2011年04月29日

5月ルビジノ

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夏日となる日もちらほらと出てきました。
初夏。ちょっと前の一番気持ちの良い季節です。
前川は個展直前であたふたなのですが、
せっかくの良い季節なので、
ルビジノはオープンします。
ただし、ちょっと変則日程です。
今月のオープンは。

5月 1日(日)2日(月)3日(火)

の3日間となります。

ゴールデンウィーク真っ最中。
お待ちしています。
posted by 前川秀樹 at 08:15| ルビジノ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月23日

カッケー!


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カッケー!
鳥が鳴いているのではなく、
仲田さんの個展である。

なんというか洗練?もしくは洒脱。
鉄という工業素材をここまで軽く美しく見せる技。
これまで数回、同じ場所で展示をみてきたけれど、
今回、一皮むけるというか、ステージアップというか。
どこが、というのは難しんだけど、
今までで一番いい。
うなる。

仲田さんは、僕と同じ茨城のちょっと北の方にお住まい。
なので、被災者仲間と言えなくもない。
聞けば、電気もガスも水道も。ライフラインの断絶も仲田さんにはあんまり関係がなさそう。
「3月11日。自分の置かれた状況をまるで知るすべがないので、庭で(多分たき火で?)
カレーを温めて食べた。へへへ。」

あー。仲田さんてほんとそういう感じですよねえ、、。

それにしたって制作は、今回のこれに向けてまさに佳境だったはず。
あの中から、このクオリティーと作品量を持ってくる力は圧巻。
こういう堂々として、重たい空気から逸脱したものを、
この時期に見せてもらえるのは本当にうれしくなる。

かっこいいなあ。
僕は初日に行って、思わず2作品ゲット。
許可を得て、写真もとらせていただいた。

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ちなみに仲田さんの個展「増殖と可変」はDEE’S HALLで26日まで。

ああ、でも僕は僕でそんな手放しに喜んでばかりもいられない。
ツギハ、アンタノバンデスヨ。
と後ろからささやき声が詰め寄ってきている。
カウントダウンの状態。
ひー。
残り時間ひと月のラインはとっくに切っている。
うう、プレッシャー。

頑張らないと。


posted by 前川秀樹 at 08:33| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

4月木偶終了。

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恒例のDEE’S 木偶の棒ワークショップ終了しました。
応募開始は震災の直後。
さて、集まるものかな?と開催は微妙な状況だったのですが、
意に反して、皆さまの声もあり、あっという間に定員となってしまいました。

少しだけ、「祈り」ということを意識して、一日彫ってみましょうか。

誰もが不安な時、それぞれの思いで桜と栴檀を刻みました。


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楽しみのお昼ご飯は今回はK047の横田慶子さんのご協力です。ごちそうさまでした。

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壁際に一人お昼の時間にうかれる小学生がいます(笑)

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それぞれの祈りが形になってます。
静かでいつもよりちょっと深いものに触れたような気持ちです。

それにしても今回は本当にいろいろとありました。
多分参加者に数に対して、差し入れをしてくださった方々を始め、サポーターの数も多かった。
大切な支えです。
色々な意味で本当にありがとうございました。

ここでの木偶講座も5年目?回数で行くと9回目?だったかな。
だんだんとこの場がいい具合に育っています。
「和」とは単に群れ集う事をさす言葉ではないと思います。
普段は別に群れているわけでもないのに、その時にだけ、
皆である意識を持って場を支えることで出来上がる、形のない環だと思うのです。
誰にでもできることではないです。
某国の政治家さんたちをみていると分かります(笑)
だから、
サポーター、参加者、主催者、と立場を分けていくのは本当なしっくりと来なくて、
和をはぐぐむことのできる人たちで拵えるもの、としか言いようのない雰囲気が
この木偶講座にはだんだんと出来上がってきているのを感じて
僕は嬉しいです。

また今回、大変な時に集ってここで木偶を彫ることに、
何か大切な縁を感じました。
かなり特別な印象深い木偶ワークショップになりました。
僕も沢山言葉を放ちました。

毎回どんなことが起こるか、本当に読めない一期一会です。
皆さんまた秋にお会いしましょう。

posted by 前川秀樹 at 09:24| ワークショップ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

たまたまの幸運

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震度6弱 震度5強。1ヶ月経っても揺れる揺れる。
今日はちょっとましだけど、
一昨日の夕方から昨日は特にひどかった。
もう3分おきくらいににゆさゆさゆらゆら。
これじゃあ船に乗っているのと変わりない。
船と違うのは、この大きな船には船長も操舵士も不在だということだ。

どこに向かっていて、今どこにいて、1分先に船がどうなっているのか誰にも聞けない。
船が何を考えているのか、
どんなつもりなのか、乗船客はまったく知れない。
いや、船には、乗客を乗せているという意識なんてものは多分全くないのだ。

思えば、僕らの古い古い神様観というのは、
意思疎通など全くできない、
この船のように、訳のわからない恐ろしいものでしかなかったのだったのだろう。

神社で願いを聞いて叶えてくれたり、悪いことをすれば罰を与えたり、
祈れば霊験あらたか。
そういう分かりやすいギブアンドテイクみたいな関係の在り方は
伝統でも何でもなくむしろ“今風”なのかもしれない。

まあ得体のしれない恐ろしいもの、と最初から思っていれば、
たまたま、自分たちにとって都合のよい“良きこと”が、
ちょっとでもあった時の感謝の念は大きい。
程よい雨が降っただけでも、それはきっと幸運に感じられるはず。

ラッキー!
オー・マイ・ゴッド!

良きことがずっと続くように、と、
得体の知れぬものに向けてまた祈る、“時々”幸運がある。
この“時々”がみそだ。
必ずいつも幸運があれば
神威はかすむ。
その保証のない因果関係の向こうにのみ、
神様は居た。
見えるような見えないような、、、。
そんな思わせぶりなところもまた
神威を感じるミソだ。



今日は揺れが少ないかな?
となんとなく朝思ったので、
3日後に迫るワークショップに使う、材料をもらいに行ってきた。
知人の所有する雑木林で昨年切られた桜の枝を沢山。

あっちもこっちもひどい傷だらけの古い町なかを抜け、
久しぶりに町外れまで車を走らせる。
タンポポの絨毯。桜も満開。
花はきっちりと時を刻んでいる。
同じ天地の仕業でも、地震と違ってこっちはずいぶんやさしい。

いやいや、そう感じるのも僕らのただの思いこみなのだ。
タンポポもまた人間のことなん決して思わない。

僕らは自然とともに、とか自然と共生なんて言葉をすぐに使ってしまうけれど、

“思う”という概念すらない相手に、
供に、なんて関係ははなから成り立つ訳がない。
要するに片思い、というか勘違い。

でも、
きれいな花を見て、
自然をやさしく身近に感じたりする。
この偉大なる勘違いは
人には大事だ。

相手もきっとどこかで僕らのことをみてくれている。
そんな勘違いを糧としないと
人は絶対に生きていけない。
そうでないと、恐ろしくてきっと人は死んでしまう。
飢えや暴力以外にも、
想像力の異常過多や逆に欠乏から来る虚無は人を殺す。
つくづく不合理で不安定で奇妙な生物だ。


たまたま東京のとある場所にその時にだけ集う。
たまたま一緒に桜の木を彫る。
1日、手を痛めながらも頑張って向き合ってみる。
それで、帰りの電車がたまたまタイミングよくホームに入ってきたら、
オー・マイ・ゴッド!(笑)
そう感じられるといいなあ。

午後はぼんやりそんなことを考えながら、
木偶のスタンドを鉄でこしらえた。
50個ちょっと。今回多いな!

久しぶりにお会いする面々。初めての顔。
楽しみ楽しみ。
たまたま、たまたま。
だけどそれは幸運。

大きな揺れがないといいけど。
いや、揺れるような揺れないような、、。
がミソか?(笑)








posted by 前川秀樹 at 23:31| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月07日

お申込みお早めに。

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重要なお知らせをこの後半で今一度。

銅版画を始めてしまった。
ずっと昔に遊びで一度友達にやらせてもらったことがある。
経験はそれだけ。
美大を出たところで、
なんでも教えてくれるわけじゃない。
僕の場合はあんまり興味もなかった。

けれど、物語本「ズフラ」の挿絵を銅版画でやってみたい。
と突然思い立ってから、いまさら入門書を買い(笑)
40の手習い。
テキストに沿って一つ一つ実験、また実験。
うーん、子供のころ、草に汁や泥水を混ぜて実験遊びをやったあの
感覚に似ているな。

道具は本の写真をみて作れそうなら作る。
どうしてもわからないものはとりあえず買ってみる。

僕は何かをやるときにとりあえずセットで買うことをしない。
あと、学校とか人に聞くこともどうにも苦手だ。

普通この二つができないと、上達に大変な手間と時間がかかる。
無駄と思える回り道もやたら多い。
けれど、そういう真っ暗闇から始まる模索の旅が好きだ。

今回、
無謀にも、先行予約300部に版画をつけよう!
などと、ズフラスタッフに言ってしまった。
まだプレス機の機能すら理解していないというのに、なんという向こう見ずを、、、、。

そうそう、おまけにこうやって自分をちょっと追い込むマゾっけもある(笑)

色々と毎日やっているうちに
ようやく入門書に書いてあることが分かるようになってきた。

よし、これなら挿絵に使えるかも。
人に受け取ってもらって喜んでもらえるかも。
というレベルまでどうにか手が届き始めた。
あー、なんでもやってみると楽しいもんだ。
もうちょっと続けてやってみよう。

調子に乗って、5月の個展にも出してみよう。

というわけで、重要なお知らせを今一度。
少々のお問い合わせもいただいたので改めて。ご案内です


鋭意制作中の「ズフラ」先行予約も只今受付中です。
お申込みいただいた方々。どうもありがとうございます。
感謝です。
3月28日の受け付け開始以降、おかげさまで順調な様子で、
予約分、限定300部、残り少なくなっております。

先行予約特典として、(お恥ずかしながら)、小さなエッチング版画1枚付いてきます。
現在そちらは今回の特典用のみの版として前川が制作しました。
版は今6種類くらいかな。版はほぼ出来上がりましたが刷るのはこれからです。
6種類のうちどれがついてくるかはお楽しみです。
愎数冊お申込みいただいた方には、なるべく種類がかぶらないようにお送りします。

本は先行予約していただけると、5月16日着でお宅に届きます。本の料金と送料は代引きです。

「ズフラ」予約分300部が終了しても、
その後、5月の展覧会場での配布ももちろんあります。
がこちらは通常販売ですので、本体のみで
特典は申し訳ないですがついてこないのです。


要約すると、↑というようなことが、
信陽堂HPのこのページには書かれているわけです。

どうやって申し込むの?
というお問い合わせもいただいています。
どうも僕からのご案内不足でかさねがさね申し訳ありません。
一応こちらが信陽堂お申込みフォームです。*こちら



この先行予約、5月の10日が、お申込み締め切りです。

お申込みご希望の方、
早めがいいですよ。
の現在状況のお知らせでした。
宜しくお願いいたします。



posted by 前川秀樹 at 19:53| 作品集出版 雑誌掲載情報。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月03日

ほどほどの雲。

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夕方、スーパーに行った帰り道。
そのまま通り過ぎるにはもったいないようないい雲が出ていたので、

ちょっと車を止めて橋の上から携帯のカメラで撮った。

ああ、たったこれだけの時間も、忙しくて
毎日やり過ごしてしまっているなあ。
よしよし、ちっちゃいゆとりのある自分、いいぞ。

しばし深呼吸。

後ろを小柄な男の人が自転車で通り過ぎた。
のかと思ったら、止まって話しかけてきた。

「雲を撮っていたんですか?」

「ええ、はいそうです。」

「なぜですか?」

「いえ、川面に映ってきれいじゃないですか。」

「私もね、さっき携帯で撮ってたんですよ。ほら、地震雲かと思って。
なんだか不吉じゃないですか、、。」

なるほど、人によってとらえ方はいろいろだ。
その発想は僕にはなかったなあ。

「これだけ毎日揺さぶられちゃあ、どの地震雲を信じていいのかわかりませんねえ(笑)。」

「ほんとですね、じゃあ、すみません。」

それだけ。

見知らぬ人と、空をみて言葉を交わすなんてことはこれまでなかったことなので、
なんだか不思議な気分だった。
これまで、そんなふうに雲をみたことなんてなかった人たちが、
きっと今もどこかでちょっとだけ、天を見上げているのかもしれない。

ルビジノの裏、弁天様の脚元の池のほとりで
シュレーゲルアオガエルが
コロコロコロコロと合唱を始めた。
木でできた鈴を一斉に鳴らしているみたいなこのくすぐったい音が、
まぎれもない春の証拠。

頑なに気を張るのが“頑張る”、ということかもしれないけど、
毎日じゃ疲れる。
同じガンバルでも

“顔春”とか“顔晴る”とかそういうのも時々はあっていい。

ほどほどがいいのだ。



posted by 前川秀樹 at 19:25| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月01日

4月ルビジノ

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続く異様な空気のなか、
それでも季節はひと雨ごとに
ほころんでゆく。

空は晴れているし、
今日みたいに風もないあたたかな日には、
羽虫が花から花へ飛び始めている。
若い鶯も里へと降りてきてへたくそに鳴き始めた。

なんだか不思議だ。
世界は変わらずそのままに
そこにある。

4月が始まった。

というわけで、
何も変わらずルビジノもオープンします。

4月2日(土) 3日(日) 4日(月) 5日(火)

です。

道々、それぞれの家からのぞく庭の花のきれいな季節です。
のんびりと、少しかすんだ湖畔の水面も落ち着きます。

皆さん、のんびりとおいでください。





posted by 前川秀樹 at 08:05| ルビジノ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする