22日から始まった 広島ギャラリーたむらでの個展、
「ゾンネンヴェンデの晩に」
御蔭さまで無事順調なスタートを切ることができました。
今回で広島は3回目の訪問となりますが、
ギャラリーをはじめ、
親しくしてくださる方々も徐々に増え、
温かく迎えてくださるのが、とてもうれしい思いです。
個展の初日までは、当然なにかと一人切りの作業ばかりです。
ほんとうにこれでいいのか、前回に比べてどうか。
独りよがりでないか。
不安な水面下というのは実に薄暗いものです。
もちろんそれは当り前のことなのですが、
ふたを開けてみるまで、水面に浮上するまで、何度繰り返しても
その大きな不安が消えることはありません。
初日、来てくださる方々の表情を目の当たりにして、
ホッと胸をなでおろしたときのその落差たるや。
あ、落ちるのとは逆なので“落差”は変ですね。
どういえばぴったりなんでしょう。
ともあれ、ただ、ありがたいなあ、と
今回も報われた暖かい思いを胸に、
茨城に帰ってきたのが、3日前のことです。
そのまま空気の抜けた風船のように、
ぐんにゃりと怠惰をむさぼっていたのですが、
今日になってのそのそと起き上がり、
ようやくパソコンに向かえる次第です。
展示期間はまだまだ続きます。
どうか沢山の方々に見てもらえますように。
皆さま、夏至は過ぎましたが
残りどうぞよろしくお願いいたします。
そうそう、
広島といえば、
僕は毎度、必ず買って帰る御土産。
長崎堂のバターケーキ。上野のアナゴ飯。それと
瓶詰の、カキ入りぶち旨味噌ラー油。なるもの。名前長いな。
牡蠣やお好み焼きももちろん有名ですが、
僕の定番はそのあたりなんです。
どれもどこにでもありそうで、なかなかない、
普通なのになんでこんなに美味しいの?
という定番。
広島の最近のキャッチフレーズが
「おしい!広島県」
だそうです。
さらに「おしい、は、おいしいの一歩手前。」
とつづくみたいですね。
あえて一歩引いて、自虐を逆手に取った
上手いアプローチだと思います。
連れて行ってくださるお店でもまた舌鼓。
僕の場合、美味しいものも個展の大事な楽しみの一つ。
というわけで、
来てくださってありがとうございます。
ともう一つ。
今回も本当にごちそうさまでした。
と、いわねばなりません。