まれに車が通るたびに、ばきばきばき〜。
奇妙な音がするなあ、とおもって夜中に目が覚めたら、
凍結した雪をタイヤが踏み割ってゆく音だったのね。
このあたりは雪の量は大したことなかったみたいだけど、
長雨から続いて微妙に冷え込んだおかげで、
道路がすっかり、氷と雪のミックスでコーティングされている。
朝の散歩でもチャイもつるつる足を取られる。
雪混じりに凍った路面は、
丁度堅いせんべいを踏み割っているような感覚を覚えて、
これがことのほか足裏と耳に心地よい。
癖になりそうなほど。
久しぶりに珍しい朝の風景。
なにより日差し。
同じ冬の風景なのに、
垂れ込めた重たい鉛みたいな雲や、木枯らしに舞う枯れ葉に比べて、
不思議と寒々しさや陰鬱さは和らぐ。
でも今日ちょっと車で出かけなきゃならなかったんだけど、
午前中はちょっと怖いな。
ノーマルタイヤだし。
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