2012年07月27日

品定め

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先日、家に来てくれた、お二人。
水戸でデザイン事務所、K5を営む甲高ご夫妻。
ルビジノにちょくちょく来てくださっているうち知り合いに。
この前は一緒にホワイト餃子食べに行ったよね(笑)。

で、このお二人が、このたび水戸にお店、
というかスペースを自らオープンし運営する事になった。
来月のオープンを目指して、只今開店準備佳境といったところだそう。
名前を PUNTO プントという。
もと美容室だった建物の一階をリフォーム。
ほうほう、写真見る限り
しゃれたファザードになりそうだねえ。
内装も、セルフで?
頑張るなあ。

それで、前川千恵のカバンを扱いたいというので、
在庫で今あるものの中からなら、ということで、
品定めに土浦までやって来てくれた。
さて、選ぶのってなかなか大変でしょう?

水戸の新スポット。PUNTO.
予定では8月オープン。
楽しみにしてますよ。



posted by 前川秀樹 at 20:12| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏草

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写真 茨城県某所にて。

茨城でも今日は37℃越え。
連続熱帯夜。
とうとう恐れていた季節が来てしまった。
これはもう普通に日常生活、普通に制作活動できる環境ではない。
梅雨のころ、比較的順調に制作が進んでいたので、
お、今年はこのまま行けるか?元気なままで夏を越えられるか?
と夢見ていたのに、
やっぱり今年もこれではどうにも体が動かない。
せめて早朝から午前中だけでも集中して、
と意気込むがそれすら、気持ちが負けそうになる。
一向に進まない制作、無為に過ぎてゆく時間。
今日も無駄に過ぎてしまった、と、
くよくよぐだぐだ過ごしてしまうのだ。
ダメダメな自分を僻みながら。

ここはひとつ頭を大幅に切り替えて、
もう、8月いっぱいアトリエに入らない。
涼しいところでからだを養生しつつ、
普段できないことだけをやる。
秋から本格的に制作する。とか、
真夏の有効な過ごし方、いよいよ真面目に考えないと、
いかんですよ。
と、去年も多分言ってた。
でもそれがなかなか出来ない。

虫たちにはでも夏しかないんだよなあ。
幼虫や蛹で冬を越すとはいえ、
成虫になってからは、2度目の夏はないことも多い。
秋風に吹くころには、彼らの一生が終わる。
そう思うと、夏草の風景ってちょっと切ない。

そうそう、人間も
暑さを恨んでる場合じゃなくて、
今年の夏しか無い、と思って毎日ちゃんと過ごさないとならんのだね。
何をやるにしても本来は。
現実的には、そのことを時々思い出す程度にしか無理なんだけど。
それでも時々はね。





posted by 前川秀樹 at 19:53| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月25日

夜半の声再び。

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日が暮れてしばらくすると、どこからともなく響いてくるかすれたキツイ声。
ケヒッ! キヒー!
油の差してない自転車のブレーキ音。あるいはきしむドアのちょうつがい。
 
それが啼き始めて約ひと月になる。
最初、一体何の声かと驚いた。
家の前の大きな椎の木あたり、ちょっと離れた木立の暗がりから、老人ホームの前の電線のあたりから。
鳥?には違いないだろうけど、こんな夜中に啼くのは
鷺かヨタカかフクロウくらいしか知らない。あ、鵺ことトラツグミも夜啼く?
でもどれとも似ていない。
気になってその夜ナイトサファリ開始。
夜中、懐中電灯と骨董品の双眼鏡を持って啼き声に忍び寄る。
やや!いた!
はるか頭上の電線に一羽とまってる。
懐中電灯の光もちゃんと届かないけど、なんかでっかいよ。白くて。
と思ったら飛んだ。
なんだあれ?
あんな大きいの?この距離で広げた翼の大きさも70〜80pくらいにみえるよ。
その大きさにもかかわらず、羽音はまったくの無音。
ひらひらと白い風呂敷が舞っているみたい。
あ、また飛んだ。
ふわふわと今度は別の個体。
星のない真っ暗な空を音もなく横切る白いもの。
なんだか物質感の喪失したような奇妙な眺めだった。
その姿だけだと無声の幻燈を見てるみたい。
反してその鳴き声のなんと強烈なアピール。
ケヒッ!ケヒッ!
控えめな虫の声を圧倒するかのような強烈で耳障りな摩擦音。

フクロウの仲間には違いないだろうけど、
ふくろうってホーホー ボーボー啼くんじゃないの?
 
結局正体が判明したのはそれから約2週間ほどたってから。
木偶ワークショップでおなじみのイガラシさんのまえで
啼き真似をしてイガラシ検索。
こんなの。分かる?

そうしたらそんな不完全で劣化した情報でイガラシさん、
家で調べてくれて、ようやく正体判明。
ありがとう。
フクロウ科フクロウの雛、親に餌をねだる。の図、だった。
成鳥は翼開長90p。体長40〜50p。そりゃでかい!
そうそうそれくらいに見えた。

そうかー、それで親の鳴き声をyou tubeで調べても分からないわけだ。
しかし巣立った後にものすごいアピールするんだな。
ごはんー!ハラヘッター!
声はそりゃまあ大きい方が得だ。

それから約ひと月。
何羽もまとまって聞こえることはなくなったけど、
それでも家から聞こえる範囲で毎夜のようにあのきしむ自転車は坂を下る。
ケヒー!キヒー!

一体いつまで親フクロウは鼠やトカゲを運び続けるんだろか。
大型の猛禽って手間暇がかかるもんなんだなあ。

早く大人になってほーほーボーボー聞かせておくれよ。
窓から遠くに見える真っ暗な木立のシルエット。
あの物憂げな啼き声を夜半、夢うつつで、聞く時間が僕は大好きなんだけどな。
普通の田舎の住宅地だけど
そういう鳥が生息できる程度の環境は
まだ整っている。
そんな漠然とした手前勝手な目安でも、
ほんの一時の安息は感じられるからね。

posted by 前川秀樹 at 06:55| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月23日

たまにはランチ。

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おいしく料理された野菜を体が欲している。
と先日感じ、
近くにちょっと前にできたビュッフェ(ビュッフェですって。うちの近所に。笑)形式の
レストランにお昼を食べに行ってきた。
JAがやっている、大きな農産物直売所に併設されたシャレオツで大規模なフロア。
でも直売所の名前が「ポケットファームどきどき。」
となんとも甘酸っぱいネーミング。
レストランは「森の家庭料理レストラン」
と、こちらはやや開き直り気味なすがすがしさ。

でも、味は?そこそこなんじゃないの?
となめてかかってたら、
すみませんでした。
すごくおいしいです。
野菜の味優先のため、薄味気味にしてあるから、
けっこうな量が食べられるし、食器だって、プレートだけでも
木製、金属 陶器、と選べるようになってる。

まあ定食やに比べると高いかな。という気はするけど、
満足感は大きかった。
美味しかったので、
油断しておなかがぱんぱんになるまで食べてしまった。
苦しい。
それは反省。

たまにはね。こんな昼も。
posted by 前川秀樹 at 15:58| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月18日

ダメダメな味。

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しばらく使ってなかったカバンで、久しぶりに東京に出かける。
多分数カ月ぶり。
カバンの底を探っていたら出てきたのがおなじみフリスク。
まだ入ってるかな?と振ってみると、
カラカラという音じゃない耳慣れぬ音がした。
なんかコトコトいう。
かすかな疑念を抱きながら
そっと開けてみると、
ぬ!?大っきい。
容器の口をスライドさせて振っても引っかかって出て来ない。
仕方がないので容器を全部開けてみてぎょっとした。
ぬう、しゃらくさい。なぜ全部でっかい?
形もどことなくシャープさを欠いて不揃いな感じ。
事件だ!
中身が全部何者かによって別物とすり替えられている。
ちなみに写真は状況証拠1、正常なそれと比較したもの。
僕のカバンの底のフリスクケースの中身をわざわざそっくり入れ替える
おちゃめな犯人の影が?動機はなんだ?

いや、いや いや。その辺でカムバック自分ー。

それにしてもそうかー、フリスクってちょっと見ない間に
こんなにもすくすくのびのびと育っちゃうんものなんだ。
湿気を栄養に。
もしかしてフリスクって粘菌とかキノコ類に通じるタチ?
おなかで働くガテン系なんとか菌?

で、まあ食べて見た。
よせばいいのに。

「どうですか?」
と関君。

うーん、これは、なんというか、例えるのが難しいけど、
食感とかかつてのミント味とか、ほどよく醸されて、変質して、
そう、強いて表現するなら、
明らかに

ダメになったフリスクの味。

これだけのことを、
梅雨真っ只中のミスターユニバースのスタジオで
わざわざ営む無意味。
平穏だなあ。

posted by 前川秀樹 at 21:19| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

進んでいること。ズフラ2

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猛暑日でペースが落ちる。とはいえ進んでいるものもある。
先日、蔵前のおなじみ ミスターユニバースの関さんのスタジオで、編集、出版の信陽堂 丹治君たちを交えて。
第1回編集会議。
 
「ZUFRE 2」 の。

物語集ズフラに続いて、物語集第2段、ズフラ2。
原稿がようやくすべて大枠で仕上がりました。
長短合わせて今回は6話が収録される予定です。
というわけで、ようやく編集会議なのです。
メンバーはいつものチーム。
信陽堂の丹治君、美佳さん。とデザイナー関君。
さて、今回はどう料理する?
本の形は?印刷所は? タイトルの色は? チラシは?先行予約の特典は?などなど。

モノツクリが集まって、こういう話になると
お決まりのリズムというかパターンがある。
すなわち
話がころがって、膨らんで、脱線する。
持ち小ネタを織り交ぜながら。

「前回よりもちょっとページ割が難しいね。」
「同じ台割りで行くと後半ページに空きができるかも。」
「どうしようか。」
「前川秀樹倶楽部でもつくりますか。」(そらきた!)
「ああ、投稿ページとか?」(突っ込みナシ。のかってきたよ!)
「この話が好きですハート(トランプ)(東京都在住OL 匿名希望) って。」(やらせだろ。)
「それから星占いな。」(今度は斜めにのっかり気味。)
「ムッシュー・タンディーの?」
「カニ座のあなたの12月ラッキーアイテムは少部数個人出版の本です!」(12月限定じゃ困る)
「いや、それより、物語占い。」(不安定な足場からさらに斜め上方へ、チャレンジャブルな発展)
「なにそれ。」
「トモカズキの話を選んだあなたは、強がっているようでも本当は寂しがり屋。」(発展が結実)

延々、切りがなくなるから、エキサイティングというよりデンジャラスだ。
そろそろ本線に戻そうよ。

でも無駄に思えても、こういう小枝から何かアイデアが生まれてくるかもしれない。
ようはお笑いでも真面目なアイデアでも、こういうものだ、と
なんでも最初から決めつけないことが大事。

物語は一応書き上がったけどまだまだ僕のやることは沢山。
物語のテーマに沿った、像刻作品の制作、撮影(これは今回も関君)
挿絵の制作。
12月の完成目指してまだまだ大変。

そういえば、と話が去年に戻る。
ズフラで、前回ピンホールカメラで撮影した作品は5体。
その最後の5体目を、朝の霞ケ浦湖畔で撮った。
風の凪いだ鏡のような湖面。暖かな日差しに眠気を催す。
小さな石積みの突堤の先まで作品を運んで撮影が終わった後、
丹治君夫妻と僕と一緒に関君のピンホールカメラで記念撮影なんかをした。
お昼ご飯を食べて、東京に車で帰るみんなを送り出して、
ほっと一息。うららかな春の昼すぎのこと。
午後2時46分。
あの誰も予想だにしていなかったことが起きた。
それが3月11日。のこと。
撮影が数時間後だったなら、
僕らはきっとみんなで水の底。

その後はもうめちゃくちゃ。
5月に完成させなくてはならないのに
紙は無い、インクも無い。印刷所も止まってる。
茨城、東京間の交通網も寸断されて、打ち合わせもままならない。
そんな中でよくもまあ。
よく出来上がったものだね。
と、しばし遠い昔のように皆で思い出す。
たったこれだけの、数百部刷るだけの小さな出版だけど、
あれ以上大変な状況はもう2度と無いでしょう。
前回に比べて進行に余裕があるから、というわけではないけど、
なんとなく今回のは前よりももっといいのができそうな気がする。
ぜひ手にとって一つ一つ受け取ってもらいたい、いい本。

像刻の制作もさることながら、こっちもたんたんといい仕事ができるといいなあ。



posted by 前川秀樹 at 20:08| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

真夏になる

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うむ、真夏だ。
梅雨があっさりと明けたとおもったら、いきなりの真夏日。
これはかなりこたえる。
いつものことながら、この時期、仕事のペースがガクンと落ちる。
手元に汗は落ちるし、体におがくずがまとわりつく。
それに伴う気力減退。
体がこれに慣れるまで、毎年しかたなくだらだらと過ごす。

せめてきれいなものを見たいなあ、
と思って、今年5月に滋賀で沢山採集したオオセンチコガネ
の標本写真をアップ。
うん、よし、きれいだ。
けど、暑い。
2頭並べたら余計にムシムシしてきた。
 
いやいやこういうサムさじゃじゃくて、なんかこうビジュアル的な・・・。
あ、このへんかな、

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今年の1月の家の近く。ほんとにこんなだったのかなあ、
ほんとに半年前の話?

ああ、もうパソコンの熱さえ邪魔。

posted by 前川秀樹 at 18:21| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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