今日は、かねてよりメールでやり取りのあった
ミウラさんにごやっかいになる。
ミウラさんは、馬の獣医さんで牧場にお住まい。
12月の青山の個展の時に見に来てくださったかた。
だから半年余りの未だ浅い御縁。
初対面の会話。
え?獣医さんですか?北海道で?
そうなんです。
じゃあ、今度僕が北海道に行ったら、馬の放牧場に入れてもらえませんか。
ええ、いいですよ。
あの、馬糞も分けていただけます?
ええ、い いですけど・・?
個展の会場にふさわしい(?)そんな会話を交わして以来、ここ静内で再開。
(どんな会話だ。)
仮のお住まいが牧場内にあり、ご家族であたたく迎えてくださり、
あちこち案内していただいた。
厩舎で子育て中のこのおかあさん、サラブレッドじゃなく、乳母役の道産子。
おおきい!
おとなしいので、触っても大丈夫ですよ。
ええ、いいんですか!
まるまると張りのあるおなかに手のひらを当ててみる。
すごい汗。しっとりと熱い。
大きな動物って、なんかすごいなあ、
ものすごく頼もしくみえる。
ちなみに厩舎の他のサラブレッドをそのあと目にすると、
なんかこっちは本当に9頭身のスーパーモデルみたい。
足、長ー!それに細ー!顔小っさー!
なんかセクハラっぽいな。
え、これ ♂ ?
綺麗、でも壊れそうで近寄りがたい。
実際、乳母の馬に比べてやや神経質、ということだから、
こちらは触れずにながめるだけ。
ちょっと怖い。
午後、近くの北海道大学の実験農場につれて行ってもらった。
写真の味のある木柵。
明治に畜産の技術指導に来日したエドウィン・ダンさんの指導で拵えられたものらしい。
じゃあ、すくなくとも100年くらいは経ってる?
なんだか、もはや石みたいな風合いだ。
雨ざらしで腐らないのが不思議だ。
牛の糞をさがして、牧場の若い研究員の方に放牧場に案内してもらう。
目的を告げる。
糞の下に穴を掘る、ダイコクコガネという大きな糞虫を探しているんです。
オスは大きな角があってカブトムシみたいですよ。
へえ・・・。
彼らは初耳らしい。
早速スマホで検索。今時だなあ。
ほどなくして、
おお!かっけー!
と声が聞こえる。
ああ、ダイコクコガネ、画像、の検索が終わったのね。
いきなりテンションアップで捜索開始。
糞をどけて、孔を探す。
が、一向に見つからず。
結局、気配すら発見かなわずタイムアップ。
時期がちょっと早かったかもしれないなあ。
あるいはここには居ないのかも。
うーん残念。情報不足。
でもまた次の目的がまた出来たので、よしとしよう。
ミウラさん、どうもいろいろお世話になりました。
今度来た時には、ご愛息君も一緒に虫捕りしましょうね。
北大の研究農場の入口あたりにある、素敵なロケーションの建築。
件のエドウィン博士ゆかりのなんとかかな。
洋風の廃屋って満開の野菊に映えるなあ。