2008年04月14日

解体

0414 (4).JPG0414 (1).JPG

0414 (3).JPG 0414 (7).JPG 0414 (8).JPG 0414 (9).JPG 0414 (11).JPG 0414 (13).JPG

 それにしても良く雨が降る。
春に3日の晴れ無し、なんていうけれど、本当だな。

先日の爆弾低気圧のために、結局今年もゆっくり花を愛でる、という時間はあっという間に過ぎてしまった。

とはいえ、そんな天気に関係なく、
合宿が終わってから、僕は来る日も来る日も、
アトリエで木を彫っている。
言うまでも無く、すごい迫力で近づきつつある、像刻展の準備だ。

今日も午前中、鑿を振るっていたら、
携帯に着信。

近所に住むオトモダチの大工、たけちゃんから。

「あい〜どうも〜!(イバラキ風味で)。前川さん、祠探してたよねー。」

「うん、そうそう。何?見つかったの?」

「うん、今、M市の解体現場なんだけど、でっかいのがあるよ。他にもいろいろ板とか建具とかあるよ。」

「え!?見たい!行く!」


それで今日は制作ストップ。
すぐに車で家を出る。
さらに話を聞くと、
電話をかけている彼の現場は、
家から車で1時間あまり行ったところの町にある、
料亭かららしいとわかった。
その敷地はとんでもなく広い。
その庭の一角にある、氏神の祠はわらぶきで、庵のようなたたずまいの珍しいものがあるということだった。

実際に見てみると料亭の建物の一部はそうとう古く、増改築を繰り返し、広大になり、
どうやら、近年は料亭というよりは、宴会場のように使われていたところらしい。

床板に使われている、幅70センチはあるかという立派な欅の1枚板をはがしているたけちゃんの傍らで、
僕も物色。

残念ながら、すでにギョウシャサンが入っているようで、建具の類は名前が書かれて、予約済み。


長い杉板の座机や、トイレの金具など、セオリーどおり、
マイナスドライバーではずしていく。

うーん、でも思っていたよりも収穫は少なかったなあ。
床板なんかはどれもすごくいいものなんだけど、これを手作業ではがすのかあ?
と思うと、ちょっとなえてしまった。

祠は、そんなに古くなくておまけに大きすぎてちょっとこれは。

でもこんな建物。
アトリエに出来たらいいのに、、。

広くて、日光がふんだんに入って、
搬入搬出も楽珍そう。

もったいないなあ、とは思ったけど、
実際見てみると、使われなくなったそこは、
数え切れないほどの数のいろいろな人たちの時間が染み付いた、“廃墟”にしかみえなかったので、
まあこれがこの場所の寿命なのだろうな。

その欠片だけいただいてきて、いずれまた何かに再生して。誰かに。
僕に出来る、ささやかなリノベーション。

あー、でも今日は気持はちょっと切り替わったよ。
ありがとうね、たけちゃん。





 
posted by 前川秀樹 at 19:32| Comment(0) | LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: