2012年08月15日

感動モノの初めて味

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茨城に暮らして、安くておいしい地場モノ。
梨、栗、葡萄、マッシュルームにメロン。
なかでも蓮根は一大産地だけあって、農協でもどこでも、
秋冬春のシーズン中はどこでも手に入る。
だから家でもよく食べるし手土産にも喜ばれる。
すっかり我が家の食卓のおなじみになった蓮根。
なのに、なのに、これは初めて食べる蓮根だった。
ルビジノにたまたまいらした蓮農家のお客さんにいただいたもの。
8月に入ってからお盆明けくらいまで、たった半月だけ収穫される
夏レンコンのそのまた一番先の芽蓮の部分。
なにやらかなり特別なものらしい。
土浦でも一部の農家は東京の市場や料亭などへ出荷し、
高値で取引されているというが、
少量のため、おそらくそちらでもほとんど知られてはいないそうだ。
地元でももちろん出回らないから僕らも普通に食べられない。
それを生で食べてみた。
驚いた。
色は象牙色。食感は梨。
生でもえぐみが全くなく、なんとほんのりと甘みがある。
なんて繊細な食べ物。
ほんのちょっとの塩で食べてみて、それでも十分立派な一品だったけど、
料理するとしたらどうするのが一番いいんだろう?
その辺は素人だからなあ・・。
なにより、しゃくしゃく噛むと果汁のように水が出てくるのに驚いた。

よく、珍しいけど、味はそれほどでも・・とか、
懐かしいけど、まあそれなりの大ざっぱな味、ってある、
場の雰囲気とか記憶とか希少性に味わいは大きく左右される。
でも、そういうものを丁寧に取り除いてみて
あえて利き酒するみたいに初めてのレンコンを食べてみた。
結論として、これは、正直そうとう美味しいものだ。
こういうものに出会うと、地元ならではの本当に贅沢な味覚だなあ、
としみじみ思う。
また食べたいのと
お勧めしたい人もたくさんいるけど、
なにぶんどうやって手に入れていいかわからない。
あの農家のおじさん、来年もう一度来てくれないかなあ。
8月のルビジノで売ってくれるといいのになあ。





posted by 前川秀樹 at 21:45| 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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