2011年09月13日

素。

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昨日、骨董屋の坂田さん御夫妻が土浦に来てくださった。
敏子さんとは、以前、高松のものつくり、「欲しかったもの出来た。」
のプロジェクトで、御一緒させていただいた。
坂田さんの方とは、何度もお会いして、
よく存じているのに、ちゃんとお話をしたのはなぜか昨日が初めてだったような気がする。
そういえば、今年6月にパリの蚤の市でもばったりお会いした。

あれーーー!?

後ずさりながら、相手を指さし妙なリアクションをし合う東洋人が、
その時の僕らだ。

さて、茂原にある as it is で、これまで毎年開かれてきた、コレクション展。
来年は、いよいよ僕の番なのだ。

坂田さんのやってらしたこと、失礼を承知で簡素に言わせていただくと、
既存の価値の解体とささやかな再構築。その時に軸となったのは、
「市場相場」とか「歴史的価値」ではなく、あくまで個人の美意識や感性だった。
坂田さんははぎ取ってゆく仕事とおっしゃるが、
まあざっくりとそういうふうに
僕は思っている。

素に戻す。

僕は20代のころ、その物の持つ属性をはぎ取って行った先に
とても興味があった。
名前とか、価値とかを剥いで行ったら何が残るの?

それを造語にして「原物態」なんて呼んでた。
なんか漢字にするといまさらながら美術っぽい(笑)

コレクション展は、
作家の持ちモノを、作家自らが発掘、
as it is 会場で再構成することで、
作家の作品とそれら沢山の持ちモノの間にある

道筋のようなものを観賞者に探って楽しんでもらおう、
というような展覧会だ。

話をいただいたのは昨年のこと、その時はずいぶん先の事だと思っていたので
何を見せるのか?そんな見せるような立派なもの沢山うちにはないよなあ。
とぼんやりと、保留にしてきたけれど、
昨日、お話を聞いていて、ようやく具体性を帯びてきた。
そうか、もう近いのか。

年が明けて、4月27日が初日となった。

急に頭が動き始めた。
家探しして物を発掘せねばのう。

坂田さん、敏子さん、残暑厳しい中遠路はるばる
ありがとうございました。





posted by 前川秀樹 at 07:49| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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