2013年10月09日

北へ逃げろ 3

今日は山を下って峠を越えて
あの岬に行く日。
別に決まってないけど、まあ、そんな感じの日。


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途中、道の駅的なところで、農家の方々が市をやってた。
ああ、今日は日曜日なのか。
のどが渇いたからちょっと立ち寄る。
でも御茶とかジュースって感じじゃないなあ。

かごに盛りほうだいでリンゴ300円。
安!美味しそう。
あー、でも一人なので、少しだけほしいんだけど、
といって、立ち去ろうとしたら、
おばちゃんが追いかけてきてくれて、
あげるよ、と二つ握らせてくれた。
うわ、ありがとう、おばちゃん。
じゃあそっちの水気の少なそうな西洋ナシ買います。
あー、また荷物増えた。

運転しながら皮ごとリンゴをかじる。
リンゴは小さいけど、これもまた、ぎゅっと酸っぱい
味リンゴ。朝摘みだから、みずみずしい。
これはいい。
おばちゃん、ごちそうさまっす。

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おまえはどうせ、梨とか林檎とか食わんのだろう?
寄ってきてもなにもないよ。

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山道につぶれる青い虫。なんだこれは?としげしげ見ると
センチコガネ?なに?このへんのは青いのか? 
センチコガネは、動物のフンさえあればどこにでもいる甲虫だけど、
北海道のは経験上茶色っぽいメタリックだとばかり思っていた。
それにしてもこれははじめてみる色の個体だ。
えー、生きたのがほしい!

紅葉の始まる季節、昆虫の姿はあきらめていた。
実際、林道に踏み入れても姿なんてさっぱり。
でも、ちょっと気温が上がってくると、
アスファルトの上を結構うろうろする影が。
ゆっくりと流す車の窓から路面上の動く突起物を見つけると、
過ぎたところで速やかに路肩に停止。
前後を確認して、車を降り、駆けつけ確認する。
目が慣れてくるとこれがなかなか確率が高い
名付けて。流し採り。
路肩が広く交通量が極めて少ない
北海道限定の採集方法である。
というのはでたらめで、
注意力が前方路面に偏ってしまうので
やはり危険なのでやめておいたほうがいいと思う。

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キタマイマイカブリ。
胸の部分が特殊な色。これもご当地色かなあ。

結局こまめに停車し、確認しながら摘んでいった成果がこれ。


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んー、青だけじゃなくこのあたりのセンチコガネは
バリエーション豊か。
再びため息。
思わぬ収穫があった。

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そんな寄り道だらけの道中故、
昼すぎになってやっと海に出る。
そこからさらに海岸沿いに西へ。
この道を通るのは4年ぶりくらい。

駐車場に止めて、ちょっと歩く。
歩行者用の狭い穴倉のようなトンネルを抜けると広がる。
積丹ブルーと呼ばれるのがこれ。

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ほんとに青い。
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絶景と言わざるを得ない。
そのまま筆をどぼんと突っ込んで、
カンバスに写し取りたくなる。
あの岩で筆をしごいて、
余分な青を落として。と
ああ、気持ちがすーっと澄んで行く。

ふと小道に目を落とすと、
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エゾシマリス。
樹上よりも地上性だそうだ。これはかわいらしい。ちっちゃいなあ。
あ、お前の尻尾が筆にちょうどいい。
ちょっと貸して。

たいていの観光客はここまで。
一度駐車場に戻り、別の遊歩道を進んだところに
僕のお気に入りの場所がある。

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絵になる岬の細道。
ススキの向こうに

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ライトハウス。

ほらね、なんかほどよい事件が起こりそうだ。
前もそう思った。
なんか物語が始まりそうな風景。
あの時も9月だったか。
春にも来てみたいものだなあ。
灯台の光る、夜もいいだろうなあ。
よし、次は一度この海の近くで宿をとろう。

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さて、目的は果たした。
いいため息をたくさんつくことができた。
綺麗な色もたくさん吸い込んだ。

これ以上贅沢を行ったら罰が当たる。
もれなく当たるだろう。

計画的逃亡終了。
これで作れなかったらもう、
才能の枯渇と言わざるを得ない
なんとかなる気がするので、
なんとかなるんだろう。
たぶん。

また来年逃げてこられるといいなあ。
次はもうちょっと前向きに。




































posted by 前川秀樹 at 21:54| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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