2006年09月01日

夏休みの宿題

 はっと気がつくと、今日から9月。
昨日はいわば夏の晦日だった。
そうか、夏が終わるのか。
海開きはばば〜んと華やかに7月にあるけど、終わるときはなんていうんだろう?
海閉じ?海じまい?
あんまり聞かないけど、開きっぱなしじゃ毎年海も大変だから、
やっぱり8月の末には人知れずひっそり閉じているのだろう。

 朝早くのまだ涼しいアトリエに入って蝉の声を聞きながら、
もくもくと木を彫る。
時間とともに高い位置の窓からの光が動いて手元が明るくなってくる。
いい時間だなあ。
あれ、夏の終わり頃のこの感じは何かに、どこかで、、、。
あ、そうそう、そうだ。
夏休みの宿題だよ。
ラジオ体操が終わって、朝ごはん、そのあと9じまでべんきょう。
とか、時間割作ったっけねえ、、。
守れもしないのに。
挙句円グラフみたいな時間割をドラえもんの顔に改造して色までつけて。
カッターで切り抜いて、立体的に、、、、。
おお!こうすれば立つぞ!すげえ!

僕、勉強してたのかなあ?ほんとに。

今のアトリエでの時間と違って、
子供の頃のその時間はひたすら苦痛だった。
何であんなに楽しくなかったんだろう。

苦痛の反対側にある大きな楽しみのひとつが虫取り。
宿題の自由研究は毎年もちろん昆虫採集だった。

今は昆虫標本を作ることはなくなったけど、昆虫の美しさって、
どこか深いところにあるものをわさわさ動かしてしまう。
ことしもいろいろ発見したなあ。

P1010414.JPG 

ハンミョウ、班猫 とも書く。紛れも無いスター選手。標本にしてしまうと色があせてしまうんだけど、生きているときは信じられない虹色の輝き。鉱物みたいな密度をもっている。

P1010290.JPG

オオミズアオ 学名がアルテミス、月の女神というのだからひれ伏してしまいそう。ヤママユガの仲間なので、ぶな科やナラ科の木の葉っぱを食べるらしい。今年は家の周りで夜わりと見かけた。
半透明の浅黄色が宵の満月の色なのだ。

P1010290.JPG

クマゼミ、蝉の中で僕は一番好き。生まれたてのは、つるんとした黒漆のような背中に、細かい金色の産毛がちりばめられている。
強そうでかつ品が良くて。
この蝉は昼間よく寝る。
集団でものすごい音量を発するのは朝と夕方だけ。
だから炎天下に見に行くと手で捕まえられる。
西のほうではあまりに普通の蝉だったけど、どうやら、東のほうでは静岡あたりが北限なんじゃないかと思う。
もちろん茨城にはいない。

 そういえば、ここ数年昆虫をそのまま高感度スキャナーで取り込んで、
それを人体と同じ大きさにまで引き伸ばし、
展示するという、面白い作品を作っている人(達)がいる。
これはまず細部のディテールと、
生きている昆虫の色の美しさに驚かされる。
純粋に美しい。
いつも写真を撮ってもらっているハシモト君の活動のひとつだ。
もう結構有名な人になってしまったので、知っている人は多いかもしれない。

その活動サイト 橋本典久

ちなみに彼のブログ、ほとんどが制作日誌なのだが、
たまにちょっと違う毛色のものがあって。それがけっこう面白い。
6月の「秘すれば花」
と「状況把握能力または免罪について」
の二つを僕は高く評価しています(笑)

ああ、9月だそうですよ、みなさん。










posted by 前川秀樹 at 07:33| Comment(4) | LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日から新学期ですねぇ。
たまたまこの間、TVでクマゼミの話をしているのをみました。
なんでも温暖化の影響で、クマゼミが北の方へ進出してきてるとのこと。
日本地図に書かれたラインはしっかり茨城北部まできてました。
気候の心配をしつつ、うわ!クマゼミがみれるかも。と嬉しく思ったりして複雑な気分でした。
その情報が本当なら、前川さん宅周辺で採取できる日も遠くないかもしれないですよ。
ハシモト君のブログも行って見ました。ふむふむ!!「秘すれば花」、同じようなコト最近あちこちで感じます。うまい表現しはりますなぁ。

Posted by ruka at 2006年09月01日 10:00
やあ、どうも。クマゼミほんとに茨城にもいるの?温暖化でしょうかねえ。
すごいよークマゼミの声。シャイシャイシャイ、、、。て。僕にはあれが夏の音なんだよね。
Posted by maekawa at 2006年09月01日 11:57
橋本サンのブログ見ました。
プククッ、一度試してみたいなぁ。ネギ投げて。
相手はどんな反応するかなぁ?

実は高度な人体実験だったのかも? →深読み
Posted by Tatsushi at 2006年09月06日 22:25
面白いでしょう?人から聞いたことじゃなくて体験したことって、何でこんなに面白いのか。
奇異であること、おかしいこと、面白いこと、ひとつの体験をどう捉えるかで世の中って変わるよねー。
Posted by maekawa at 2006年09月07日 18:53
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