフロアはとにかくいろんな意味で濃い人たちの坩堝。
この濃厚で熱い空気のなかで息が出来ている自分が不思議なくらい。
アルコールは遠慮して、クランベリーのソーダとクラッカーにチーズ。
サラミソーセージの脂が
人の熱気とスポット照明の熱で融けかかってるよ。
ここに今いる人たちって、それぞれ、なんか音楽とかデザインとかとにかくクリエイトなことやってるんだよなあ、、。
それぞれ作品も人もとにかくすごいエネルギー。
このビルの中の人のエネルギーを全部電気に換えて送電できたなら、
すぐそばを走る山手線くらいは
もしかしたら走らせられるんじゃないかと、
半ば本気で思いました。

それにしても今回の若きプロデューサー。
パーティーの入り口で、ご挨拶だけさせていただきましたけれど、
これだけの事を短時間で立ち上げて実現できるなんて、正直驚きました。
こんなことが出来るんですねえ、、。
そのエネルギーと求心力にはとにかく脱帽です。
ご本人のそのあふれんばかりの力にもかかわらず、
裏方に徹し、みんなの前に立ってもなお、自身のオーラを極力表に見せず、という姿勢もまた見事でした。
そしてその手足となった実働スタッフの方々。
本当にお疲れ様でした。
僕は1出品参加者としてのかかわりしか出来ませんでしたが、
おかげさまです。
会場の盛況振りを見るにつけ、
展覧会としては異例の成功の結果と成ることと思います。
大変ありがたく思いました。

僕はその日に茨城まで帰らねばならないので、
お土産を受け取って、そこそこで会場を後にしましたが、
あれからまた皆さんは、盛り上がったんでしょうねえ。
なんというか東京の夜なんだろうなあ、、、、。

興味のある方は是非。
29日日曜日までやっています。
カッコイイ作品集や、デブリのTシャツなんかも買えますよ。

あと、数日ですが、スタッフの皆さん、倒れずにがんばってくださいね。








posted by 前川秀樹 at 21:54| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月06日

たまにはこんな展示会も。

デブリ.jpg

デブリ 2.jpg


4月24日からこんな展覧会があります

とはいってもこのDMではわかりづらい。
この展覧会というか、この発端となったとあるプロジェクトのためのHPが立ち上がったようです。

右斜め下

    http://www.debli.com/

いや、これでもわかりづらいですね。

 要するにですね、1昨年、愛知万博の日本館に展示された、とある作家の作品があります。
これは陶磁器で出来た、いろいろな動物なんですが、
それら何百と在る動物達が万博閉会後、処分されることになったらしい。
で、それに心を痛めた人が居て、
もう一度それを使って、要するに再生、再利用という形で、
みんなに見てもらう機会を作りたい。
そこで、さまざまなジャンルのクリエイターに声がかかりました。イラストレーター、フォトグラファー、スタイリストにミュージシャン。それに現代美術系アーティスト。まあなんでもアリなんですが。
どうにか動物を使って、それぞれ表現してもらえんやろうか。

その数は次々増えて約200人。
すごいねえ。

ちなみに参加者の方々の名前だけですとこんな感じらしいです。

artist0305.xls

僕の普段のテリトリーとはまるで違うので、名前だけ見ても正直よくわかりません。が、どうもけっこう若い人たちが中心なのかなあ。

そのいわばリサイクル展のような形で。展覧会を開きましょうということになったのです。
カタログもしっかり作成して、それが販売される事になったようです。

そんな話に、たまたま僕も誘われて、
軽い気持で、は〜いはい、やりますよ。
と返事をしてしまいました。

「それは、妖怪ヤスウケアイがおまえに憑いておるためじゃ。」

いや、もとい。
先月僕もそのドウブツを受け取り、(僕はラクダ2頭です。)
なんとなくこんな感じで、とこしらえて、
発送してしまいました。
制作正味2日。

「それは、おまえに妖怪ヤスブシンが憑いて、、、、。」

もういいですね。
はい。

実際その中心になっているプロジェクトの発起人は、初めて展覧会をプロデュ−スするということで、きっと大変だったと思うのです。
本業はそういうプロデュース業ではないようなのです。
若い人がこんなにがんばっているなら、こんなアートの裾野の拡がり方もこれからはアリなのかしらね。
とも思ったのでした。


どんな展覧会になるのやら。


僕は発起人にお会いしたことはありませんが、
声をかけてくださった、とあるディレクターの方の話だと
デザインや写真なんかに詳しくて、ちょっと変で朴訥で好青年といった感じの人物だそうです。
どんな人なのか、正直ちょっと興味があります。

それももうすぐですねえ。
事務局の方、ご苦労様です。
面白い展覧会になるといいですね。

皆さんも興味がおありでしたら。



posted by 前川秀樹 at 17:13| Comment(5) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月07日

春のドナドナ

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 先月からずっと、夜に絵を描いていた。
アトリエの中2階で。
僕の場合、作業は午前中にはかどるものなのだけれど、
絵や書き物はやはり夜が集中できる。
今回、制作したのは全部で11点。いつの間にか小さな個展が一回出来るくらいたまってしまった。
全体にどの絵からも、雨というモティーフが離れなかった。
最近水の神様と思わぬかかわりを持つ出来事があったからか、水→恵の雨→空→大きな樹、、、そういった連想をずっと頭で繰り返してみた。
大きさは大きなもので、65cm×125?p。
小さなものは短くて、65cm×52?p。

個展のための制作ではなく、
僕のタブローやドローイングを扱ってくれる、とある画商さんに昨年から頼まれていたものだ。

一般の人が、鑑賞、購入のため絵画に出会える場所に、
画商と画廊がある。
明快な区別は難しいのだけれど、作品のストックを持ち、仲買、販売をするのが画商の仕事、展示スペースを持たない場合も多い。一方展示のためのスペースを持ち、作家の作品を発表、販売するのが画廊。

僕も何箇所かのギャラリーや、画商さんと細々とお付き合いがあって、そこを通してお客様と作品の縁組をしていただいている。

絵を求めるお客さんは、作家の個展で、気に入った作品に出会う、というケース以外に、そういう作家取り扱い画商のカウンターで専門家のアドバイスの下にじっくり選ぶ、ということも出来る。

今回絵を描かせて頂いて、今日、それを受け取りに来てくれたのは、ギャラリークローゼットという、東京に事務所を持つ画商さん。

新しく描いたものと、ストックのドローイングなど、18点がハイエースの荷台に積み込まれ運ばれてった。
出来立てほやほやの作品が、梱包されてアトリエから運ばれていくのは、正直やはりちょっとだけ寂しい気持も残る。
売れ残ったらいつでも戻っておいで〜。
いい人のところにお嫁に行くんだよ〜。

頭の中にドナドナが流れ、ロバの荷馬車ではなく白いトヨタハイエースの後姿が小さくなっていく。

僕の場合、たいていはそれで気持はスパッとオシマイ。
描いて、人に手渡したものは、そこまで。
気持はすぐに切り替えて、次のことを考えるようにしている。

描くことで、出会いが生まれ、愛でてくださる見知らぬ方の元にやがて絵が落ち着く結果になるのなら、作品が自分の手元で埃をかぶってうずもれてしまうより、ずっといい。
僕らは大切に保存をすることにエネルギーを傾ける人ではない。作り続ける人なのだ。粗製濫造は論外だけれどね。

ちなみにお問い合わせはクローゼットのHPまで。
たくさんの作家さんを扱っていて、HPもにぎやかです。




posted by 前川秀樹 at 22:39| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月30日

前川秀樹 2007年の活動予定

2.22 (12).JPG
近くに在る哀愁あふれるタンク。冬場が鑑賞の旬。

 

 今年も残すところあと二日。
3日後は一月一日、何が変わるわけでも、、。
天邪鬼なぼくだけれども、
なぜかこの旧年から新年という入れ替わりが好きらしくて、
毎年「行く年来る年」を観てから出ないと、寝られない。
特別な瞬間をものすごくたくさんの人たちが、それぞれの思いで、いっぺんに迎えているのだ、と思うと、なんとなく厳かな気持にもなる。
日本人はよく、無宗教だとか、多宗教だとかいわれるけれど、
ご多分に漏れず僕も特定の教えに対して強い思い入れと依存の無い人間なので、仏様の誕生日すらも、うろおぼえ。
  
新年を迎え、祝う気持というのは、宗教的イベントとはちょっと違うけれど、
八百万の神々がおわすこの国において血を継いで来た人たちが、
一年の感謝や新たな生まれ変わり、水に流す。といった、日本人的な信仰の形を感じる唯一の日が大晦日と元日なんだとおもう。
まあ、その表現は今ではさまざまになってしまって、
作法も形式美もなにもあったもんじゃないんだけど。

さて、今年もそんな風に一年の感謝をしつつ。
来年2007年への決意を僕なりにせねばなりません。

2006年にはなんと数えてみると8回もあった個展なやグループ展などの作品発表。
はっと気がつくと、2007年にはひとつも予定がありません。

展覧会のための作品作りやさまざまな事を反省し、仕切りなおしの年にエネルギーを傾けようと決めました。
自分の納得のいく作品をきちんと時間をかけて作りたいからです。
かといって、それならじゃあ暇なのね。というわけはなく。

代わりに、作品発表とずっと並行する形で力を入れてきた、ワークショップを数回開催することになりました。
とりあえず決まっているものから。

3月 21、22、23......静岡、にて子供達の造形合宿。(特定団体対象のため参加応募はありません。)

4月 21,22............青山 DEE`S HALL にて、「木偶の棒を作る」
内容などの詳細はDEES HPにて。参加応募は同HPにて2月予定。とにかく木を彫ります!ひたすら自然木を彫り続けます。1日だけでも二日ともでも、OK.

8月(予定では17,18日)..........高知牧野植物園にて夜の植物園の中のイベントとして、灯りをテーマとしたワークショップ。今年はティピートゥリーという円錐形の行灯をこしらえましたが、今年はまた違うテーマで。内容はただいま検討中!詳細については牧野植物園HPにて。

あと、未定のもので一般の方々が参加できるもの、小さな規模のミニ講座など、計画段階のものがいくつかあります。決定しだいこのブログにておいおい参加者募集いたします。

興味のある方、お時間のある方、交通事情の許す方、是非ご参加ください。

ワークショップを続けてもう15年以上になります。
作品発表が作家のひとつの結果を見せる場とすれば、
その都度その都度、参加者や僕自信の興味の旬をかんがみて、
一緒に過程を楽しむというのがワークショップです。
ですから結果は出たとこ勝負、の面白さ。
何より作品の出来、不出来が基準ではなく、
僕のプログラムは過程を楽しむことが重要なので、初心者、図画工作苦手のトラウマさん大歓迎。
子供から大人まで、同じひとつの課題で楽しむことが出来るよう、
プログラムを考えます。そのために毎回とにかく知恵を絞ります。
ワークショップの機会は同時にたくさんの人たちとの出会いの場でもあります。
2007年もまた、どんな傑作な人に出会えるのか?
どんな傑作が生み出されるのか?

とにかく僕自身が一番楽しみなことなのです。







  




posted by 前川秀樹 at 19:43| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

syozo lolocalo展 その2

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1203 (85).JPG 1203 (69).JPG 1203 (51).JPG 1203 (49).JPG 1203 (32).JPG 1203 (29).JPG 1203 (11).JPG

僕は昨日まで淡路島にいて、
今日は一日だけ、土浦の自宅。
明日 明後日とまた二人と一匹は黒磯。
なんだかめまぐるしくて、日常のペースを忘れてしまいそうだ。
これぞ師走。(笑)なのか?

早いもので、lolocalo展も残すところ、今日を入れて2日。
初めてな場所だったけど、いろいろな収穫もあった。

今後のlolocaloの発表の形については、実はいろいろと考えているところがあって、形が決まり次第またこのブログにて、お知らせしたいと思います。
乞うご期待です!




posted by 前川秀樹 at 11:59| Comment(4) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

syozo lolocalo展 その1

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那須岳もここ数日で真っ白に衣替えした。
lolocalo展をやらせていただいている、syozo taste は黒磯市内
にあって、会期中まだ雪がちらつくことは無かったけれど、
そこからすこし上がって、那須のほうでは、夜のうちちらちら。


今回は愛犬チャイも一緒に 車ですこし走った山のほうにあるコテージに宿を取った。この季節、泊り客なんて僕らだけ。かしゃかしゃ落ち葉を蹴散らして山の背を走り回るチャイ大喜び。

黒磯の町の美味しい餃子屋さん、K君のエスニック料理屋さん「籠」。
なんだ!syozo cafe以外にも、けっこう美味しいところあるじゃないですか!省三さん。
いろいろお世話になってます。
街を知っていくことは新しい縁が生まれるようで、楽しいもの。

初めての街ではないけれど、数日を過ごすとゆっっくり時間の過ぎるのがわかる。それであらためて思う。ここは東北の町なのだ。

奈良から、滋賀から、名古屋 東京から。
今回もわざわざ来てくださった方々。
本当にありがとうございます。

いいところですよね。



 
posted by 前川秀樹 at 11:45| Comment(2) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月07日

12月lolocalo展のお知らせ

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 さて、久しぶりのlolocalo展です。
前にもこのブログにて書いたかと思いますが、lolocalo は、基本的に
前川秀樹 前川千恵 による、生活道具の製作、発表を行うときの
工房名です。
その2人展のことをlolocalo展といいます。
2人展でなくひとりづつばらばらでやるときには、
それぞれの名前で個展というニュアンスです。

今回、出没場所は栃木那須塩原市にある、cafe shozo

日程は12月2日(土曜)〜6日(水曜) です。
オープンの時間、黒磯駅からの道順などは、syozo cafe のHPよりご覧ください。

前川秀樹のほうは、回転スツール、照明器具、流木のパレットソファ、樫の木の天板の作業デスク。
それと、6joプロジェクトで高松、槇塚鉄工所とのコラボで出来た、“エイレネ”というユニークな折りたたみ回転テーブルを出します。
後はまだ製作中です。

前川千恵のほうは、レザーにペイントを施した絵のようなかばん、同じくキャンバス地にミニマルなペイントの肩掛けバッグなどが主な出品となります。


lolocaloの生活道具はプロダクトではありません。
 
自分達の眼で材料と出会い、
自分達の暮らしの中から、こういうのがほしいね。と発想し、
自分達の能力で可能な分を細々となんとか制作し続けている、というのが実のところ現状です。
鉄廃材、古い木材など、古い素材を扱うことも多く、一部の作品やご要望を除いて基本的には注文制作も、これまた難しい。
そんな零細工房で、一体どうなるのか?とも思いますが、
まあ、だからといって今のところこれ以上のペースアップや、
量産も、するつもりは無いのです。
自分達の身の丈でできうる範囲で。
これで続けていくつもりでいます。

目で見て、さわって、これ!と実物と出会ってくれた方のところに作品が嫁入りするという点において、展示会というのはつくづく一期一会なのだなあ、と思います。
丁度僕が素材に出会って、これいい!とひらめいたりするように。
その同質の気持を、第3者と共有することが、展示会を開く目的でもあります。

今回のsyozo cafe での展示会の後、とりあえず暫くlolocalo展の予定はありません。

会期まで後1ヶ月足らず。
作家は像刻展の余韻も覚めやらぬまま、
頭を切り替え再び怒涛のごとくアイデアと手作業の連続の毎日に
すでに突入しています。

冬の那須の温泉にでも浸かりに、関東近辺の皆様、日帰り旅行のつもりで
是非黒磯までいらしてください!
いうまでもなく、天晴れにおいしいsyozo cafe のコーヒーとクラシックショコラと共に過ぎて行く黄昏の時間は、
ハイレベルにアダルトにオススメです(笑)。

皆様オマチシテイマス。



posted by 前川秀樹 at 16:47| Comment(0) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月02日

像刻展終了!

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 モノを作る、表現をし続けるということは、
厳しい環境に適応しながら、
険しい山の頂上辺りに生きる少数山岳民族のように在ることだと思う。
岩だらけの地面に転がる平らな石を拾ってきては、
ひとつ積んで、また積んで、
山を高く高くしようと日々そんな営みをしている。
ギリシャ神話の「シジュフォスの労働」、の話を思い出す。

なにもそんなにまでして、なぜそんな不便で無駄な暮らしを?山を石ひとつ分高くして一体何になる?遠くから眺める山に何の変化がある?
と、豊かで住みやすい平野に住む住人達は思う。
山を降りてくれば、ここには水も食べ物もモノも人も、たくさんの物事が日々動いている。活気もある。

お互いの住民同士の間になかなか接点も理解も無い。
認知はしあっていても認識は生まれないそういう間柄。

が、あるとき何かの折に、その両者が山の中腹で出会う。
そこから接点が生じ、物や情報が交換され、相手に興味がわく。
そうして何らかの交流が生じるようになる。

僕にとって、個展などの展覧会やワークショップという機会は、
眺めのいい山の中腹で、いろいろな人たちとランデブーをすることなのだ。

「今回は5合目あたりで落ち合いませんか?」

そんなふうに。

時には7合目、今度は2合目。互いのフィールドに入っていくことはかなわないけれど、それでも出会うことは出来るし、
折に触れてそういう接点を通して理解や許容は生まれるのではないかと思える。
同時に分かり合えぬ壁もまたリアルに経ち現われてくる。
山の民族は、物資や人の生の暮らしに触れ、自分をリセットする。
平野の住民は意外な眺めに驚いて、気持を同じく切り替える。

20代の頃は彫刻での個展といえば、
誰が見に来るかそんなものは知らん!
自分が普段石を積んでる空気の薄い山の頂上まで登坂できる者だけが来ればいいんだ。
なぜ自分が下山する必要がある?

それが芸術だと思っていた。いや、芸術も日常も個展も制作も"
一人で”山の頂上でやる作業でしかないのだ。
と何もかも十把一絡げで考えていた。
若さゆえ、とはいえ、実に傲岸不遜な態度である。
それはありの背中のように狭く偏った芸術観に対する執着であった。

山の住民もまあ、それなりに歳をとったのだ。と今回しみじみおもった。
人とのかかわりや世間とのふれあいを排除すると、確かにノイズは入らない。観念的ではあっても純粋に自分と向き合い、理想的な芸術とやらを成せるのかもしれない。
しかし、僕の場合、代わりにそこに“喜び”も無い。
喜び無くして一体何に感謝せよというのか?
自分が作り続けることで、社会が変わるわけは無い。
それはそう思う。
が、“世間”の一部は共感を通して、もしかしたらすこしだけ変化
しうるかもしれない。
個展は、まあ世間との数少ない接触なのだ。
だから大切。そう思えるようになった。
 
 昨日でDEE’S HALLでの像刻個展、AOIFE・イーファ
が終わった。
こんなにたくさんの人に来ていただいて、交流があり、発見があり、感謝の念に耐えない、そういう大きな充実感を得られるランデブーは、
極めて少ない。
たぶん一生のうちに幾度も無いだろうと思う。

おかげさまで、32体、すべての像の縁談がまとまった。
それもまた極めて珍しい。
 
作者にとっては思い入れのある作品、まだ消化不足で手放したくないようなものも正直あった。が未練や思い入れを残してはいけない。
そもそもモノは自分の手をたった一時介しただけで、
最初から最後まで自分のモノではないのだ。

さて、

実はもう、次回の話がほぼ決まっているのです。

像刻展、第2弾は再来年の春頃。1年半の充電期間を置いてまた新たなランデブーを企画しています。

さらに来年の春あたり!DEE’Sでワークショップをやります。
内容はこれからですが


内容詳細、お申し込みについては決まり次第、このブログと、DEE’Sのブログで。

同じDEE’Sでまた皆様と次回の逢引?(笑)出来ますよう。
楽しみにしばしお待ちいただけたらと思います。
作者も、次にどんな素材と出会えるのか、そのときそのとき、どんな顔が樹より現われてくるのか、
そしてどんな新たな人たちに山の中腹で出会えるのか。どんないい時間をともに過ごすことが出来るのか。
さまざまなことが楽しみでなりません。

それまで山の住民はひたすら石を積み続けるのです。
皆様本当にありがとうございました。
またお会いできるの日を。











posted by 前川秀樹 at 09:16| Comment(4) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月28日

展治?湯浴み?

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 アトリエ缶詰状態から一転、毎日の電車通勤。
“東京”に通うのです。満員電車!
はまあちょっと避けて。根性がくじけてしまうので。
当初の予定ではギャラリーには期間中3日も行けばいいかな?
と予定していたのだけど、やっぱり会場に来てくれる友人、知人、旧友、仕事相手。足を運んでくれるのにお迎えできないのが申し訳なくて、
結局毎日のように青山に出勤。
土浦から常磐線、上野で銀座線に乗り換えて2時間弱で青山表参道。
遠いなあと思ってたけど、
それが思っていたよりつらくない。
というよりむしろ毎日いろんな人に会えるので、
日々新しい発見があって、新しい言葉に出会えて、そういうことがひと夏(約2ヶ月)の缶詰で僕にこびりついた、いろんなものをお払いしてくれているようで、むしろ逆に心が楽になっていくのだ。

ちゃんときちんと“個展”をやってよかったなあ、と皆さんのおかげで
心から思える週を送っている。

本当に来てくださっている皆様には感謝の思いであふれそうだ。
それも今日で折り返し点。
また日曜日に来てくださる方々がいる予定なので、
また新鮮な気持で会場に立たなくては。
いや、実際にはあんまり立ってないけど、外で腰掛けてばかりいるけど。
ここら辺が20代の僕とは違うところ。

オーナーの土器さんやそのあまりにも個性的で魅力的なお客さん方と外のテラスで飲むコーヒーとゆるーいおもしろ話の美味しいこと、楽しいこと。
日が暮れて、昼間の工事の騒音が無くなって、外にうっすら漏れてくるギャラリーの照明とヨーヨーマのチェロと。

なんていい時間を贅沢に過ごせているんだろう。
たくさんの懐かしい人たちが会いにきてくれて。
その都度それぞれの相手に昔の自分を見て。同時に今の自分を照らして。
そんなことを毎日のようにかみ締める。
作家ってだから個展をやめられない。
のじゃないだろうか?
わがコトながら、展覧会も駆け足じゃなくて、
作品を空間をこんなふうにゆっくりかみ締めたいよね。

ちょっと風に冷えてきたらまた中に入って。

あ、この感じって何かに似てる。
そうそう!温泉!
たらたら日がな一日湯に浸かって
また涼んで、ちょっとタバコとビール。お話しする相手がいつもいて、
で、また湯に浸かる。

うん!温泉浴、というか湯治?
展覧会だから像刻浴?色気が無いな。
展治。
短すぎてなんだかわからない。
じゃあそうだなあ、、、、。
まあ無難に展覧会浴かな?
この時間にしっくり来るネーミング誰か考えてくれないかなあ。

今日は一日置いてまた日曜日。
昔からの知人にまた新たに会えるので、
期待と懐かしさを胸に明日も常磐線に乗るのです。
会期中は次の仕事のことは考えないように頭の隅に押しやることにした。
今は今。
見てみぬフリをしてきた締め切りはたくさんある、はず、、、あったっけ?
どうだったかな、、、、?まあいいよねちょっとくらい怒られても。
すみませんでした〜。すぐやります!で済ませば。何とかなるでしょ。
じゃないとその時を心から楽しめないからね。





posted by 前川秀樹 at 08:34| Comment(4) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

DEE'S HALL 個展案内



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前川秀樹 像刻展 「A o i f e」 (イーファ)

のDMが出来上がってきました。
今回も2種類です。
あと1ヶ月を切ってしまいました。
ぐいっとテンションあげて、いい仕事をしたいです。



ちなみに僕の在廊日は、初日25日(水)、真ん中の29日(日)、
そして 最終日 11月1日(水)です。



関東圏の皆様どうぞ宜しく御願いいたします。
posted by 前川秀樹 at 10:53| Comment(4) | 作品発表、展覧会情報、等。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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