
キミちゃんは、ルビジノ小屋のおとなりにすんでいる。
小屋庭と、キミちゃんの家の畑が垣を隔てて接している。
キミちゃんと呼んでいるけれど、
僕は彼女の苗字は知らない。
彼女は僕の名前も知らない(と思う。)
時々、外にいる僕を見つけては、
「おにーさん、おにーさん!春菊持ってく?今とってやるから。」
キミちゃんの話し方は、ぽんぽーん!っとテンポがいい。
垣を隔てた畑からその場で収穫して野菜を分けてくれる。
美味しくてありがたい。
これまでも時々はぼくも自分がここでなにをやっているのか、
話したりすることはあったけれど、
中まで見に来てくれたのは、このときが初めてだったのだ。
ひとしきり感心した後、
しかしまあ、期待にたがわず、
ぽんぽーんと
見事なオチをつけて来るんだよなあ。(笑)
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