2010年10月31日

dee'sワークショップ終了。

DEE'Sのワークショップが終わってから、早1週間。
ブログにアップせねばと思いつつ、あっという間に過ぎてしまった。

はやいもんだのう、、、。

ハイというわけで、今回もキュンとくる良か木偶勢ぞろいです。

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最初のレクチャーです。お久しぶりの常連の方々もはじめましての方々も。
おはようございます。毎回、最初に何の話をするのか、いろいろとこれでも考えるのです。
テンション上げ気味か、しっとり系か?少ない持ちネタの中から苦労のセレクトです(笑)

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彫りますよう!午前中から全開でお願いしますよ。時間は思ったよりないですよ。

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ええ!?もうお昼?10時スタートだから、あっという間です。今日のご飯はなにか〜いな♪?
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まいどまいど、土器さんの手作りランチです。ビュッフェ式。
はいはいならんでー。二日目のお豆腐は参加者のミワさんの差し入れでした。
ありがとうございます。
土器さん今回も御馳走様でした。こんなランチつきの贅沢ワークショップはここならではです。

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午後はちょっと眠くなりがちですが、怪我しないようにがんばってください。

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4時前にようやく着色作業です。
みなさーん、4時には講評始まりますよ。色を塗ってくださいね。

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今回も、講評前にお茶で一服。青山ピースオブケークの大川さんより、チョコレートロール!!
差し入れをいただきましたいただきました。美味しいー。
回を追うごとに一体何のワークショップかわからなくなりつつある気がします。
グルメ度急上昇中です。そのうち目的が逆転してしまうのでは?(笑)

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そろそろ講評かな?残りあと二人、、三人?僕も一服しながら、何を話そうか思案中。


講評開始ですよ。

1024 (66).JPGベテラン伊藤さんのカードをくわえる長い顔?犬?なんだこりゃ?
1024 (68).JPG横から見るとこうなってます。なるほど。間の抜け方が実にいい味なのです。

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杖の木偶は初めてのパターンです。毎度毎度変化球で攻めてくるテクニシャン、ギブンスさん。技ありです。また本人に似合ってるんだなあこれが。

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一つ一つ見てみると、力強かったり、踊っていたり、やたらと可愛かったり。緻密だったり。
本当にそれぞれなのです。うーん真似できんなあ。と参加者のみなさんのみならず、僕自身も感心しきり。


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こん回の萌え系。いいですなあ、キュンときますなあ。

今回は、比較的小さめの作品が並びました。が、どれもなかなかの密度です。
怪我がなかったのも今回の特徴ですねー。
時間も少なく道具も限られていて、良くここまで出来上がってくるなあと、いつも思うのです。
一日もしくは、二日間で、ちょっとした展示ができそうな、こんなにユニークなものができてくるのですから、いままでの七回分のものを寄せ集めると、
そうとう見ごたえのある、奇妙で見たことのない展覧会ができるのじゃないのか?
と思います。
ちょっと薄暗くして、パプアニューギニアの精霊の家みたいな(笑)
みてみたいなあ、そんな展覧会。
絶対その場所に何か降りてくるはずだよ。

DEE'Sの空間も新しくなって、印象としてなんだかすごく使いやすくなった気がします。
夏のリフォーム大成功と言えるのではないでしょうか。
七回目を迎えて、差し入れをいただいたり、いろいろと準備や後片付けなど手伝っていただいたり、
いろいろな方々の自発的かつ積極的なサポートのおかげで、
会自体が育って、いい熟し方をしてきているように思います。
二日間流れるなんともいい雰囲気というか空気を感じ取るにつけ、
強くそう思うですよ。
本当にありがたことですなあ。

さてさて、次回ですが、
来年の春!
と言い切りたいところなのですが、
僕の「像刻展」第四回が五月末の予定です。新生DEE’Sの空間をどう使うか、とても楽しみなのですが、
その前というと、三月か四月?
制作が追い込みにかかる微妙な時期なんですなあ。
まあ、まだ時間はあるので、制作の調整をして、
どうにかまた皆さんにお会いしたいと思います。
僕自身の追い込みのテンションに皆さんも触発されてしまうかもしれません。
それはそれで面白い結果が出るかな?

ともあれ、今回も遠くからのご参加(今回の一番の遠方さんは広島からでした。)
ありがとうございました。
すでに常連となられた方々も、お久しぶりにお会いできてうれしかったです。
また次回、万難を排して集っていただけますよう、お願いいたします。

アップがすっかり遅くなりましたが、皆さま、今回もお疲れさまでした。




posted by 前川秀樹 at 21:42| ワークショップ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

高松その2

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ワークショップが終わって、翌々日、
夕方の飛行機まで時間があったので
槇塚鉄工所スチールファクトリー
マッキーこと槇塚登君が、イイダコ釣りに誘ってくれた。
彼は今回もワークショップの参加者でもある。

朝6時港で二人で待ち合わせ。
海はべた凪。
船の操縦も彼は慣れたもの。

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ピンク色の玉と鉛のおもりと返しのない針が一緒になった疑似餌を、
船べりから
ぽちゃんと放り込むだけ。
後はそれを、海底でちょこちょこ動かしてやれば、
面白いように釣れる。

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うん、これは、面白いな。
次々かかる。
船が潮に流されて、ポイントが常に移動しているにも関わらず、
どこでも同じようにかかる。

「一体この海の底はどんな状態なんだろか?」

「砂の上に延々とびっしり蛸だらけなんですかねえ、、。」

薄曇りの朝日を背景に、なめらかな水面が極限まで磨きこんだ金属のようだ。
時折、そばを通るフェリーや
本職の漁師さんたちの舟影を眺めながら釣り糸を垂れる。

愛おしくなるいい時間だな。

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アオリイカ

そのあと、向かいの女木島と、男木島の岸辺に近いポイントで
アオリイカにもチャレンジした。
が、こちらは少々テクニックと経験が必要らしく、
マッキーは5杯のイカを釣り上げたが
僕の竿にはとうとう一杯もかからなかった。
これは次の宿題だな、
蛸と海の上ののんびり時間だけで、
僕は十分の大満足。
癒された。いろんなものが洗い落とされるようだ。
ああ、潮(塩)風の御清め効果だったのかも知れないな?

改めて思ったけど、
船って自由だ。
車のように道の上をなぞらなくていいし、
渋滞もない。
燃料を入れてやれば、
沖に見えるあの島にもその向こうの島にも
好きな時に行ける。好きなところをたどって。
食べ物もこうやって手に入る。
もちろん海や風の危険とは隣合わせには違いないけど、
その緊張感が逆に
自分の皮膚が作りものでない“世界”に今、直に触れていることの
証ともいえる。
そうそう、世界に触れるのに、本来そんなに大したプロセスや
誰かの許可は必要ないはずなのだ。
ちょっとした約束事を忘れずにいさえすればいいんだな。
子供の時は誰でもそうだった。

おかげで、
海の上で僕の頭も不思議に冴えた。
新しい作品のアイデアもちょっと浮かんできたので、
家に帰ったら忘れないうちに形にしよう。

毎度のことだけど、
マッキーいろいろとありがとう。
すごく楽しかったですよ。
送ってもらった新鮮な獲物は早速美味しく頂きました。
イイダコもさることながら、アオリイカの刺身ってものすごく美味いね。
いままで食べたイカで一番甘くておいしかった。驚いた!

posted by 前川秀樹 at 08:05| 粗忽の庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

高松木偶の棒終了

高松 桜製作所ジョージナカシマ記念館にて
ワークショップ「木偶の棒」行われました。
昨年に引き続き第2回です。
今回は参加者人数も大幅に増え、にぎやかで、さらに充実したものとなりました。

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「今忙しいんですけど、何か?」

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前回も思ったんだけど、なぜか讃岐の木偶はおおらかというか素朴というか、そんな印象を受けます。
くすっと思わず微笑んでしまうようなかわいらしいさもあって、講評会ではどれにもささやかなストーリーをつけたくなってしまうそんなのが並びます。

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着色作業。

今回もおかげさまで、楽しく過ごさせてもらいました。
瀬戸内国際芸術祭もいよいよ佳境。
あちこちに漂う、大規模なアートのお祭りムードを尻目に、
こつこつ、この小さな木偶を彫りあげる。

同じ“作品”でも“イベント”でも、ある意味巨人小人のような対比が
今回、僕は面白いと思いました。
巨人の目からは小人の姿を見ることはできないだろうし、
小人からは巨人なんて別の世界のお話の住人でしかない。
実は地続きでかかわりがないわけじゃないけど、住み分けてる。
つながってはいるけれど、無理に仲よくすることもない。

今回並んだ木偶の棒だって、参加者の皆さんの
立派な作品だし表現なんだけど、
ことさらに大上段から“アート”を叫ばなくとも、
ちゃんとそれは人の手から生み出されたものとして存在していて
何よりそれを生みだした本人が一番その作品の誕生を祝っている。
まずはそんな自分の手の届く範囲で制作の実感と喜びをを味わいましょうよ。


なんてことをふと感じて、僕は満足なのでした。

企画、準備をしてくださった桜製作所、勇敢な参加者のみなさん。
どうもありがとうございました。
また、機会がありましたら
この場所でお会いしましょう。



posted by 前川秀樹 at 12:17| ワークショップ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月07日

蒐集の蔵

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先日
某自然博物館の学芸の方のご厚意で、
資料庫を見学させていただいた。
同じ舞台裏でも、僕は美術館よりも、博物館ののほうが実はずっと好きだ。
いや、比べるべくもなく大好きなのだ。
人間の造形物である美術工芸作品は、
見せるための展示をきちんと施されて初めて輝きを放つのだと思う。
あるべき場所としかるべき状況と。
だから、収納された状態ではまるで箔が落ちたように
どこかひっそりと古ぼけて、作品というものがくたびれて眼に写ることが多いので、苦手だ。

しかし、こうした自然の造形物は無造作に(とはいえ整頓は几帳面になされている)
収納されてなおその妖しい魅力を放つ、
いや、むしろ、自然状態ではありえない密度と状況で並べられることで、
人間の蒐集の執念の様なものが、
重い扉を開けたとたん、わっと迫ってくる。

ずっと以前に国立科学博物館の資料室を見せていただいた時にも
口もきけないほど面喰った。
どこまでもきれいに整えられ、再構成された骨骨骨、、、。躯躯躯、、、。なのだ。
自然の造形物が、この上なく不自然に整えられている
そのたたずまいの異様さが
迫力の正体なのかもしれない。
しかも、この異様な亡き骸の蔵は何食わぬ顔で町にひっそりと存在するのだ。

だから僕は、こういう場所ではいつも、
人間の好奇心や知への欲求の
すさまじさに思わず触れて、ぞわっと身震いをする。

学芸のHさん、貴重な機会をどうもありがとうございました。


posted by 前川秀樹 at 13:14| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月01日

10月ルビジノ

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 朝晩、すっかり涼しくなってまいりました。
先月のルビジノのお知らせの時には、
まだまだ酷暑がつづいて、と汗を拭きつつ言っていたのに、
彼岸を過ぎると、季節はなるようになるものです。

さて、その先月はお休みをいただきましたが、
10月はオープンします。

2日(土)3日(日)4日(月)5日(火)

です。
ちなみに10月2日には土浦花火競技大会があります。
日本で一番遅い季節の花火競技大会です。
うちあがるのは土浦市内の桜川河川敷なのですが、
ルビジノのある霞ヶ浦対岸からも小さく見ることができます。
天気が良いといいのですが。

昨年は、ルビジノが終わるころ上がり始めたので、
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丁度ルビジノに来ていた、いつもの小川幸起さんが
帰る途中の湖岸にぱぱっとテーブルを出して、
残ったおでんで花火見夕飯。
大人の花火なのです。

ルビジノの4日間天気が少々心配ですが、
お待ちしています。

posted by 前川秀樹 at 08:39| LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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