ワークショップ「木偶の棒」行われました。
昨年に引き続き第2回です。
今回は参加者人数も大幅に増え、にぎやかで、さらに充実したものとなりました。
「今忙しいんですけど、何か?」
前回も思ったんだけど、なぜか讃岐の木偶はおおらかというか素朴というか、そんな印象を受けます。
くすっと思わず微笑んでしまうようなかわいらしいさもあって、講評会ではどれにもささやかなストーリーをつけたくなってしまうそんなのが並びます。
着色作業。
今回もおかげさまで、楽しく過ごさせてもらいました。
瀬戸内国際芸術祭もいよいよ佳境。
あちこちに漂う、大規模なアートのお祭りムードを尻目に、
こつこつ、この小さな木偶を彫りあげる。
同じ“作品”でも“イベント”でも、ある意味巨人と小人のような対比が
今回、僕は面白いと思いました。
巨人の目からは小人の姿を見ることはできないだろうし、
小人からは巨人なんて別の世界のお話の住人でしかない。
実は地続きでかかわりがないわけじゃないけど、住み分けてる。
つながってはいるけれど、無理に仲よくすることもない。
今回並んだ木偶の棒だって、参加者の皆さんの
立派な作品だし表現なんだけど、
ことさらに大上段から“アート”を叫ばなくとも、
ちゃんとそれは人の手から生み出されたものとして存在していて
何よりそれを生みだした本人が一番その作品の誕生を祝っている。
まずはそんな自分の手の届く範囲で制作の実感と喜びをを味わいましょうよ。
なんてことをふと感じて、僕は満足なのでした。
企画、準備をしてくださった桜製作所、勇敢な参加者のみなさん。
どうもありがとうございました。
また、機会がありましたら
この場所でお会いしましょう。