カッケー!
鳥が鳴いているのではなく、
仲田さんの個展である。
なんというか洗練?もしくは洒脱。
鉄という工業素材をここまで軽く美しく見せる技。
これまで数回、同じ場所で展示をみてきたけれど、
今回、一皮むけるというか、ステージアップというか。
どこが、というのは難しんだけど、
今までで一番いい。
うなる。
仲田さんは、僕と同じ茨城のちょっと北の方にお住まい。
なので、被災者仲間と言えなくもない。
聞けば、電気もガスも水道も。ライフラインの断絶も仲田さんにはあんまり関係がなさそう。
「3月11日。自分の置かれた状況をまるで知るすべがないので、庭で(多分たき火で?)
カレーを温めて食べた。へへへ。」
あー。仲田さんてほんとそういう感じですよねえ、、。
それにしたって制作は、今回のこれに向けてまさに佳境だったはず。
あの中から、このクオリティーと作品量を持ってくる力は圧巻。
こういう堂々として、重たい空気から逸脱したものを、
この時期に見せてもらえるのは本当にうれしくなる。
かっこいいなあ。
僕は初日に行って、思わず2作品ゲット。
許可を得て、写真もとらせていただいた。
ちなみに仲田さんの個展「増殖と可変」はDEE’S HALLで26日まで。
ああ、でも僕は僕でそんな手放しに喜んでばかりもいられない。
ツギハ、アンタノバンデスヨ。
と後ろからささやき声が詰め寄ってきている。
カウントダウンの状態。
ひー。
残り時間ひと月のラインはとっくに切っている。
うう、プレッシャー。
頑張らないと。
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