うーん今日も羊蹄山は雲に隠れてしまった。
ここのところなかなか顔を見せてくれないそう。
残念。
さて、今日はちょっと体を動かそう。
軽くピクニック気分でね。
お昼に食べる物をまず買い出しに行くよ。
ああ、その前にダチョウに餌をやらないと。
いや、別にうちのダチョウじゃないけど、通りががると餌を買って、
ついあげたくなる。
大きいから一見怖い感じもするけど、いやそんなことない、ない。
見て、この長いまつげ。
かわいいー!
誰に遠慮することなく今こそ
そう叫んでもいいと思うけど。
ほら、だからそんなびくびくせずに。
一応羊蹄山をバックに記念写真めいた事を。
近寄らないでください。
まずはパン。パンは当然 ブーランジェリー・ジンで。
お願いして一枚だけ写真。
朝一番だったから、今日はクロワッサン買えたー。焼き立てー♪
今日の昼の分と持ち帰り用と、皆で購入。
チーズはタカラ。ニセコに来たときの僕の定番。
斎藤兄弟の営む牧場、兄が牛を、弟の愛三君がチーズや牛乳を。
いつも明るい雰囲気があって、小さいがいい牧場だ。
昨年、通りがかったときに、たまたま愛三君と、息子さんが庭に居たので、
採集してタッパーにつめていた、
ミヤマクワガタとオオセンチコガネを分けてあげたら、
息子ちゃんが思いのほか喜んでくれた。
もっとも僕の名前や生業を未だ彼はよく知らない。
今年、一年ぶりに売店の方に顔をだしたら、斎藤君、開口一番。
「あ!虫のお兄さん!いらっしゃい」
うん、まあ、その、おおむねその認識で間違いじゃない。
ここでは、そういうことにしておいて。
牛乳をどうぞって、ごちそうしてくれた。
表面にどろっと膜が張ってあって、濃い。これぞ牛の乳。
ごちそうさまです。やっぱり印象に残るくらいの一杯だと思う。
さて、あとは道の駅で、焼きソーセージ買って、
買い出し完了。
目指すは神仙沼。
とはいえ駐車場から軽いアップダウンを経て30分程度で到着。
ニセコの峰々の中、チセヌプリとイワオヌプリに挟まれた高層湿原のなかでも、
一番アクセスが容易で、美しい。
まあ、今日はその程度がちょうどいいかな。
僕は夏に来るのは初めて。涼しいさわやかな高原の風を、と
思い描いていたけれども、
台風と低気圧の影響なのか、思いのほか蒸し暑い。
草いきれとはっと目を引く濃いえんじ色のトンボ。
セルリアンブルーのイトトンボ。
それを映す、鏡のような池塘。
ここでは標高はさほどでもないのに、高原といって遜色のない、
風景が広がっている。それが北海道。
神仙沼到着。
本当に鏡だ、風がないから。
でもちと暑い。
沼を前に一息ついて、皆で桃を一つずつ。
リュックに入れてきたから傷だらけ。
垂れる汁にも構わずに、ガブリとかぶりついてみれば、
一瞬で広がる甘さに、ほろほろと、喉が癒される。
一応記念撮影など、なんか硬いなあ。姿勢とか。
ああそれくらいでいい。
被写体がなんなのかよくわからないのは。カメラマンの腕が悪いせい。
おなかすいたー。
眺めのいい沼のそばには、堂々と食べ物を広げる場所もその度胸もなかったので、
駐車場まで降りて来て、すぐそばのキャンプ場の芝生で、やっとこさ遅めの昼食。
待ってましたー!クロワッサン。チーズ!
皆さんお疲れ様でした。
レイアウトは極めて雑だけど、空腹も相まって、味は上等のランチっぽい。
道の駅で買って、クーラーボックスで冷やしておいたスモモやサクランボも。
汲んで来た湧水をコンロで沸かして、
さっき摘んだ生ミント葉たっぷりの紅茶を入れる。
これは千恵のアイデア提供。
あー。美味しいー。幸せ。
二杯目はコーヒーにする?
インスタントしかないけど。
僕の正面あたりから、ぽつりとまた正直な声がする。
「これで、ドリップ式ならなあ・・」
ですよねー!ここまできて艶消しだよねー。
ごめんよ!至らなくて。
次は軽量コンパクトなドリップ器具セットをこさえてきてやるさ!
ちくしょー。みてやがれ!
まあ、最高に旨い水で、いい豆で、コーヒーを味わう野点、なんて
確かに上等な楽しみだと思う。もっともだ。
それがスマートにできてこそ上級者だ。
よりコンパクトで準備が楽で、軽量。
まず、器がいかにもキャンプ用品の大きなマグカップじゃダメな気がする。
お洒落かつクリエイティブじゃないと。
うーん、これは工夫し甲斐がありそう。
いっそ器から作るか。
さてと、いい時間だ、
積丹岬にちこっと寄って札幌まで帰りましょう。
あいにくの光の具合であの積丹ブルーが見られなかったのが残念。
時間と天気に大きく左右されるんだなあ。
前回はこんな感じで見えたんだけど。⇒ ★
僕のツアコンモドキはここまで。
ここには書ききれないけどもなかなかの珍道中でした。
明日からは僕は別行動の後半戦。
さて、今度こそ札幌まで安全運転で帰りましょ。
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