2006年03月17日

茨城オーパーツ

3.17.JPG

オランダ、GMG社製、子供用バイク椅子。
 
3.17 (2).JPG

フランス。1934年、Xavier=Pouchardのデザイン。“A56”

オーパーツ 【ooparts】out of place artifacts
場違いな工芸品。発見された場所や時代とはまったくそぐわないと思われる物品のこと。

 なぜこんなところに????
と思うことはしばしばあるが、こちらに越してきて発見したものは
主にこの二つ。
ひとつは椅子“A56”。
くず鉄屋さんの鉄くずの山に放り投げられていて、
スクラップ寸前だったのを発見。1000円を支払って発掘。
スタッキング可能。軽くて丈夫。全体の姿のバランスが美しい。
優れた一品だと思う。今でこそ東京あたりのおしゃれカフェで見られるようになたけれど、これはかなり古いタイプ。
しかも茨城で、、。
なんで?
その後、また近くのリサイクルショップで、16客まとめて発見。
?????
フランスのインテリア関係の雑誌のなかでも、ちょっとスノッブな系統のものには、もう定番といっていいほど、
繰り返し何度も登場する名器。
う〜ん。何でだろう?
〜だっぺよ、の場所とそぐわない。
それが茨城オーパーツ。

もうひとつはつい最近、近くのリサイクルショップで見つけた、
子供の椅子。
バイクの荷台かはたまた自転車用か、、?
どんな荷台にもフィットするような固定具の工夫と、座面の下のサスペンションがなける一品!
これも国産のはたくさん見たけど、ありゃ?見たこと無いぞ。
と手にとって見たら、なるほどメイドインオランダかあ。
そりゃ珍しいや。
でもこれもまたなんでここに?
麻布あたりの骨董屋ならいざ知らず、
地方色満載のリサイクルショップ。
亀の剥製や変な赤い色のガラスの花瓶なんかと一緒に並んでる。
う〜ん。そぐわない。違和感だけが残る。
これもオーパーツ。

こういう不思議なものがたま〜に発見される。
当然店にとっては商品価値はきわめて薄いので、
やけに安い。
僕にとってはうれしいことなんだけど、
謎もまたセットだ。
たいていの場合その謎は解けない。
店の人が興味が無いから情報も得られ無いからだ。
「こ、これはどこから?」
「さあ、、。」って。

価値を見出されぬまま存在を忘れられた離れ小島。

それが茨城オーパーツ。




posted by 前川秀樹 at 23:57| Comment(0) | LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: