2016年02月13日

フェティシズム+α

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 砕ける波頭、頬を突き刺す寒風。
そんな色合いだけど、実はそうでもない。
低気圧の影響で海は荒れているけれど、
風は南から吹いてくる。

午前中仕事をして、きりが良かったので、午後からちょっと近場の海まで。
漂着物やら石ころやらを物色しながら、ただ歩く。

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幾分寒さ緩んだとはいえやはり平日で真冬の海、
釣り客以外、人なんていないだろうと思っていたのに、
それなりに若い人たちがちらほら。
中にはアニメの袋を手にカメラをぶら下げた大学生らしき子たちも。
そう言えばここはとあるアニメの聖地にほど近い海岸。

誰がやったのかは分からないけど、
これだけ無尽蔵に石が転がっているんだから、つい積んでしまいたくなる気持は分からんでもない。
まあただ来てもやることないよね。

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茨城から千葉あたりの海岸は、砂浜か岩礁のどちらかがほとんどなんだけど、
こういう石浜もまれにはあって、
だんだんと岩石や鉱物の種類がわかって来ると、
手にして、ハンマーで割ってみて、見て歩くには楽しい。

歩くこと2時間足らず。タイムアップ。
そろそろ暗くなって判別が難しくなって来たよ。
本屋にでも立ち寄って帰りましょう。

成果はこんな具合。


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赤いのはチャート(堆積岩)と、碧玉。ここは碧玉が主流みたい。
碧玉とはいわゆるレッドジャスパー。 
赤いのに碧という名前なのは、緑のもあるから。ちなみに緑のものは出雲で青石として、
勾玉なんかが今も作られている。

透明っぽいのが瑪瑙。見かけは全くの別物なのに、
組成はジャスパーと全く同じ二酸化ケイ素 sio2。鉱物の生成の違いもあるけど
鉄が交じるととりあえずなんでも赤くなる。

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ちなみにこっちは千恵採集。
僕と違っていろいろほしいわけでなく、瑪瑙とか桂化木とか珍しいもの限定にロックオン。

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瑪瑙は堅いので、丸くなるのに多分時間がかかる。
丸いのが見たいんだけどなあ。


こんな無機物を見て愛でてうっとり耽溺出来てしまうのは、
一種のフェティシズムと言える。
フェチ、マニア、オタク、コレクター。
混同されがちだけれど、モノに対するアプローチや動機において
これらは明快に異なる。重複することもあるから、名前は多分、
個人の性質を指すものではなく、
モノとどう関わりを持つか、という関わり方を指す分類といってさしつかえない。
いうまでもなくどれにも該当しない方々にとっては、
まったくどうでもいい分類だ。

で、僕の場合はたいてい、
行為そのものにとことん深入りすることはなくて、
うっとりしつつ、こんな美しいもので何か作れないかなあ、となる。
フェチとアートの重複である。
ただアートというとぼんやり範囲が広すぎるので
丁度言い得た言葉をずっと僕は探している。
自分なりの理想の関わり方を言葉に表すのは難しい。

さて、ともあれ木と違って石はなかなか頑なですよ。
関係を築くにはまだまだ難関多しです。









posted by 前川秀樹 at 13:22| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月07日

軟式美術部始動。

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 村の青年団の集まりのワンシーン。
ではなくて、ルビジノでの、軟式美術部、略して軟美。第0.1回です。
試運転ですがとにかく手探りで始めてみました。
初回に集まってくれたのは4人。
初回は座学で、テーマは「感動について」
愛と感動の何某。感動のびっくりプライス。夢と感動をお届けします。
巷にあふれる「感動」という言葉。

さて、感動とは一体何でしょう?
人はなぜ感動したがるのか?
どういう時に感動という状態にひとはなるのか?
感動をもたらす脳のメカニズムとは?

そんなことを雑談を交えて(大いなる脱線を許容しながら)ちょっと勉強してみました。
僕はそのかじ取り役です。
昨日は2時から5時までの3時間。
少人数だったこともあり、ちゃんと全員が程よく参加できました。
僕も楽しかった。

とりあえずこのまま手探りで続けてみる予定でいます。
軟美の内容の詳細、狙い、目的なんかは良い頃あいにまたお知らせいたします。
そんな不確かな情報不足なのにずうずうしく次回第0・2回の告知もします。

次回は5月3日(火)憲法記念日です。

テーマや内容についてはまた追って。


posted by 前川秀樹 at 20:02| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月04日

2月ルビジノ

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1年で一番冷え込む季節。
なのですが、今年は土浦もルビジノのあるかすみがうらも雪が一度も積もってはいません。
ちらついた事があるくらい。

月曜日火曜日とついている雪マーク、さてどうなるか。

2月ルビジノは

6日(土)7日(日)8日(月)9日(火)

がオープンです。
しっかり防寒をしていらしてください。お待ちしています。
posted by 前川秀樹 at 16:56| ルビジノ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雪山

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 お馴染み三瓶くんに誘われて、今日は那須の雪山をめざす。

すいこまれそうな群青色の空をみあげて、
一面にきらきらひかる石英の結晶のような地面を、
ひたすら歩く。
ぎゅっくぎゅっく。

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西洋カンジキ、スノーシューはスキー場でレンタル。
これがないと新雪にはどうしようもない。


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ブナやミズナラの樹林帯を抜けて行く。ほかにはダケカンバなんかが目立つ。
クマザサが所々見えるから、夏は藪漕ぎしないと来られなさそうだ。
歩けたとしても、
細い遊歩道なのかな。
そういうルートを全部無視して、
足跡の付いてない好きなところを歩けるのが雪山の魅力。

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今日は尾根伝いのいい眺めだけを堪能しつつ登りましょう、との
三瓶君の言葉通り、眺望は終始極上。風も微風。
降った雪がキラキラと再び風に舞う。




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上の方はガスがかかっている。流れが早い。
晴れないかなあ・・。

案の定、あるところから上まで来ると、
様子が変わる。
吹き下ろす差すような向かい風。
気温マイナス10℃、でも体感温度はもっと・・・。
冷たいー。鼻水凍りそう。
あと、ガスの影響で視界が。

ガスで視界が限られたかわりに現れたのは、
興味深い雪の造形物の世界。

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急な登りが終わるあたりから、面白い造形物は増え始め、
清水平の雪原に差し掛かるころには、すっかり
自分が鉱物の結晶の世界にスケールシフトをしているみたいな、
不思議なシーンに切り替わった。
光と遠景がカットされて、乳白色の淡い光に全部が浸る。
映画なら心理描写シーンか、記憶をたどる演出だな、
うーん、どうにもこれは奇妙だ。
これはいいね。

あれ?どっちから来たっけ?足跡は消えてゆく。
道は無い。雪原だけ。
ざわざわと、不安になる、不安定になる。
やっぱりちょっと怖いなこれは。

寒い!うん、
堪能した。降りよう。

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ちょっと下るとまたこの通り。

異世界とか非日常とかいう言葉があるけども、
対義としては現実とか日常とかになるか、
でもそんなのは地続きでどこかに線引きや境目があるわけじゃない。
意図的な場面転換をする演出家なんて何処にもいない。

当たり前だけどもそれは心の性質の話、
意図的にそう仕向けてそうできるなら心の技術ということになるかな。
自在に心理劇場を演出できると面白いものだろうなあ。

なんてことを思いつつ下山途中、


あ、何だこりゃ?



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宇宙人家族雪山を行く。



「お父さん、たまにはいいわね地球の雪も」
「うむ、ちょっと足を延ばして見るのもいいな。こんないいところまで10光年なんて案外近いな」
「お母さん、お昼にカレー食べたい」

はい、脳内劇場止まりません。
シャクナゲ星人寸劇でした。


三瓶君、
カレーもいいけど我々はラーメン&温泉で締めたいもんだな。








posted by 前川秀樹 at 09:48| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月02日

横浜行ってきましたよ。

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 先週の金曜日。冷たい雨のなか、横浜に出かけた。
横浜美術館で始まった村上隆スーパーフラットコレクション展。

初日30日の前日、その開会式と、内覧会がありますよ、
という招待状をいただいたので、
土器さんと仲田智さんと3人でお呼ばれしてきたのだ。

開会式で逢坂館長の、今日午前中まで倉庫からここまで出品作品を運んでいました、
と、疲労をにじませながらの挨拶に、
これを準備してきた沢山の人達のご苦労、奮闘がしのばれる。
大変だったんだろうなあ。
 
ところでこれは、普段いったい日本のどこに保存されて居るの?
量も大きさも。素朴な疑問。
多分どこかの倉庫にはさらにこの何倍も・・・。
そこからセレクトされて、ここに凝縮している。
骨董から現代作家の作品から80年代のアニメフィギュアまで、
その価値の凸凹ちぐはぐが、村上さんの脳内で見事に並列化されている。
まさにスーパーフラット。
正直、これらが個人の所有物とはとても思えない。
まるで一つの都市規模が管理する共有財産のようだ。

 それで、このとてつもないコレクションの一部を、ほんの一部を担う感じで、
僕と仲田智さんの作品がささやかに出展されている。
写真は入り口で、名札と生コサージュをつけてもらって、
内心おどおどの不慣れな二人の図。撮影する土器さんは嬉しそう。

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てれてれ。

それにしても、連動して森美術館で開催中の話題の五百羅漢図展とあわせて、
改めて、村上さんの底の見えない大熱量に僕は慄然とした。
いや、村上さん、というよりも村上隆と呼ばれる人の型の器をした、
エネルギーの塊。と形容した方がより近い。
そう言えばこれらの制作準備もしながら、丁度1年前の2月にはギャラリーズ・アイも
やってたんだなあ。

一人で倒れるまで頑張るよりも
複数の人をまとめて同時に動かし続けていくことの方が莫大なエネルギーを要する。
才能っていうとちょっと話がずれてしまいそうだけど、
熱量というのはもう持って生まれた、
としか言えないもののような気がする。

自動車やバイクの排気量があらかじめ決まっているように。
50ccのスクーターの車体にハーレーの1801ccのエンジンは搭載できないし、
50ccのエンジンに、ハーレー並みの性能を期待しようともそれは絵空事だ。
少年バトル漫画じゃあるまいし。
 
とはいえ、大は小を兼ねるというのが
必ずしもものごとの真理というわけでもないように、
これはそれぞれのステージにはそれぞれの特性があるよ、という話だ。

ただ残念ながら、人にはメーカーの取扱説明書は添付されていない。
設定された基本スペックはあらかじめ知りようがないのだ。
これが厄介なところ。
自分のスペックを推し測り、
現実的に特性を最大限発揮しようとするならば、

自身への過大評価や過小評価のバランスを保ちつつ
自身のもつ思い込みや偏見に向き合い、
その時々のコンディションや、将来への延びしろを適正に認識、判断する。
それが出来るなら、
というのが前提だけれども(笑)
こりゃ難しい。

せーかいにひーとつだけのはーな〜♪
ひーとりひとーり違う種をーもつ♪

とか口ずさんでみてもこれはやっぱりそんな簡単な話ではないのだ。
多分ナンバーワンになるよりもずっと難しい。




そう言えば、
NHK日曜美術館で丁度スーパーフラット展をやっていたのを見逃してしまった。
来週、7日 20時からの再放送で観ようっと。


posted by 前川秀樹 at 18:16| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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