2015年08月17日

2015北海道 その3

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うーん今日も羊蹄山は雲に隠れてしまった。
ここのところなかなか顔を見せてくれないそう。
残念。

さて、今日はちょっと体を動かそう。
軽くピクニック気分でね。

お昼に食べる物をまず買い出しに行くよ。


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ああ、その前にダチョウに餌をやらないと。

いや、別にうちのダチョウじゃないけど、通りががると餌を買って、
ついあげたくなる。
大きいから一見怖い感じもするけど、いやそんなことない、ない。
見て、この長いまつげ。
かわいいー!
誰に遠慮することなく今こそ
そう叫んでもいいと思うけど。


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ほら、だからそんなびくびくせずに。



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一応羊蹄山をバックに記念写真めいた事を。
近寄らないでください。


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まずはパン。パンは当然 ブーランジェリー・ジンで。
お願いして一枚だけ写真。
朝一番だったから、今日はクロワッサン買えたー。焼き立てー♪
今日の昼の分と持ち帰り用と、皆で購入。

 
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チーズはタカラ。ニセコに来たときの僕の定番。
斎藤兄弟の営む牧場、兄が牛を、弟の愛三君がチーズや牛乳を。
いつも明るい雰囲気があって、小さいがいい牧場だ。

昨年、通りがかったときに、たまたま愛三君と、息子さんが庭に居たので、
採集してタッパーにつめていた、
ミヤマクワガタとオオセンチコガネを分けてあげたら、
息子ちゃんが思いのほか喜んでくれた。

もっとも僕の名前や生業を未だ彼はよく知らない。


今年、一年ぶりに売店の方に顔をだしたら、斎藤君、開口一番。

「あ!虫のお兄さん!いらっしゃい」

うん、まあ、その、おおむねその認識で間違いじゃない。
ここでは、そういうことにしておいて。

牛乳をどうぞって、ごちそうしてくれた。
表面にどろっと膜が張ってあって、濃い。これぞ牛の乳。
ごちそうさまです。やっぱり印象に残るくらいの一杯だと思う。

さて、あとは道の駅で、焼きソーセージ買って、
買い出し完了。

目指すは神仙沼。

とはいえ駐車場から軽いアップダウンを経て30分程度で到着。
ニセコの峰々の中、チセヌプリとイワオヌプリに挟まれた高層湿原のなかでも、
一番アクセスが容易で、美しい。

まあ、今日はその程度がちょうどいいかな。


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僕は夏に来るのは初めて。涼しいさわやかな高原の風を、と
思い描いていたけれども、
台風と低気圧の影響なのか、思いのほか蒸し暑い。
草いきれとはっと目を引く濃いえんじ色のトンボ。
セルリアンブルーのイトトンボ。
それを映す、鏡のような池塘。
ここでは標高はさほどでもないのに、高原といって遜色のない、
風景が広がっている。それが北海道。


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神仙沼到着。

本当に鏡だ、風がないから。
でもちと暑い。
沼を前に一息ついて、皆で桃を一つずつ。
リュックに入れてきたから傷だらけ。
垂れる汁にも構わずに、ガブリとかぶりついてみれば、
一瞬で広がる甘さに、ほろほろと、喉が癒される。



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一応記念撮影など、なんか硬いなあ。姿勢とか。

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ああそれくらいでいい。
被写体がなんなのかよくわからないのは。カメラマンの腕が悪いせい。


おなかすいたー。

眺めのいい沼のそばには、堂々と食べ物を広げる場所もその度胸もなかったので、
駐車場まで降りて来て、すぐそばのキャンプ場の芝生で、やっとこさ遅めの昼食。
待ってましたー!クロワッサン。チーズ!
皆さんお疲れ様でした。


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レイアウトは極めて雑だけど、空腹も相まって、味は上等のランチっぽい。
道の駅で買って、クーラーボックスで冷やしておいたスモモやサクランボも。
汲んで来た湧水をコンロで沸かして、
さっき摘んだ生ミント葉たっぷりの紅茶を入れる。
これは千恵のアイデア提供。
あー。美味しいー。幸せ。

二杯目はコーヒーにする?
インスタントしかないけど。

僕の正面あたりから、ぽつりとまた正直な声がする。

「これで、ドリップ式ならなあ・・」

ですよねー!ここまできて艶消しだよねー。
ごめんよ!至らなくて。
次は軽量コンパクトなドリップ器具セットをこさえてきてやるさ!
ちくしょー。みてやがれ!

まあ、最高に旨い水で、いい豆で、コーヒーを味わう野点、なんて
確かに上等な楽しみだと思う。もっともだ。
それがスマートにできてこそ上級者だ。
よりコンパクトで準備が楽で、軽量。
まず、器がいかにもキャンプ用品の大きなマグカップじゃダメな気がする。
お洒落かつクリエイティブじゃないと。
うーん、これは工夫し甲斐がありそう。
いっそ器から作るか。


さてと、いい時間だ、
積丹岬にちこっと寄って札幌まで帰りましょう。

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あいにくの光の具合であの積丹ブルーが見られなかったのが残念。
時間と天気に大きく左右されるんだなあ。
前回はこんな感じで見えたんだけど。⇒ 


僕のツアコンモドキはここまで。
ここには書ききれないけどもなかなかの珍道中でした。

明日からは僕は別行動の後半戦。

さて、今度こそ札幌まで安全運転で帰りましょ。















           



posted by 前川秀樹 at 22:36| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015北海道 その2

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前半の仕事パート、早くも終了!
ここからは夏休み気分の中半戦。足は車。
僕一人の時よりも、乗りごこちのいい大きな乗用車にした。

はい、注目。
さて、今日のコースはですね、
札幌から北へ、朝一で向う先は、
美唄にある彫刻公園。アルテピアッツァ美唄です。
で、そのあと、また札幌に折り返し、通過。
海沿いの小樽経由で、そのあたりで昼食。
午後は山の方、ニセコに向かいますよ。

今日の僕はなんちゃってツアコン役。

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天気はあいにくのしとしと小ぬか雨。
それでも緑がしっとりしていて、この炭鉱町にある彫刻の公園の静寂が際立つ。
石の彫刻ってやっぱり濡れた状態が綺麗だと思うなあ。

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僕は7年ぶり2度目だけど、まったく変わらず本当によく清められた公園だと思う。
草の伸び盛りにこんなコンディションを保つ手間と努力って一体どれほどのものかと。


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さて、観光客の人ごみでごった返す小樽はとっとと通過して、町はずれの岬にある
青塚食堂で昼食。
今日はぜひ、ベタな北海道を、という後ろ座席の誰かさんのオーダーにお答えして。
大丈夫かなー、ああ、けっこう混んでる。待ち?昼前なのに。
人気あるんだなあ。

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北海道と言えばニシン。炭火であぶっただけのやつが一番うまいと思う。
定食にしてもらう。

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食べたー。というより写真はまだ最中だけど。
まあ、どれも美味しい。素材がいいからね。
活気に満ちていて、これぞ海辺の大衆食堂って感じがしたよ。

海岸沿いにうねうねと続く国道を走る。
国道といってもただのひなびた田舎道。
天気は今一つだなあ。
その時、

「珈琲が飲みたいな」
 

後ろ座席からオーダー。
はい、はい、了解。

とは言ったが、こんなとこで珈琲?コンビニじゃない奴でしょ?
カフェはおろか喫茶店すら・・・。ないだろなあ・・・。

助手席の滝下達、さっそくスマホ検索。

次の街にコーヒーなんちゃらって、喫茶めいたものがあるみたいです。

じゃあ、まあその辺で。
あ、その前にちょっと寄ってかない?
そう、通り道だから。
フゴッペ洞窟。

岩に彫られた、単純な線、壁画と呼ぶには拙すぎて、
かといって落書きではもちろんない。
もっと切実な線刻画。
先史時代の遺跡をかこった、小さく素朴な展示館。
発掘品や、想像画とかがそれなりに面白い。
以前僕が来た時の写真はこちら⇒

展示タッチパネルにクイズがあるのを。
土器さんが見つける。
大昔、このオホーツクの海岸にあったであろう集落の洞窟の前に
沢山の人が集まって、
何かをしているシーンの絵が映る。

Q  さて、この人たちは洞窟の前で何をしているのでしょう?

 ってさ。はいどうぞ、前川君。

 「はい!、合コン?」

今日はボケたおすよ。遠慮なく。

モニターには古代の祈りや大漁祈願といった、
アニミスティックな説明アンサーが表示される。


なんちゃらコーヒーには結局たどり着くことはできず、
ようやく5時過ぎにニセコの宿に到着。
やっとコーヒータイム。
まあ、今日は移動日だ。
仕方がない。

さあさ、夕飯の前に温泉 温泉 ♪


posted by 前川秀樹 at 20:33| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015北海道 その1

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 そう言えば新千歳空港行きの飛行機に乗ったのが先月 7月24日。
なんだかずいぶん昔のような気がするけど、まだひと月経ってないんだな。

今年の北海道は、半分仕事的というかなんというか。
翌日25日、札幌芸術の森での「君の椅子10年」のイベント、トークショー。
思いのほか沢山の方々に来ていただけたこと、大変ありがたく思いました。
それにイベントに呼んでいただいた関係各位の皆様にも、どうもありがとうございました。

講義と言うほど堅くなく、フリートークよりはテーマを持って。
作品や制作の話、旅話、森の話、木の話、それとちょっとだけ虫の話(笑)
そんな温度とレイアウトで自由にお話しさせていただきました。

来ていただいた方々にとっては、
ほんの1時間半程度のイベントだったと思うのですが、
僕は、前日夜のレセプションパーティーから続いていたので、10年かあ・・・と
いろいろと思い出すこともあり、
印象深い 二日間となりましたよ。


レセプションパーティー。
そもそも、パーティーというものを僕は苦手にしていて、
いつもそれとなく機会を避けているのだけど。
でもまあ、今回は珍しく興味もあったし、
関係者として、お誘い受けなくちゃな、と思ったので、
出席させていただいた。
懐かしい顔、はじめましての顔。こんなにたくさんの人に紹介されたり会う機会なんて、
僕はめったにないので、妙なテンションになった。
でも、結果としてとても有意義な時間で、雰囲気も良くて楽しかったなあ。
出て良かった。

君の椅子展示もとてもメッセージの強い、面白いものでした。




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芸術の森のレストラン、野菜中心のビュッフェが結構おいしい。
出番直前なので、他の人はともかく、
僕だけはそれなりに緊張してますよ。
でも、たっぷり食べるけど。

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遠くから聞きに来てくれた、木偶講座の青木さん。
突然、壁に向かって、何らかの憤りをぶつけるの図?

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ああ、セルフソフトクリームやってただけか。


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あー、終わった終わった。お疲れさまー。
札幌某所、夜は身内でプチ打ち上げ。さあさあ、ほら、ワインを空けよう。
ホッカイシマエビってのが抜群に旨かったなあ。


もう一軒行く?

あ、土器さんと千恵はもう帰って寝ると言ってる。
僕はじゃあ、皆でもう一杯だけ、
飲めないくせに。
でも気分がいいからね。たまにはね。

その夜は良く眠れた。
posted by 前川秀樹 at 18:49| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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