2011年07月19日

避暑清流。

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 うちにだって一応エアコンはある、けど、ほとんど使った事がない。
仕事場が1階にあるので、日中の外の暑さを多少軽減できるのと、
もともと夏が暑いのは仕方がない、と僕が諦めているからだ。
確かに暑さで仕事のペースもぐっと落ち込んで、
休憩してばっかりだけど、
それも仕方がない。
異常異常と騒いだってなあ、、。

エアコンはもっぱら老犬チャイのために少しだけつける。

とはいえ、天然のクーラーにかなうものはない。
ということで、今日は山に泊まりがけでちょっとだけ避難。
それを避暑というのか。

場所は栃木県某所。あと少し北に行くと会津。
深い谷、沢の清流で冷やされた気に勝るものはない。

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老体に鞭打って、チャイも頑張る。
普段はよたよたしているのに、不思議と水につかると、しゃきっとする。
犬に見えるけど、実はその正体は水の生き物なんじゃないだろうか。

その日は沢沿いの温泉宿で一泊。
携帯も圏外。
政界の陰険極まりないいじめやバトルロワイヤルも、
今もじわじわと毒され侵され続けてゆく大地も人々の暮らしも、
こんな清い流れをみていると、一瞬忘れそうだ。
どこに行ってもこんな清流に出会うことができるのが、
日本なんだよなあ。

水に流す、浄化する。
いろいろいっぺんに流れてしまえばいいのにな。
とも思いたくなる。

しかし栃木のこの山奥もまた、被災地だ。
宿の仲居さんから話を聞くと、
地震そのものよりも、原発の風評被害で客足は激減しているという。
やはり地続きなのだと知らされる。

せせらぎをすぐ下に望む平家落人の温泉露天風呂。
いい湯だった。
セシウムがなんだ!
こんないいところに、遠いところからケチをつけないでほしいよ。


posted by 前川秀樹 at 19:52| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする