2013年04月28日

隙間のこと

0402 (49).JPG

6月22日からの像刻展、
広島、ギャラリーたむら
制作中の毎日。
1,2,3、月と冬籠りよろしくこつこつ制作作業にいそしんだ結果、
いつになくいいペースで作品が出来上がってきた。
とはいえ、時間にゆとりができればできたで
仕上がったはずの数点がまた気になる。
これでいいか?
これ以上やると蛇足なんじゃ・・・。
仕上がった、てのは、思い込みかな。
安易な道をたどりすぎじゃ・・・。
どうにも、切りがない。
なんにせよ隙間やほころびというのは、
気がつくとどうにも落ち着かないものだ。
見つければそこを埋めたくなる。
しかし、何事にも隙間は大事だ。
隙間や抜けのない作品は息苦しくていけない。
ちょっと、時にはかなり、足りないくらいがちょうどいい。
それは未完成なのではなく、そこがちょうどいい状態なのだ。
だからその状態で完成とするべきだ。
行きすぎたら戻る。わざと抜く。
でもわざとがあざとく見えるようでは、それは拙い証拠だ。
うーん、難しい。
精進精進。
広島初日までの
残り2カ月弱は、
制作続行と同時に
生きた隙間を見つけ出す時間なのだ。




posted by 前川秀樹 at 20:55| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月23日

春木偶(冷)終了

0420 (79).JPG

第12回春木偶(冷)終了〜〜〜〜〜。
狙い澄ましたように二日間だけ気温11℃。
凍える青山3丁目。
初夏のさわやかな風を感じながら・・・・。
その予定だったのに、
こんなコンディションははじまって以来でしょう。

0420 (15).JPG
テラスも今回は人影まばら。
カメラ向けても絵面が地味だもの。
とりたてて談笑の声もなく(笑)

0420 (14).JPG
黙々黙々・・・・。

0420 (2).JPG
やっと気持も緩むお待ちかねのお昼です。
ささ、中で暖かいものでも。

0420 (17).JPG0420 (32).JPG

それでもかえってみなさん集中できたのか、
1日分の作業としてはなかなかの成果です。
今回は水気たっぷりの山桜と節だらけの梨の木。
どちらもけっこう曲者です。

二日目。
朝から雨(冷)
もう〜。昨日より寒いよ。
0420 (45).JPG
だってなんか、みなさんすみっこの方に固まって越冬中。みたいな雰囲気。
黙々黙々です。
0420 (50).JPG0420 (51).JPG0420 (52).JPG0420 (56).JPG

すごい集中力です。

0420 (37).JPG0420 (39).JPG
お待ちどうさま。土器さんのお昼ご飯到着です。
今回、DEE'S2階のリフォームが終わり、
キッチンが大幅に機能的にリニューアル。
一升炊きの御釜も導入で
作業効率が上がったため、
いつもは1時前になっていたランチが12時に繰り上げ。
おかげで、午後の作業に余裕ができました。
皆さん気がつきました?
御馳走様です。
あー、でも外で食べたかったですねー・・。
さあ、午後も頑張りましょう。

0420 (60).JPG
着色もしっかりね。

さて、講評です。
二日間の方と今日1日の方がいるので、完成度のバラツキが、
と思いきや、必ずしもその通りでないのが面白いところ。

0420 (67).JPG0420 (71).JPG0420 (73).JPG0420 (75).JPG0420 (79).JPG0420 (77).JPG

今回のお題というか、心がけは、横道。
いつもは無視してしまう、わき道、横道、に好んで迷い込んでみてください。
というもの。
その言葉通り、迷い込んで発見のあった人。
迷い込んだまま道を見失ってしまった人。
今までいつも保留にしてきた問題にある答えを見いだせた人。
さまざまな結果が出て、
僕としては実はとても面白かった。

そうそう、この調子。
いつもの自分を時々疑うことが大切なんです。

さあ、7月の木偶展ますます楽しみになってきたなあ。
名前も決まりました。

「木偶の棒EXPO」

大きく出ました(笑)
これまでの参加者の皆さん、是非こぞってご参加を。
ならびにお揃いでご高覧下さいませ。

ひとまずは、
この寒さ、非常に記憶に残る春木偶になりました。
秋木偶は好天に恵まれるよう、皆で祈りましょう。

みなさん御苦労さまでした。
またお会いしましょう。 
























posted by 前川秀樹 at 07:33| ワークショップ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月19日

ウィークエンド木偶。

0419.JPG

DEE'S木偶の棒、準備完了。
いつもの隅っこが僕の居場所。
半年ってあっという間ですね。
明日、ちょっと天気がおもわしくなさそうですよ。
あー、あんなにここ数日暖かかったのに、
なんで週末に限って〜〜〜〜〜。
気温15℃程度しかなさそうで、
参加者の皆さん、暖かくしてお出かけくださいね。
長丁場ですし、せっかくの木偶ワークショップ。
風邪なんて引いてもつまらないですから。

明日、明後日、皆さん宜しくお願いします。
posted by 前川秀樹 at 16:52| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月16日

高機能まごの手。

0415 (2).JPG

初めてIKEAという、巨大北欧インテリアショップに行った。
広大な建坪。商品展示の仕方、客の動線、
買い物袋やカートなどの配置、カフェのメニューと値段設定。
どこをとっても、よくまあこれほど合理的に実現できたものだ。
と、とにかく感心しきり。
商品に関しても、
どのデザイナーがこれを考え、拵えたのか、
そういう体温が感じられる品ぞろえ。
で、安い。
ディノスや通販生活には無い洗練されたデザイン性と、
家の中の機能丸々全部、実物を見て選べるというメリット。
コーディネートも頼むことができる。
無印良品には無い、あえて加味され、忍ばせた遊び心。しゃれっ気。
コンランよりは少々質は落ちるが、そのかわり安価。
作品とは違ういわゆる、工業生産品なんだけど、
その範疇ではかゆい所に手が届く
実に上手な狙いうちの仕方だなあと思う。
高機能のまごの手だ。

さて、僕はかつてこれに飲み込まれそうになって、
生活道具を作るのをやめてしまった。
あふれんばかりの工業製品の洪水に立ち向かい、
アンチを明快に打ちだす気持ちが揺らいでしまったのだ。
アイデアだけでも、素材の希少さだけでも、作品性や手作りをアピールしても、
自分自身の明確なポジションが絞り切れなかった。
その時点では。
足りなかったものは、一つには手の技術。
なによりもうひとつは生活道具への理解と情熱。

制作が像刻に移行した今も、興味はある。
大量にモノが生産され、受け入れられ、忘れられてゆく、その仕組みには。
人が何を買い求めて、何を捨てていくのか。
モノに価値がどうやって発生するのか?

IKEAでは我が家で長年保留にしてあった、衣服のチェストを二つ購入。
なんだかんだいいながら、僕自身もこのラインに準じ、
まんまと消費者となっている。


0415a (3).JPG

ちなみにこれは、先日、近所のアンティーク倉庫のセールで購入した
ガラクタ達。
どれもこれ単体では、なんの役にも立たない。
が、これもまた同じ工業製品なのだ。
そして、非常に魅力は感じる。
アンティークパーツとしての魅力だ。
役割を失ったからこそむしろ何かにはなりそう、という予感。
時を経てもう生産はされなくなった希少性。
質や錆びたテクスチュアの美しさ。
けれど、これだけではアンチテーゼにはなりえない微弱な存在でしかないのだ、
ということを、僕は思い知った。
リプロダクトは思ったより簡単ではない。
 
さて、それならこの役立たず達は何なのか?

なんとなくこういうのが好き。
好きなものと暮らしたい。
飾れるオブジェに。
好きじゃなくなったら、手放せばいい。

それでいいじゃないか?
それ以外に何か必要?
と、消費者の立場からはそれでいいのかもしれない、
でもそうはなかなかいかない。
モノツクリは消費者でもあるが生産者なのだ。
その魅力はなぜか?に答えを出さなくては、
その理が立たないのだ。
あるいは、社会に対してこの魅力は何であるか?という提示が出来なくちゃならない。
厄介だ。

さて、
資本の畑から次々生み出される高機能に対して、
個人のレベルでも打ち出すことができる「ウリ」とは
結局のところ何なのだろうか?
繰り返し繰り返し、
今もそれは自分に突きつけられている。









posted by 前川秀樹 at 07:37| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月13日

またですか!?。

0120 (86).JPG
2013 gunma

驚愕。今朝テレビを見て一番。
え?!また?
18年前のことがよみがえる。
淡路島は僕の実家のあるところで、以前の時も
僕は故郷から遠く離れたところから映像だけを見た。
その時には奇跡的に電話が一度だけ通じて、
早い段階で実家の家族や親戚知人の安否確認ができた。
またか。
幸いにも今回は、あのときよりは軽めの揺れだったようで、
無事の声にちょっと胸をなでおろす。

とはいえ、その後のテレビ映像を見る限り、
見知った町や通りや埋立地が予想以上に打撃を受けていることを知った。
いまや、日本中どこにいても、安全安心というわけにはいかないんだねえ。
とは言えどうしようもないよね。
普段めったに電話なんてしないのに、
今日はご心配いただいた、幾人かの方との電話で
そんなことを何度もつぶやいた。
そんな一日。
posted by 前川秀樹 at 20:14| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月08日

カタルシスビュウ

0407 (10).JPG
2013 kasumigaura

0407 (16).JPG
2013 kasumigaura

0407 (20).JPG
2013 kasumigaura


モノは飛ぶし、樹は折れるし、道はぬかるむし、
ひどい嵐は、できれば来ない方がいいと思うけど
それが去った後の風景はいい。
これがカタルシスだ。
浄化とも通痢とも云う、
嵐をやり過ごすことでしか見られない
どこまでも透明なながめには代えがたい魅力がある。





posted by 前川秀樹 at 06:56| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月04日

4月ルビジノ

0402 (37).JPG

 4月6日(土)7日(日)8日(月)9日(火)
12時から6時ころまで開いています。

「・・・・丘の稜は、もうあっちもこっちも、みんな一度に軌るやうに鳴りだしました。
地平線も町も、みんな暗い烟の向こふになってしまひ、雪童子の白い影ばかり、
ぼんやりまっすぐに立っています。」

宮沢賢治の「水仙月の4日」。
雪を吹き散らすものすごい嵐の描写に思わず引き込まれるのですが、
その嵐を操る雪童子の、遭難しかけた子供への気遣いが暖かくて、
いつの間にか、凍てつく季節が終わるんだな、
と感じさせてくれるそんな名作。

昨日はまさにその水仙月の4日の嵐。
茨城の平地にはさすがにもう雪は見られないけど、
こういう嵐を何度か繰り返して、本当の春はやってくる。

ルビジノの周りは、桜と菜の花と辛夷と椿。色どりがようやく戻ってきました。

是非お出かけください。
posted by 前川秀樹 at 07:30| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月02日

ハレでハズレ

0402 (26).JPG

新年度だし、天気も最高だし
そうだ、御祓いに行こう。
さて、どこに行くかな、、、。
鹿島神宮という手もあったけど、
あのタケミカズチの大刀でずばっと豪快にやってもらう気分ジャナイ。
もうちょっとソフトな方が今はいいかな。
というわけで、
イザナミ イザナキの
筑波山神社にした。


0402 (33).JPG
素晴らしい陽気だねえ。
このあたりは昨日がジャスト満開。
桜の向こうに紫峰筑波山。

ところが着いて見ると
0402 (24).JPG
0402 (15).JPG

あり?
なんかやってる。
境内は特別な装束の禰宜さんたちに、
羽織袴の方々でいっぱい、
テレビも来てるよう。

0402 (27).JPG

春の例大祭らしい。
神社のハレの日か。
そうか、氏子さんたちが今日は主役なんだな。

どうも一般の参拝客の御祓い申し込み、なんて出来る雰囲気じゃ・・・・。
やっぱり、今日は午後からしか受け付けしないみたい。

まあね、きれいなものが見られたから、
ハズレってわけでもないか。
また出直しましょう。





posted by 前川秀樹 at 12:02| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする