2006年05月25日

金亀と銀花

5,25 (9).JPG

晴天だ!前にこんなに気持のいい空を仰いだのが
いつだったか、思い出せないくらいだ。

この虫は名をアカスジキンカメムシという。

キンカメムシの仲間は、カメムシの中でも大型でとにかく美しいものが多い。
メタリックグリーンのベースにサーモンピンクの隈取。
金というよりはエメラルド。
5月の樹上の宝石。
見つけるともう、思わず見とれてしまう。
実際には愛でるだけでは飽き足らず、
今回も捕まえて家まで持ってきてしまったのだが。

子供の頃から
こういう身もだえするほど美しいものを見つけると、
もうどうしていいかわからず
ただただコウフンして、
捕まえてみたり、写真にとってみたり、
それからにおいをかいで、
観察して細密な絵に描いてみたり。
誰かに無性に教えてあげたくなったり。
時には標本にしてみたり
いつも決まって、宝石の周りをどきどきしながら、
答えを求めぐるぐると無様に廻ってしまうのだ。

今までも今も、やっぱりどうしていいのかは分からない。
今日はとりあえず安易に写真を撮る。
う〜んダメだ、表現力がお粗末過ぎて。

この美しいという“コト”を受け入れるには。
あるいは受け入れたそのあと、
どうすべきなんだろうか?

宝石を前に答えは出ない。

長い重度の恋患い患者を尻目に
カメムシはツィーっと飛んで行ってしまった。

ああ。


そんなことをしているうちに、郵便ポストに小包。
あ、今日はそういえば、季刊「銀花」の発売日だった。

5,25 (11).JPG5,25 (10).JPG

おお、今回は白黒だ。今までとずいぶん感じが違う。
あ、この言葉は好きだな、、、。
とかみしめつつ、端々のWさんの言葉を受け取る。

なかなかいい。
本人の姿が写っているのは、毎度辟易してしまうけど。
げんなり。
それもまあ仕方ないことだけど。

この季節、車の窓から見えるのはたまらなく美しい新緑の波。
なのに、今年は目と心をを贅沢に癒す時間はなかなか取れそうにない。
連日アトリエに引きこもり状態。

目に入る色といえばアクリル絵の具の緑。

せめてカメムシの背中でもみて身もだえするしかないのだ。
簡単には救われないというコトこそが、詩人の美学なのだ、
なんてあるひとはいうし。

もっとも僕は詩人じゃないけどね。



posted by 前川秀樹 at 17:01| Comment(5) | 作品集出版 雑誌掲載情報。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
カメムシのコントラスト素晴らしいですね。VIVA自然界。

糸引きですが、今年は6月の20日前後から始まります。今回は群馬の優良品種の中でもぴか一らしい生繭をゆずってもらい、糸を引く予定です。オクサマご見学・体験いかがでしょうか???
Posted by ueharanao at 2006年05月27日 01:22
僕は去年オムライスを食べていたら。中にカメムシが・・・口の中には極上の味が広がりました。
Posted by tucky unlucky at 2006年05月27日 12:33
カメムシと侮るなかれ。
あのにおいは毒性らしいですな。
 それにしてもカメムシのあのにおいと、
コリアンダーの香りと、どくだみの茎を折った時のにおいを、同じ系統で感じてるのって、大雑把?いや、間違い?
Posted by maekawa at 2006年05月28日 12:47
カメムシくさければカメムシくさいほど、
コリアンダーはおいしいのです!
でもカメムシをサラダにして食べたいとは思わない。
視覚って大切ですね。

銀花のこと書いてくださってありがとうございました。
またお邪魔させていただきます。
Posted by watanabe at 2006年05月28日 13:11
あ、やっぱり方向性は同じにおいだよね!
あれはカメムシのにおいだよね!
自然界の不思議。
コリアンダーにはこれがまた夏に、アカズジカメムシと、マルカメムシなんかが来ます。
アカスジカメムシも、黒と赤のストライプというかなりファンキーな背中です。
Posted by maekawa at 2006年05月28日 14:46
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