北海道後半戦は三浦親子と野遊び。
やあ、一久。げんきにしてたー?
大きくなったねー。
さて、今年は何処に行こうかね。
ライトトラップ点灯待ち。の前に腹ごしらえをしよう。
今日はカレー。
早く暗くならないかな。
なんで?どうして?だれが? なぜなに期 真っただ中の一久。
一 「あーテントウムシ来た。飛んできた。電気ないのに何で!? ねえ?」
ま 「あー、ねー。なんでかねー」
ライトトラップの準備中でついつい生返事を返す僕。
すると一久。しばらく静かにしてるなーと思ってたら
僕がお湯を沸かし始めたころ合いに。ぽつりと。
一 「前川さん?」
ま 「はい?」
一 「今忙しいですか?」
ま 「?いや、なんで?今いそがしくないよ」
一 「テントウムシの話していい?」
ああ、え?なんか気を使って黙ってたの!?
三浦さんも僕も、キュンとするやらおかしいやら。
それで改めて。
ま 「じゃ、はいどうぞ(笑)」
一 「テントウムシが来た!」
え、それだけ?話って。
まあでも5歳児?6歳かな、ってそんなもんなのか。
ホントだ、飛んで来たねえ。
とやっと彼の手元を見て受け答え。
字面にすると先ほどのそれとほとんど違いがあるとは思えないけど、
子供にとってはやっぱり違うんだな、それとこれとは。
面白いなあ。
結局この日のライトトラップは不発。
気温が低かったこと、満月だったこと。風が少しあったこと。
等が原因と思われる。
気を取り直して翌日。
や?昨日夕方に しかけた馬糞、翌朝行ってみると変化が!?
牧場ではダイコクコガネの姿はまるで見つけられず、
それならせめてオオセンチコガネを寄せてみるか、と仕掛けたもの。
糞をどけると大きな穴が
やけに大きいな。オオセンチも相当大きな穴を掘るけど、
僕の指が入るほどじゃない。
けどこれは、大人指サイズ。
静かに静かにスコップで掘り下げてみると、
出てきました。ダイコクコガネ♀。
教科書通りだと、牧場の草の間でも掘り進むそうだし、
馬糞なんとそちらにはいくらでも落ちてる。
なのに、いなかった。
それなのに、林道に仕掛けた糞から、3か所で合計9頭 。
ただ、全部♀。
これはたまたま?
さて、また分からんことが出て来たよ。
雄は何処で何やっているなんだ?
ちなみに昨年の雄の写真は⇒★
てっきり一緒に巣穴に居るもんだとばかり。
でも、一匹も姿を見ない。
いつ交尾をした?これから?
糞を引き入れた時点で、
もう産卵は済ませているということ?
それとも産卵のための穴は、メスだけがせっせと掘るの?
で、交尾だけしてとっととおさらば的な?
おっと、またなんだか雄の立場が危うくなって来たよ。
だから、オスはだめだ。男はこれだから・・・・
いやいや、そんなことないって。
なんか役割があって、たまたまいないだけだって。
でも真相は謎のまま。
もっと知りたいなあ。ダイコクコガネの生態。
張り込まないと駄目かなあ。
知れば知るほど、なおさら、ダメ雄だったりして(笑)
まあこれは宿題。
一つ分かればまた一つ分からなくなる。
自然の面白いところ。
数は少なかったけど、オオセンチも見られた。
糞をちぎって運ぶ。糞の真下に穴を掘ればいいのに。
あ、そうか糞の下には大黒様が。
自然の中で遊ぶ、って、教科書があるわけじゃないけど、
いくらかの知識は必要。
何が楽しくて、何を見つけることが、スゴイ!ことなのか。
河原の大きな岩に登る。
たったそれだけでも、僕はいくらでも冒険ができると思う。
何事も創意工夫と想像力。
とはいえ、それで一緒に遊べるのは、
子供が、せいぜい10歳くらいまでなんじゃないかなあ、とふと思う。
好みや人格が形成されてくれば、行為に価値や意味を求め始めるから。
子供のもつ社会も広がってゆく。
あれが好きこれは嫌い、めんどくさい、楽そう。
そうなればもう小さな大人だ。
付き合い方が難しい。
子供と接する時には
僕は親じゃないから美味しいとこ取りしてしまうばかりだけど、
さてさて一久はいつまで虫のおじさんと楽しんで遊んでくれるものかね。
【関連する記事】