2006年07月15日

南蛮漬け

0715 (19).JPG

 お世話になっているご近所の広瀬さんより、
豆鯵をたくさんいただいた。
新鮮そうだ。
早速わたを取って、から揚げにして南蛮漬けにする。

 昔、淡路にいた頃、近所の突堤からよくこれを釣った。
釣り糸の一番先に付いた小さな籠に、
オキアミをぎゅうぎゅうにつめる。
20センチおきに付いた釣り針の付け根には
白いビニールがちろちろとついていて、
竿の上げ下げでこれが揺れ、魚にはこれがえさに見えるらしい。
一般的にサビキと呼ばれるこの釣り。
とにかく、バカみたいにつれる。
ドボンと仕掛けを放り込んで、2,3回も上下するだけで、
3,4匹が鈴なりになってごぼう抜きである。

あまりに変化が無いので、必ず途中で飽きる。
釣りと言うより、漁なのだ。
ノルマがないので、魚群が去ったり、人間が飽きたらそれで終わり。
重いバケツを持ち帰って、
家では決まって、から揚げか酢漬け。
父が井戸のところにある、薄暗い流しで
わたをちまちま取っていたのを
よく覚えている。
今もあんなにつれるんだろうか、、。

そういえば、
伊豆大島での海の生き物観察会に参加した時のこと。
地引網にかかった鯵を見て、

「おお!でかい鯵だ!」

と当時大学生だった僕が言ったら、

「違うよ。そんな魚いないんだよ。これはマ・ア・ジ。」

と返してきた子供ががいたっけ。
猪口才な。
こんにゃろと思いつつ、後で図鑑で調べてみたら、確かに和名はマアジとなっていた。
なるほどなあ。
鯛もまたマダイとなる。
食文化と生物学のテーブルの違いだったんだなあ。
勉強になった。

南蛮漬け、
美味しいのは明日くらい。



posted by 前川秀樹 at 19:06| Comment(0) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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