今月出版されている2誌。
エルデコ とコンフォルトに記事が掲載されています。
建築雑誌のコンフォルトでは家と、それを作っていく過程などが書かれています。まあ簡単にですが。
エルデコ今号は東京のギャラリー特集。
青山を中心とした5件のギャラリーが取材を受けています。
なかなかいいです。
そこで、今度の僕のDEE’S HALLでの個展、
「AOIFE イーファ」
の作品が紹介されました。
けっこうインパクトのある写真を掲載してくれたのはありがたいのですが、
同時にプレッシャーが、、、、、。かなり、、。
現在毎日毎日毎日、あけてもくれても彫刻刀と鑿で木を彫っています。
出来てくる人の形や表情は不思議で、その日の体調や心の曇りや、あとなんでしょう、、
集中力とか、体の疲れ。そういうもので、
彫るたび違いがはっきり現われます。
どんなに隠そうとしても、手先で巧妙に欺こうとしても、
顔が彫りあがって、手元照明の下で、ちょっとはなれて眺めると、
影が出来て、実にいやな顔になってしまっていたり、
つらくて泣きそうだったり、
時には向かい風を受けてのびのびしていたり、
また、仏様のように苦悩の果てのすがすがしさが、ほんの一太刀で不意に現われたり。
僕はことさらに感情や心情などを、こめないように
出来るだけ、
気持を排除して彫るように決めています。
こんな風にこんな形が現われてほしい。
ではなく、
一応の簡単な方向性と、材料の適正だけを最初に見て、
後はなるべく木と彫刻刀の接触する感触を感じるだけ、
そう意識しています。
そうして現われた“コト”を結果として受け止めよう、と決めています。
なにかをこめすぎると、生々しい人間の内側が見え隠れしてしまい、
結果として作品が自分の手を離れてひとり立ちできずに、
自分そのものとなってしまうからです。
そういう調理されないままの、ナマのものを自分も見て見たいとは思いません。
コントロールをしているようで、どこか意図や意思とは離れて、
勝手に出来上がってしまう像刻。
意に染まぬ扱いにくい恋人のようでもあり、結局それはその瞬間の自分をうつす鏡でしかなかったり。
う〜ん。
あと1ヶ月。これから本格的な制作は続きます。
まだまだ知らない、像が自分の中にたくさん埋もれているようで、
現われてみるまではしかし、その正体はわかりません。
実際本人が一番わかってないのです。
一日1体。
集中集中。
美容院で見ていたELLE DECOで作品を拝見いたしました。
(こちらはなにげなく検索して偶然見つけてしまったのですが)
前川さんの作品がなぜかすごく懐かしい気がして目が釘付けでした。
個展にもお邪魔しようと思っております。
(プレッシャーかもしてませんが;)
とても楽しみにしております。
あせらずがんばってくださいね。
それではいきなり失礼いたしました☆
プレッシャーをばねに、なんていうと何かの選抜チームの選手みたいですから、僕はそこそこ身の丈ちょっとプラスくらいでがんばります。
是非DEE’Sいらしてください。
では。