さて、広島たむらの個展と並行して、
おなじみDEE'S HALLの展示のお知らせです。
こちらはなんと40人以上の参加作家による企画展です。
タイトルは10&100。
DEE’S10周年と第100回目記念企画です。
いわゆるグループ展というのは2種類あって、
文字通り、もともとグループで活動していたり、
仲間で一つの展示を行うもの。
もう一方は、ギャラリーのセレクトによって
作家や作品が集められて、開催される企画展示。
今回はもちろん後者。セレクト基準は、
10年でDEE’Sに関わった作家たち。
単純明快。
グループ展の会場の空気って、
参加する作家側の温度もそれぞれなので
個展とはまったく違う。
たとえば、全員が自分が主役!とばかりに群雄割拠の熱気を呈する展示。
バラエティー番組、ひな壇の若手芸人たちのように、
ぐいぐい前に出てくるようなあのちょっとうざめの感じ。
また逆に、それぞれの作品が程よくゆずりあって、
上品ですっきり見やすいけど、なんだかちょっと物足りない、
そんなおしゃれカフェランチみたいなグループ展もある。
もちろんその中間的なニュアンスのものもあったりする。
今回はどんなものになるか、と想像するに、
どうも前者っぽい雰囲気にかたよる確率高めじゃないかなあ、
と踏む僕。
どちらかというとソッチに振れる方が僕は面白いと思う。
参加側としても観る方としても。
作家ってなんだかんだ言いながら、
本音は目立ちたがり(あくまで作品で)ですよ。
それでいて、自分だけが中心の世界というのでなくて、
その自己主張は、
それなりの緩慢な関係の中で成り立っている。
ギャラリーというのは、関わる作家達にとって、
実体を伴った一つの世間なんだよなあ、と改めて思う。
さて、
僕の出品は像刻5点。
頭部のものが2点、全身が1点、半身の小さめのが2点。
会場が一体どんな濃さで織り上げられるのか、
10年分の濃縮版ですのでね。それはさぞや、、。
今から楽しみです。
僕は初日の夕刻にちょっと顔を出せるかなあと思っているのですが。
今年最後のDEE’S。皆様、2011年締めくくり。
その濃さを浴びに、
ぜひ、こぞって足をお運びください。