2006年12月17日

エラゴン

エラゴンロード.jpg

 ずっと以前にチラシをもらって、内容はともかく名前だけで惹かれてました。
ようやく全国封切りみたいです。どうも「エラ」が肝というわけでもなさそうです。
多分観ないと思います。


posted by 前川秀樹 at 17:11| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月12日

夜行寝台。

 先日、最寄り駅の緑の窓口にて、
夜行寝台列車のチケットを予約購入した。
前回と同様、高松駅21時20分発 
東京翌朝着。
新しく快適な車両である。

一月ほど前、同じ列車に乗ったのだが大変快適だったので、
来月の出張の帰りは飛行機でなく、またこれにしたのだ。

前回、何の下調べもせず、日にちだけを告げて、
カウンター窓口でチケットを買った時のこと。



瀬戸の日の出.jpg


まあこんなミニコントもやりつつ。

P1010425.JPG

こんな個室ベッド。

 
 サンライズ瀬戸号。
安いB寝台は狭いが、一応ナンバー式の鍵のかかる個室で、ラジオや時計、エアコン、室内灯、枕元灯など、一通りの機能がそろっている。
普通の夜行列車は、消灯が無く夜の車窓は、
室内の明かりや自分の顔が窓に反射して
外は非常に見えにくい、
しかし夜行寝台列車は違う、ベッドの枕の高さに大きな窓があり、室内を完全に消灯すれば、
横に流れる街の明かりや、真夜中の鉄橋の向こうの河なんかが寝転がって観えたりして、なかなかの風情なのだ。
 
小さな灯りにしてちょっと、ペンをもって、紀行文なんぞ書いてみたりしたくなる。

サンライズ瀬戸は夜をまたぎ、長距離を走り、そして
翌朝7時ころ東京駅のプラットホームに入る。

つまり5時や6時には丁度神奈川あたりの駅を
ゆっくり通過することになるわけだ。

そこで油断してしまう。
早朝6時のホームといえば通勤のお父さん達や朝練の学生達が、
早めの通勤列車を待っている時間。

いい気持で、カーテンを開け、はだけた浴衣で寝転がって朝寝をしつつ
窓を眺めているところに、
列車はホームに到着。そういう人たちと不用意に眼があってしまうのだ。
というより、乗客の姿は外から丸見えなのだ。
特に2階建て車両の1階にベッドがある場合、
その窓の高さは丁度ホームに立っているヒトの目線のすこし下。
これは恥ずかしい。
お互い気まずい。
ネクタイ姿の方々に、
このだらしない朝の姿がひたすら申し訳ないかんじだ。

旅は夜明けとともに終わるわけだ。
旅行気分と寝ぼけ眼はそこで醒める。
昨夜の紀行文なんぞどこ吹く風、となる瞬間だ。


着替えて、荷物の整理をして。顔を洗って、と。
いつもの朝と変わらない。
夜が明けて、今日、自分もまたいつもの仕事なのだ。

すこし前には東京発大阪着の”銀河”というのに乗った。
こちらはかなり古い車両で、ベッドも2段で4人部屋。
部品はマイナスねじで固定されている。
これはこれでまた、懐かしかった。

ここのところ、車より飛行機より、
夜をまたぐ、移動ホテル、夜行寝台列車にはまっている。










posted by 前川秀樹 at 21:52| Comment(2) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月28日

ハチクロ舞台

ハチミツとクローバーという漫画が大ヒットして、
今年の夏映画になった。
美大を舞台にした恋愛コメディーなのだが、
なかなか面白いとおもう。
クサイ青春ものと心地よいエンターテインメントとのぎりぎりで成り立ってる。
そうか、実際にはありえないけど、美大生ってこう見られているのね。
漫画の舞台は僕のいたムサビがモデルになっている。
懐かしい建物がたくさん描かれていて、
時折ふと、遠い昔に返ってしまう。

一方映画の方はロケ地をいろいろなところに分散しているらしく、
筑波大学もそのひとつになったらしい。

僕はいつも同大学内の撮影スタジオで、
友人H本くんにDM撮影を御願いしているのだが、
今日もそんな撮影日だった。

夏休み中でガラ〜んとした学内の
薄暗い彫刻科の教室の廊下を歩いていると、
向こうの入り口から、カメラを下げた女の子二人。
なんだか持っているバッグとか、いでたちとか、
この学科周りに似つかわしくない、こぎれいな雰囲気だ。

「あ〜ここだ〜。」
「あ、ほんとだ〜。」

で、写真をパチリ。

見てるとあちこち撮っている。

そうか、なるほど、これがハチクロフリークか、、、。
いるんだなあ。
あの子達も美大にあんなイメージを抱いちゃってんのかなあ、、。

 とうの昔に学生でなくなってしまった僕は、
作品らしき荷物を持って、キャンパスを歩く今の自分の姿が
なんとなく恥ずかしく、
彼女達とすれ違うことにも若干のためらいがあった。
無論そんな僕の色あせた心の葛藤など知る者はいない。

気配を殺し、出来るだけ廊下の左の壁際を歩く。

 その、僕は違うから、そういうんじゃないから。
ほらあんな熱くないし、とっくに青春じゃないし。
格好はちょっと君らの好きな青春映画の主人公に
たまたま似てるかも知んないけど、
意識してるわけじゃなくて、僕はいつもこうだから。

緊張感をもって出来るだけさりげなく、何事も無く
狭い廊下をすいっとすれ違う。

ほッ、眼は合わなかった。

すれ違った時のスピードとその後の経過時間から、
推定10メートルくらい離れた頃、
いきなり途切れがちに僕の耳に入ってきた言葉。

「今の人さー、、、、。」
「裸の大将だよね。」

おいおいおい、ちょっと待てーーーーーーー!
聞こえとるぞ!!
漏れとるぞ。
小娘!

デパ地下の無節操な試食じゃないんだから、
安易に通りすがりの人の容貌といでたちをつまみ食いするのはやめろ。
僕のセピア色の心の葛藤を蹴散らしやがって。

ハチクロさん.jpg

だいたい
芦屋雁ノ介にだって青春はあったはずだろう。
もともとああじゃなかったんだ!
そもそも、、
いや、そういうことじゃないな、
そう、青春なのだよ大事なのは。
えーと、青春といえば、、、、。
僕の行っていた淡路島の高校の食堂のおっちゃんは
その風貌のあまりの酷似から、
ご多分に漏れず 雁ノ介 と呼ばれていた。
雁ノ介のこしらえる月見とケツネうどんが美味しかった。
350円だったっけねえ、、、、、。
2時間目の休み時間に良く食ったねえ、、、、。

いかんいかん!青春と雁ノ介をまず分けて考えろ、俺、
うどんも分けろ。

ええとええと、、
まあ、
どうでもいいことだな。


そうそう、
今日の撮影は10月25日からのDEE'S HALLのDM用のものだったのでした。






posted by 前川秀樹 at 22:01| Comment(9) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月14日

ぱっくり。

 ボール盤という電動工具がある。↓
ボール盤.jpg

要するに固定式ドリルのことなのだが、
右手でハンドルを手前に回すと、
手前のドリルが下に落ちてくる。
金属でも木材でも何でも比較的正確に穴が開けられるので、
数年前にくず鉄屋から、1万5千円で購入した中古であるが、
未だに僕の仕事場で大活躍してくれている。

穴を開ける対象は、普通は固定テーブルの上で
バイスによってしっかりと固定されたうえで
穴を穿つ。

ところがせっかちな僕は、よく手で鉄片を持ったまま
そのままドリルを降ろす。

言うまでも無く
大変危険な行為である。

そのとき、気が緩んでいた。
またちょっと疲れていて、
ただでさえ乏しい集中力を、
さらに欠いていた。

穴が鉄片を貫通するかしないかというところで、
急に刃が鉄を巻き込み、一緒に回転したのだ。
ぐるりん!と。

魔がさした。

しまった!
と思ったその一瞬で鋭い切りっぱなしの鉄片が左手の中で回転し
皮膚を裂いた。

やってしまった、、、。
スイッチを切ってこわごわ手を見る。
油で汚れて真っ黒な手のひらの、人差し指と親指のあたりから
たり〜〜〜と血が出てきた。
手の甲側の親指の付け根あたりがどうやら一番ひどい。
ああ、、、。

心臓が早鐘を打つ。
血は出続ける。

動転してもしかたない、とりあえず傷口を洗わないと。

ティッシュで左手を押さえて、
洗面所に急ぐ。

傷口に石鹸が入らないように慎重に洗う。
それでも、水に触れてだけで刺すようだ。
背筋がぴ〜んと硬直するくらいしみる。


ぱっくり.jpg


徐々に姿を現す、出来たてほやほやの複数の傷。
ひええ。
ぱっくり開いてるよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
1ミリ足らずの皮の下から半透明の脂肪の層が、、。
うわ〜〜〜。
僕の中身が、、。
かえって自分の手じゃないみたいに客観的になってしまう。
血の滴る手を目の前の鏡にうつして見る。

「こ、これがわたし!?」

こ、これが私!?.jpg

いや、このせりふは違う。
なんか違う。

今、ボケなぞいらぬ。
いや、待て待て、
そんなことより、
血を止めなくては。

2階に上がって、電話中のツマに報告。

「やっちゃった。」

「ぎょえ〜。」
「なんかね〜前川君が怪我したみたい。」

電話口の相手に報告。

いや、そんなことはいいから、、、、。

とりあえずツマに絆創膏のいいのを
マツキヨに買いに走ってもらった。
まもなくどうにか血は止まりつつあった。気持も落ちついてしげしげ見る。
医者には行きたくないなあ。

「しかしこれは、縫ってもらったほうがいいのでは、、。」

「医者はいやなんだ。」

「じゃあとりあえず消毒して化膿止めを塗ろう。これ。」

ツマの差し出した丸い小さなこう薬いれ。

「どうしたこれ、今買ってきてくれたの?」

「いや、この前、アーク犬猫病院で、、、。」

犬用か!!!!?

まあ、なにも無いよりは。
それを素直に塗るほうも塗るほうだ。
陥没した傷口にそっと置くように、塗る。
傷に沿って絆創膏を数枚張る。
汗ではがれるので、引き出しにあった
塗装用マスキングテープでぐるぐる巻きにして、、、。

まあ、素人が出来るのここまでの処置だ。

その日はその不自由な左手のまま、出来る作業を続けた。
プールは休んだ。
これは一昨日の話。
ツマの介抱のおかげで(?)、
今のところ化膿することもなく、
肉が盛り上がってきているのを発見したのはようやく今日のこと。
すごい。早い。こうやって皮が出来て来るんだ。
治りは遅いだろうが、どうにか医者に行かなくてすみそうだ。

せっかちで得をした記憶は無い。




















posted by 前川秀樹 at 21:15| Comment(3) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月09日

不条理な攻撃

理不尽な攻撃.jpg

わけがわかりません。
なぜ?
と、聞いたほうが負けです。

不条理テポドンを迎撃するには
攻撃を早期に察知し
理不尽パトリオットを
効率的に
発射するしかありません。


しかしながら
現時点では
その実戦配備が充分とはいえず、
従来の旧式の
理屈ミサイルでの
迎撃に頼らざるを得無いというのが
現状です。

残念ながら
その撃墜の確立は
極めて低いという。

経済制裁も、
ぬかに釘の状態。

突発的不条理を前に普遍的“理”は
無力だ。





posted by 前川秀樹 at 21:49| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

名は態をあらわしたりもしたっけね、、。

名は態を、、。1.jpg

名は態を、、。2.jpg

信じられないことだが、
今年も折り返し点を過ぎた。
 今日になって 
腰がようやく復活の兆し。
駄目押しで近くのお世話になっている医者で、注射とレーザーを当ててもらう。これは抜群に効いた。
今日はまっすぐ立つことが出来た。あ、歩ける!!!
物を持てる。掃除も出来る。
ああ、まだずっしり重いけど、それでもなんてありがたいんだ!!
これで無能の人から、有能の人に、、。
いや、そんなわけは無い。せいぜい普通の人くらいには、、。

やっとコンビに行ったら、
タバコがまた値上げしていた。
1箱450円くらいまでは近く行きそうな勢いだ。

武蔵さん。ちょっと上のほうに文句いっておいておくれよ。
時間のあるときに。

posted by 前川秀樹 at 22:23| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月24日

おもちゃのマーチで、、、?

仕事場にて

おもちゃのマーチで2.jpg


明日ギャラリーナツカの搬入、明後日初日。
この土壇場で僕は何をやってるんだろうか?
時間が無ければ無いときほど、ブログに書き込んでいる。
そんな自分がたまにわからない。
posted by 前川秀樹 at 20:49| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月19日

チャイのストライキ

 うちの犬は11歳になるメスのラブラドールで、チャイという。
朝夕の散歩は、面倒に感じるが、ままいいこともある。

所沢に住んでいた頃、周りには雑木林がたくさん点在していて、
散歩がてら散策するにはなかなか面白かった。
散策と書けば聞こえはいいが、
その実、不法投棄されたごみをみてまわったり、昔埋められたガラス瓶を掘り出したり、クワガタムシを探してそれとなく樹液の匂いを追ってみたり。
いいおっさんの、薄暗い雑木林の中での
こういうろくでもない行動を目撃した人は、
間違いなく不審者という印象を持つだろう。
へたしたらそのままその場から通報されるかもしれない。ケータイで。
だから人には見つからないように、周りにいつも気を配った。
必要以上にきょろきょろと、挙動不審が加わってますます怪しくなった。

ついネガティブなイメージを持ってしまう自分。
近所に住む不審者。怪しい人。
子供が犠牲になったりするいやな事件があとを絶たない。
テレビのニュースで即座に流れる犯人像や目撃談。近所の人々の反応。

「数日前から紺色のバンがとまっているのを見かけましたよ。」

「あのあたりで何かを探すような不振な男性を見ました。ええ、確か頭は茶髪で、、、。昼間からねえ、何してるんですかねえ、、。」

事件が起こらなければ別になんということは無いのに、
きっと何か起こったら、僕なんてそういう舌鋒によって真っ先に参考人だ。

僕は犯人逮捕につながる重要な目撃証言をする
そんな役にはちょっとあこがれる。
が、逆に重要参考人として、任意の出頭なんて事はごめんだ。
テレビに“自称芸術家”なんてテロップが出たりしたらたまらない。


 そんなときにうちにチャイがやってきた。
そうだ!同じ雑木林を散策するのにも、犬の散歩をする男の人。
この図は、一人よりもずっと印象がいいじゃないか!
人に見られたとしても、さりげなくボールを捜してるふりをしたり、
犬の名前を呼んだりしていると、変じゃない!
これだ!
で、実際ずいぶんカモフラージュになった。(と思うんだけど)

ここ土浦に越してきてからもそれは変わらず続いた。

髪の毛が黄色くても、年齢不詳でも。とりあえず犬の散歩さえしておけば近所でのイメージは大丈夫!(かなあ、、。)

ところがすこし前、その日のチャイの散歩が終盤に差し掛かった頃、
チャイが急にぴたっとその歩を止めた。
もっと歩きたい時や、何か不満があるときに必ずそういうストライキをする。
そんなときは、呪文だ。
チャイの好きな人の名前を言ったり、
「ゴハン」や、「海行くよ」なんかも有効だ。
即座にすっくと立ち上がり、また元気に歩き出す。

そのときは、アリスという最近まで近所に住んでいたゴールデンレトリーバーの友達犬の名前を使った。

「あ、ほら!アリス!アリス!」

起き上がるがまだ歩かない。

「アリスだアリス。アリスアリス。」

連呼でようやく歩き出した。
そこで止めればいいものを、そのときは僕のほうが迂闊にも調子に乗った。続けた。

「アリスだアリスだ、アリスにあった♪ポン酢であえた。箪笥とまな板こしらえた!ヘイヨ、、、!」

韻を踏んだりして調子が出てきた頃、そのさまを
人にみられた。
登校中の女子中学生に。
坂を勢いよく自転車で下ってきて、すれ違う瞬間には目がまん丸に開いていた。

血の気が引いた。
往来で一人アリスアリスを連発する年齢不詳の茶髪の男。

ああ、違うんだ!僕はそういうんじゃないんだ、
ちゃんと納税者で年金も払ってるし。ずっと家にいるけどそれが仕事だし、だいたい芸術って言うのは、、、あのその、見かけほど変じゃないんだ。いや、多少 変だけどそれは普通の範疇の中での変であって、、、
そもそも“普通”ってなにかね!。

脳内釈明の間数秒。
あの表情からみて彼女の視界に、チャイは入ってはいまい。

もう目に見えている。彼女の学校での朝一番のトピック。

「ねえねえ!今朝すっげーヤバイヤツみたよ!」

頼むから事件はおきないでおくれ!
少なくともあと75日くらい。




チャイに効く呪文.jpg


     飼い主調子に乗ったころ。↓


不審メ2.jpg


たとえ犬を連れていても油断は禁物なのだ。
普通の顔をしつづけるって難しい。


posted by 前川秀樹 at 21:21| Comment(3) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月14日

NHKいっとろっけん。

 お昼前のテレビ番組、NHKのいっとろっけん(一都六県)
に今日、知人が出た。
NHK水戸放送局のスタジオゲスト席に座った
数人のうちの一人が、水戸のギャラリーのFさんだった。
あ、企画展の宣伝をフリップを使ってやってる。
トマトの味のコメントなんかもしているよ。
以前にもやはり友人の絵描きであるS女史がインタビュー席に座った。
司会の小田切アナウンサーのの質問に
持ち味のお惚けとおすましトークで答えていた。

こういうローカル番組は、知り合いや知った場所が出るので、
改めてみるとなかなか味わい深い。

その同じ番組内のコーナーで“まちむら情報発信局”
というのがある。

毎回違う素人さんが二人出てきて、地域の情報を発信してくれる。
素人さんといってもその多くは各市町村役場の観光課の人や企業の広報のかた達だ。

ガチガチに固まったロボットのような
ふたりの奇妙な台詞回しを聞くのを
僕は毎回楽しみにしている。
二人はカメラに対して正面を向いて座り、
台本どおりの台詞で最後まで演じぬくのだ。
掛け合いふうの情報トークのはずなのに、けっして相手に視線をやることはない。
もちろん明るいBGMもなければ、お互い相槌すらも打つことはない。
二人の視線はなぜかカメラよりすこし上あたり、
遠い目を凍らせたままその奇妙な不条理劇の舞台が続く。


「ここにはこのような設備が完備されているんですよ。」

  間

「へえ、、、そうなんですか。」

  間

「はい。そうなんです。」

衛星国際通信かよ!!
と突っ込んでみる。

台本棒読みのお手本を見るようなのだが、
きっとここにいたるまで、この二人は
曼荼羅絵のような緻密な打ち合わせと、
血のにじむようなハードなリハーサルを経験して来たに違いない
そう思うと、画面を見ながらしみじみねぎらいの気持がわいてくるのだ。
台詞の発音もやけにしっかりはっきりしていて聞き取りやすい。

NHKの生番組は秒単位での番組進行に神経を使うと聞く。
もしかしたら、台詞もアナログなカンペなんかではなく、
何か別の画期的な指示出し方法がなされているのかも、、、。

リアクション芸人のきっついグルメレポートコメントを聞かされるより、
ずっと伝わるものがあっていい。
なくなってほしくないコーナーのひとつなのだ。
今度はこのコーナーに知り合いロボットが出てくれることを強く希望してやまない。

リモートトーク

リモートトーク 2.jpg




posted by 前川秀樹 at 00:12| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

車窓とお弁当

カツアゲ弁当.jpg
 
 
 17の頃、予備校の夏期講習会で始めて島を出て一人で上京した。
新大阪駅で新幹線に乗る前に、幕の内弁当を買った。

大きな荷物と重い絵の具とB2の大きなカルトンが邪魔で、
袋に入れた弁当は水平を保つことが出来ていなかったようで、
列車が動き出してから、ようやくふたを開けてみると、
楽しみな幕の内弁当だったはずのものは、
いんちきアジア風の混ぜゴハン一歩手前、といった様相を呈していた。
何だコリャ?なぜ?

ふいに不安になった。

こ、これが東京!?

いや、まだ京都にも着いてなかったんだけど。

こんなことで、これからなれない土地でやっていけるのか?俺。

京都の停車で人が出入りするので、隣にどんな人が座るのか不安で、
なんとなく食べるのを止めて、ふたをする。
すぐにまた再開したけれど極度の緊張のためか
途中で気持悪くなって、
結局全部を食べきることが出来ず、息吹山を左に見ながら
またふたをした。

東京駅の16番ホームに列車が到着する。

日が傾く頃、ようやく立川に住むお世話になる先輩の家に到着した。
なれないアスファルトの照り返しは暑かった。

田舎から持参した手土産なんかをかばんから取り出して手渡す。

「お世話になります。」
「ああ、宜しく、疲れたやろう、、、、、ん?そっちはなんだ?」
「はあ、弁当です。まだ食べられます。実は新幹線では食べきれず。中央線は人が一杯でやっぱり食べられず、せっかく買うたので、気持悪くて。その、、。まだ食べれます。」

絵に描いたようなしどろもどろの図。

「こんなに暑いのに、痛んでるに決まってる!いいから先にここに捨てなさい!。食べものはちゃんと冷蔵庫に買ってあるから。」

ごもっともです。S先輩。
 
軟弱なもったいない精神の表れか、それとも初めてづくしの緊張感だったのか、はたまた高校生の単なる旺盛な食い意地だったのか?
ともあれ、それらをすべて差し引いても、その頃からやっぱり本物の粗忽モノだったのだ。

 リラックスして車窓の眺めを肴に駅弁の味を楽しめるまでになったのは、
無事大学に入って、鈍行列車乗り継ぎ一人旅の楽しみを覚えてからだった。
いつものコンビ二弁当より高くて冷たいのに、
旅とくれば車窓の眺めとポリ容器のもみだし茶と
それから珍しい駅弁だろうと、決め込んでよく食べた。
それが、旅をしているという気分を盛り上げるための、わりと大切な“作法”
だったんだな。

自分の顔が映る真冬の夜行列車の窓の曇りも今は懐かしい。


 あさって明け方に家を出て、名古屋に車で絵を搬入する予定。
今ではすっかり移動は車が基本になってしまった。
めったに列車での移動はしなくなったけどど、
たま〜に仕事や帰省の折には新幹線にも乗る。
駅でそばをすすったり、軽食スタンドのお昼でもいいけど、
やっぱりホームで売ってる駅弁をついかってしまう。

 いまはもうそのくらいでは旅情を味わうことは難しくなってしまったけど、
変わりに学生の頃の懐かしさが、冷たいベントーの隠し味になっているような気がするのだ。











posted by 前川秀樹 at 21:30| Comment(4) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

にわかフットボール熱

 先日のドイツ対日本戦は、引き分けでこそあったが、
なかなか胸のすく試合だった。
いよいよ、始まるワールドカップサッカー。
うちもご多分に漏れずにわかサッカーファンなのだが、
期間限定で熱くなれるものがあるのは、それでもいいことだ。
高原と柳沢が不調のまま本番はどうなるのか?ジーコジャパン。
今夜はマルタとの試合。ビールも用意した。
何でもいいからシュートを打て!!
出来れば枠の中に。

マルタボケFIFA公認
サッカーボケ.jpg
posted by 前川秀樹 at 21:38| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月28日

もぐりde名人

 毎週の水泳教室。先生は還暦を迎えた女の先生。
僕はもう2年以上この先生に教えていただいている。
逆三角形の体で長身。
泳ぐ姿はサカマタのようだ。
僕ら生徒はそれに比べるとラッコか水にうかぶヌートリア。

5月はバック(背泳ぎ)が中心だった。
僕に限らず、多くの人がバックをあまり好きではないようだ。
劣等性の僕にとってはしかし、クロールもヒラもバタフライも
苦手度はどっこいどっこいなのだけれど。

もぐりdeめいじん
モグリde名人 1.jpg

右折禁止
モグリde名人 2.jpg

 先日は、両手を同時に回して、バックを泳ぐというお題が先生より出された。
両手をぐいっと伸ばすと、その間、一時的に顔は水面より下がる。
で、体の両脇の水をかくと、水流に押されるように顔が出る。
だから、呼吸は水面下にあるときに鼻から息をすこしづつ吐き出して、
出たときに、今度は口から吸い込めばいい。
理屈では。

先生「水の中で全部吐き終わったら息を止めればいいでしょ?皆さん、出来たでしょ?じゃあもう一回ね。」
生徒たち「はい。」「はい、なるほど。」
みなそれなりに納得した様子。

みんなほんとに〜〜?
一抹不安を抱えた僕の番。
「ハイ次どうぞ〜!」

あれ?おかしい?
かいてもかいても、顔なんて出やしないぞ。
ず〜っと水面を下から見てる。
泳ぎの形や息接ぎの理屈以前やないのか?僕。
く、苦しい。そろそろ酸素を、、、。
とうとう、最後まで息が出来ずに着いてしまった。
水は容赦なく二つの穴から浸入してくるし。
ああ、頭の後ろの裏側がき〜んと痛い。

ぜえぜえーーーー。

先生大笑い。
「そ〜りゃ、前川君苦しいわ!息すえないよねえ、それじゃねえ。」
手までたたいてる。

そうですよ。先生、世の中のりくつと実際は違います。
僕がその生き証人です!

もう水は飲みたくないなあ。
でも上手に泳げなくても、皆さんの笑いが何よりの浮力です。












 

posted by 前川秀樹 at 23:19| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

おとなのじかく

 先日、近くのお店にジーパンを買いに行った。
2本買うと2本目が半額になるというので、
ツマと一本ずつ。
お店でそれぞれすそ上げをしてもらって持ち帰った

翌朝、さあ、今日から新しいズボンで犬の散歩♪
普段着なのに新しいものってうれしい。

右足を通して、左足を、、、。
ありゃ?昨日よりちょっときついかな?
店員さん間違えたのかな?
いや、丈はこんなもんだよなあ、、。

何よりボタンはまらない。

そこにいたるまで、気が付かなかった。それが自分のジーパンでは無いことに。
言い訳ではないが、たまたま色が似ていたのだ。
いや、まてまて、そんなことはいい。
今気になるのはなんだ、、?

そうだ!、ツマのものと丈が一緒って!?

ツマとの身長差は15センチ。
にもかかわらず股下は同じ。
はて、15センチは一体いずこへ旅立ったのか?

ズボンタケ3.jpg

朝一番のショックだった。
短いのだ。脚部が。身長の割合にして。自分は嘆息なのだ。はぁ、、。
あ、ちがう、短足なのだ。
前々からうすうす自覚してはいたのだが、
この歳になってこうもはっきり目の当たりにする機会が訪れるとは、、。
いまさらながら己を知ったなあ。

それから程なく、
今度はアトリエでの作業ズボンに大きな穴が開いたので、買いに行った。
作業員のはいてるブルーグレーの綿のあれ。
今回は初めてホームセンターで買ってみる。
最近のウエストはこの前すでに計測済み。。
あとは問題の丈、なんやがなあ、、。
作業着コーナーには、股下を自分で測るゲージがおいてある。
T型定規みたいな形のゲージ。
あてがっている姿はちょっと恥ずかしい。
78センチ、はちょっと、な、そんなには長く無さそうだしな、
かといって63センチ、、。
いやいやいくらなんでもダックスフントやジャミラじゃあるまいし、、。
どうやら65センチか73センチのどちらかが
自分の股下に該当するサイズらしい。
恥ずかしいので、あたりを見渡しながらさりげなく
ささっと当てがっててみる。
う〜ん。73センチがちょうどいいと思う。
けど、この前のことがあるしなあ。
65センチで行くほうがいいだろうな。
等身大の自分なんてこんなものや、。
経験を経て自分に謙虚になっていく。
これが大人になるということやな。
うんうん。

ズボンタケ2.jpg

迷った末、さわやかに65センチコースを選択。

かえって早速アトリエではいてみた。
心機一転!
って
おやあ?

ズボンタケ.jpg

自分に謙虚になった結果がこれか!!


くそっ
すそがすーすーするわ!!。
靴下が下がってくると寒いっちゅうねん。
しゃがむと脛がむき出し。
溶接の火花はダイレクトアタック!
脛毛焼けとるちゅうねん。

ズボンタケ 4.jpg

とほほ、このままこの寸足らずズボンの寿命を待つしかないのか、、。


自分のサイズって、横方向にはそれなりに気にしても、
股下はなあ、、。

不惑を目前にして未だに“自分探し”
が必要なこんな大人。
いかがなものだろうか、とふと思う。




posted by 前川秀樹 at 22:02| Comment(6) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月11日

ちょい薄幸キャラ

 不思議と薄幸キャラというか、不運に見えるキャラを有した人が居る。
件の●下君がそうだ。
かつて弟にまで「幸薄い、、。」とつぶやかれたことがあるという。
そんな滝●君のブログに数日前に書き込まれていた出来事。

クレジットカード、キャッシュカード、運転免許証、スーパーひたちの特急券、挙句にマツキヨとツタヤの会員券まで、全部なくしました。
とどのつまり財布を全部、、
、、、、、、、、、、、、って。

絵に書いたような美味しい不幸キャラ。
へこむのもまあわかるけど、そこはそれ、そういうのこそが個性、
オリジナリティの表出だと開き直って。ね。
いっそ、薄幸を売りにしたらいかがだろう。

今後の設計や家具作りに生かすんだ。
例えば、、マエカワプロデュース!第一弾!
キャッチはまずこうだ。


変化やハプニングの無い平坦な毎日を
あなたは幸福だと勘違いしては居ませんか?
もしかしてあなたの幸福感覚は麻痺しているだけかも、、。
退屈と平凡な幸せを取り違えては居ませんか?

そんな時、
予測が付かない大自然の息吹に触れてみてはいかがでしょう?
ハプニングこそ幸せの香のスパイスだとあなたも気が付くはず!

天然木の暖かさ、北欧風のシンプル&ノーブルなデザイン。
あっと驚くサプライズギミックが用意されています!


かみきりテーブル.jpg

なんと夏になると脚部のデザインが一新!
新機軸!風通しを考えた、エコ設計。
合言葉はちょっぴりトホホ♪
みたいな。

さらに第2弾。

はみ出んばかりの幸福感に満たされているあなた!
あるときふと不安が頭をもたげたりしませんか?
「こんなに幸せでいいのかしら、、。」
そんなときはほんの少しの不運に見舞われるだけで、
心の曇りもすっきり解消!
幸福すぎて退屈な毎日にちょっとしたカンフル剤。
プチ不運とスリルこそ今のあなたが求めていたもののはず。

是非お試しください。


封印済みチェスト.jpg

和と北欧の絶妙な組み合わせ。
な.に.か.封印済み♪
そのフ〜ダ〜を〜♪はがすのは〜あな〜〜〜〜〜たぁ〜♪
(by AKIKO WADA)


うん、面白いな。
これ、けっこういけるんじゃ、、。

いっそ、そうだ、そういった方向性でブランドを立ち上げたらいい。
幸せすぎるあなたにプチ不運おすそ分けします。
ブランド名は考えた。これでいこう!↓

タッキーマーク.jpg


うーん。
ほんとに出来たらすごいな。
世のなか何がはやるかわからんからな(笑)

ああ、人をネタによく遊んだ。

脳内おもちゃにしてすまんタツ●。

そう思って、ブログ記事の続きをよく読んだら、
なに!?
ソファーのすみから財布が出てきたあ?!!

なんじゃいそら!
こんなに盛り上がったのに(勝手に)

ちょっとキャラが変わってきたんじゃないの?
そのことだけが最近ちょっと心配です。







posted by 前川秀樹 at 20:28| Comment(2) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月01日

4月のホラね。



未知の物ソ2.jpg

 高校生のとき、とある放課後の美術準備室、
僕は友達のH田と暇つぶしに
くだらないままごとをしていた。

デッサンで使う“ねりごむ”に水彩絵の具を混ぜて練って、色つきの練りゴムを作っていたのだ。茶色、灰色、赤、緑、、。
今思っても高校2年にもなって、なぜそんな“痛い”ままごとを、、、。
と思うのだが、多分すごく退屈で、おまけにねちゃねちゃとした手の感触が結構好きだったのだ。
練っていくうち、ねりごむは次第に粘着力を失い、
ぽそぽそとした、不思議な繊維の塊のような、役に立たないものになってしまう。それなりに時間がつぶれた。
 
が、やがて我に返る。
貴重な部の備品になんてことを。いまさらながらどうしよう、、。
暫く見つめたあと、ぴんとひらめいた。

これは地球外の物質ということで封印しよう。
それだ!
ひらめく方向は幼稚でなおかつ間違っているのだが、
なんとなく次の展開としては面白そうなので、
今度は二人で偽装工作に時間を費やすことにした。

僕は生物部にも顔が利いたので、
向いの校舎の、生物部の部室から、広口の薬品ビンを借りてきて、
中に丁寧に綿を敷きつめ、その物体をそっと納め、
それらしいアルファベットを書いたラベルをこしらえ
貼る。ふたにも紙で封をする。
ふたりのボルテージはうなぎのぼりだ。
我ながらよく出来ている。それっぽい。
友達と二人、窓辺に置いた出来立て標本の出来栄えを称えあった。
にやにや悦に入っていたそのとき、
がらり
誰かが突然戸を開け入ってきた。
友達のN野だった。
彼がそのビンを目ざとく見つける。
いかん。見られたか!?

一瞬だった。
 
「あ、N野、ええとこに来た!秘密やで、今だけやで。
これな、月から持ち帰った石やねん。」

真顔でとんちんかんなうそをついてしまった。しかも低い声で。

「うそぬかせ!」

自分でも無理があるのはわかっていたが、
そのときはなぜか「押し切れ」、と何かがささやいた。

「いやいや、それがほんまなんやって。俺のおじさんの知り合いが友達のアメリカ人のアストロノーツから譲り受けたんや。確か一月ほどの前の朝日新聞にのってたやろ?●●●●て名前の宇宙飛行士、、。」

適当な言葉がぺらぺらと出てくる。

「ああ、確か俺も記事を読んだで。そうやそうや、思い出した。
NASAにつとめとるっていう叔父さんの知り合いなんやろ。」

幸い友達のH田も実にノリがいいナイスガイだった。

「どうしてもってむりゆうてちょっとだけ譲ってもらったんや。すごいやろ。」

「、、、、ほんまかい、それ。」

徐々に傾いてきた。もう一息だ。

「ほかに見たこと無いやろ、こんな物質。さわったらやらかいんやで。」

「ええ、手でさわれるんか!?危なないのんか?」とN野

「大丈夫や。さわるときには絶対軍手をするんや。最近の研究で麻と木綿のの繊維が微量の放射能を90パーセント以上、防ぐ効果があるらしいいうて、このまえネイチャー紙で論文を発表した、イギリスの学者がおったやろう、、。ええとたしか、、、。」

「たしか、なんとかジョーンズ、、ちゃうかな。」と、すかさずリバウンドボールを拾うナイスH田。

「ああ、そんな名前や。3年ほど前ノーベル化学賞にもノミネートされたよな。」
 
「そうそう。」

自分達でも不思議なくらい、ぽんぽんと口からでまかせが、、。

理系の秀才N野君は、、つぎつぎと繰り広げられる
自分が知らない常識について、自尊心をぐらぐらに揺さぶられた思いだったのだろう。
いまさらそんなもん知らん、とはいえなくなっていたのだ。

とうとう「へえ、ほしいわあ、それ。」とN野。

僕とH田は、心の中で、 YES

「ほんなら、分けたげるわ。だれにもゆうなよ。今日はたまたまここにあるけど、実はNASAの機密らしいねん。」

「わかった。」

ここで、顔がにやけてはいけない。
最後の詰めだ。畳み掛けろ!アイコンタクトこそが大切だ

二人は慎重に棚から軍手を取り、手にはめ、「ええか、開けるぞ。息すんなよ。」
ビンを開け、大きなピンセットで
そっとそっと、その未知の物質を摘み上げて、ちぎる。
ぽそぽそしているから、すでにそれは練りゴムには見えない。
先のでまかせのおかげで、それは今やどう見ても月からの物体なのだ。

部室にあった小さな“クリープ”のビンに念入りに綿を敷き、
そのやわらかいかけらをうつした。

「ええか、気をつけんとあかんのは必ず軍手やで、それからあんまり人にいゆうたらあかんで。機密やから。」

「わかった、ありがとう。」

そういってクリープのビンを手にしたN野君は出て行った。

やり遂げた。
H田と二人笑い転げた。
わが事ながら本当にろくでもない。

その後数人に続けて同じ手口のサギを働き、わずかを残してすべての練りゴムを配り終え、残りを先生の机の引き出しに隠した。
というより、そろそろ飽きたのだ。

忘れた頃に“それ”は発見されたが、先生からは、大目玉ではなく“中目玉”をくらった程度で済んだ。先生も仕方なく笑ってくれた。

サギの成功の秘訣はサクラをいかにうまく配置するかだと知った。


 そういえば今日はエイプリルフール。4月バカ。
フランスでは、4月1日を四月の魚、(ポワソンダブリル)、
という。
いやこれは本当。













posted by 前川秀樹 at 13:55| Comment(5) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月20日

予断?

よだん【予断】 
どういう結果になるのか前もって判断すること。
 
けんきょうふかい【牽強付会】 
本来道理に合わないことを無理にこじつけて自説に有利になるように展開すること。



別に我が家に今日何か事件が起こったわけではない。


断b.jpg

 

思い込むからショックも大きい(笑)。
素朴なあんこの甘みを期待して一口。
一瞬、ありゃ?自分の味覚がおかしい?と思った。
買ってきてくれたたツマのいたずら?
いや、違う、見れば自分と同じように
ツマも手元のもちをいぶかしげに見ている。
そこでやっと気がついた。
これはそういう食べ物なのだと。
即座に新たな認識を構築する。
この間数秒。

まあかえすがえすも、
ばかばかしいくらいどうでもいいことなのだ。
それに、これはこれでまずくはなかったのだ。
だからありがたくいただくのが本来の筋なのだ。

そこまで知ってからなお牽強付会になる。
草餅といえば“普通は”粒餡だとおもうよなあ!

“予断を許さない状況”に僕のようなせっかちな人間はきっと弱い。









       








posted by 前川秀樹 at 23:51| Comment(2) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月07日

粗忽の庭 2

オリンピックも終わった。
それがつい2週間ほど前の出来事とは思えないほど
はるか前のことのように思える。
イナバウアー。
たまには国民がみんなで言祝ぎを述べたくなるような
そんな明るいニュースが必要だ。

名称未設定 2.jpg

菌.jpg


少しのどが痛いです。
皆さん花粉症もさることながら、
まだまだこちらもオンシーズンです。
風邪に気をつけましょう。



posted by 前川秀樹 at 09:14| Comment(0) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

クイナ

名称未設定 1.jpg

posted by 前川秀樹 at 22:43| Comment(3) | 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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