2017年05月11日

この後に及んで その1




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先日のこと。
作品の最終レタッチをしていて幾つか、気づきがあって、
例えば
もうあとほんのわずかスパイスが足りないんだよなあ。
なんかピリッと一箇所異素材を使えばいいのかもとか、
作品にもう少し確かな ”風土とのつながり”が欲しいんだけど、
自分で採集した土を使いたいなあ。
とかそういうちょっとした
ほぼ完成を見ている作品に対して
今更蛇足かもしれないけど、

搬入直前に及んで素材の採集に出かけることにした。

そんなことやってる場合か!
と突っ込まれそうだが、思い立ったら仕方がない。

というのがたて前で、
その実、
緊張感とか閉塞感とか不安感とかそういうモヤモヤ
からのていのいい逃亡である。


茨城県某所

護岸工事のされていない川の底を歩いていると、
流れに削られた土の壁の露出に気がつく。

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あの上の方に出てるなあ。

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ちょっと青っぽい。きれいないい色だ。
もっともあれはいわゆる”濡れ色”なので
乾くと白っぽくなってしまうだろうけど、
一応確認。

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青っぽいのは鉄分を含んだ土が酸素の少ない土中で作られた色。
鉄が何でも赤っぽくなるわけではない。
赤色が酸化作用で青色が還元作用。と
むかーし授業で習ったような。。。

黄色っぽいのと、黒っぽいのも合わせてちょっとずつ採集。
使えるといいんだがなあ。

川底の石にはまた色々面白い感じのがあって、

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これは珪化木。石炭とはまた違う木の化石。
木の成分がケイ素(シリカ)と入れ替わってできる。
だから木の導管や年輪がそっくり残っているのに硬い。
端っこの方のヒビに赤瑪瑙の脈が走っているオマケ付き。
瑪瑙もまた二酸化ケイ素なので硬い
これは素材にはならないけど洗うときれいになりそうなので
持ち帰り。


あ、雨?

と思っていたら間もなく土砂降りに。
残念、今日はここまで。


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で翌日まずは天日干しから開始。

まあなんとか土絵の具として使えそう。
乾くと予想通り青っぽさがほとんどなくなってしまったけど。

実際、
今回の一部の作品に反映されていますよ。









posted by 前川秀樹 at 17:05| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする