2009年07月28日

8月ルビジノ

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うだるよう。は、言ってもまあ仕方がないとして。
かわりに蓮の花は一番きれいな季節。

ルビジノオープンします。

8月1日(土)2日(日)3日(月)4日(火)

です。

都合により8月は軽食は御休みです。
 
飲み物だけご用意があります。

ちなみにこちらも都合により、

誠に勝手ながら9月はルビジノお休みです。


どうぞよろしくご了承ください。
蓮の花を見に車を流してふらりとおいでください。
ちなみに花がたくさんなのは午前中です。


 一昨日、締め切りが終わって、暑さも相まって、すっかり脱力してしまった僕。アトリエに入る気にもなれず、家の中も2階は暑いので、
あてもなくうろうろと筑波山周辺を車で流していたときに見た
土浦方面から迫ってくる雨の模様。
このすぐ後に、筑波山も大粒の雨。
広い景色や、高いところから俯瞰する眺めを、
ときどきは吸い込んでみるのはいいことだなあ。
なんて、すこしだけ気力体力回復しつつ
ぼんやりと思った。

とりあえずはルビジノです。
posted by 前川秀樹 at 08:24| Comment(0) | ルビジノ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

像刻本撮影終了!

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1年前もうだるような暑さだった。
昨年8月、その年の最高気温を記録した日。
酷暑のルビジノで最初の撮影が行われた。

チームの誰も、どうやっていいかわからず。
どんな写真を、どんな本を目指しているのかもあまりにも漠然としていた。
テキストもなく、本当の手探り状態というのはこういうのを言うのだ。
ということは皆分かっていた。

それから1年。
紆余曲折、七転八倒の末、7月24日、25日。とうとう最後の像刻撮影が終わった。
蓮田で、何度も頭上を通り過ぎる通り雨に打たれながら傘もささずに一日を過ごす。
唯一の傘は当然カメラのため。
なんてアジアンティックな非日常。
うーんやっぱりロケは楽しい。
屋外撮影は光待ち風待ち雨待ち。とにかく待つこと。

翌日の室内の撮影は、いつものようにうちの2階がスタジオ。
セッティングもすっかり手慣れたものです。

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ツマ作お昼お昼

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スイカスイカ

カメラマン首藤さん、本当にありがとう。素晴らしい写真がとにかく盛りだくさんです。よりよい内容のためとはいえ、この中からシェイプアップするのは本当につらい作業ですが、バトンタッチして責任を持ってがんばります。

 その日はデザイナー関さんの試作した表紙サンプル4点を見て
うわ=====!
思わず3人声をあげた。
ウオーーー!カ、カッコウィー。
あ、これじゃぼくのノコギリクワガタと同じ反応だな。

まあでもそんな感じだったです。
これでいけるといいなあ。
これからはとにかく予算と手間との勝負なのです。

僕のほうも、この最終撮影に向けて収録に間に合うように
新しい作品をたくさん制作したので、
展覧会とは違う、これが一つの締め切りだった。

とりあえず大きな峠を越えたという感じ。
楽しみだなあ。
posted by 前川秀樹 at 08:03| Comment(0) | 像刻本状況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

恩知ら鳥


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 おのれ、恩をあだで!

ひと月ほど前のことである。
我が家の2階の窓より高いところからにょっきり伸びている、ストーブの煙突。
それがかちゃかちゃと音を鳴らしている。

風ではなくて鳥がとまってつついているのだろう。
と最初は思っていた。ところがいつまでたっても音は止まず、
そのうちに羽ばたきが煙突の薄いステンレスとこすれる音が頻繁になってきた。

ああ、これは中に鳥が落ちてるな。と判断。
ストーブを設置して以来初めてのことだが、
若い迂闊な奴がはまりこんでしまったのだろう。

やれやれ、面倒だが仕方がない。
家の裏から高梯子を持ってきて、苦労して立てる。

ぐらぐらする不安定な足場の一番上の段に足をかけ、
下を見ないように。そっと真上に手を伸ばす。
ようやく煙突のトラップの部分に手が届いた。
底のふた、錆ついてないといいけど、、、。

が、手で触れた瞬間、ふたは大量の煤とともに
いとも簡単にばかっと外れた。そして、

鳥脱出。煤とともに恩人の頭に落下。

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決定的瞬間。雀よりは大きかったような気がする。

鳥って空を飛ぶんだから軽いものと決め付け勝ちだけど、
実際頭に落下すると、あんなものでもいっちょまえの衝撃をもたらす。
真上からバドンって。いや、ほら鳥だけに。

始終様子を見ていたツマ大笑い。
あんたの頭を思い切りけって鳥が飛んでったよ。向こうに。

あ〜〜〜〜ばよ〜〜〜〜〜っっっっ!。(笑)

って。(笑)


 まあ鳥がなんて言っていたかは定かではないけども、
恩返し的なほら、何かそういうの、あるかな、ないよね。
ひと月たってもいまだなんら音沙汰ないもんな。

まあいいけど。









posted by 前川秀樹 at 18:27| Comment(10) | LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月15日

あけた!

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 幾日ばかり、法事で実家の淡路島に帰省していた。
写真は、降ったりやんだりの空と海。


法事の翌々日の朝、バスターミナルまで妹を送って行った帰りに波が光っていてきれいだったので、数枚だけ写真を撮った。

時間のない中、それでもどうにか1日だけはドライブに費やした。
御供は父母。というより、僕のほうが、関西は道に不案内なので、連れて行ってもらった。
信楽のミホミュージアムがメインだったんだけど、はじめて行って、僕はたまげた。何より展示品のレベルの高さ。
なんだろう、あそこは。まるで宝物殿みたいだな。

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そこにいたるまでの道々のロケーション。桃源郷をテーマに設計されたという、周囲の谷と深い緑に溶け込み、歩を進めるたびに次々新しいシーンが現れるM.I.ペイのドラマティックな建築。
職員の対応のそつのなさ、それにレストランの野菜とパスタとパンがすごくおいしかった。

今のところ地方ミュージアムとしては北海道のアルテピアッツァ美唄と並んで、前川お気に入りランクイン急上昇中。

桃源郷から降りてくると本当にぼーっとしてしまった。
まあ暑かったしな。
そのあと、車を飛ばして奈良のくるみの木 秋篠の森に立ち寄ってから帰ってきた。ここも建物と緑との調和がいい。
京都あたりの高速道路がどんどん新しくなって、渋滞も緩和され、淡路からだと、快適な1日コースになったなあ。


 ところで関東甲信越では梅雨が今日明けたらしい。
今年はずいぶん早い夏だ。

posted by 前川秀樹 at 00:01| Comment(2) | LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

熱量保存の法則。

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ルビジノの近くの雑木林の美しき住民。


 例外はあるとしても、おおざっぱに分けると、おおむねの男の子は
クワガタやカブトムシにはまる時期がある。
はしかのように。

僕もそうだった。普通の一過性のはしかではなく、高熱が続いた時期がある。
島の小さな田舎の学校の男子は皆それなりに夢中だった。
今年の初物を誰がゲットするか。いかに人よりの大きいものを、あるいは数を所有するか。
そんなことにひと夏を賭けた。
正直、集めるものは、ガチャガチャのゴムのスーパーカーやジュースの王冠、後はクワガタくらいしかなかったのだ。


 
 それから時は経って、確かほんの数年前のことである。
僕より少し年下のとある企業経営者の知人と、たまたま、
海を見下ろす眺めのいい展望台の上に登った時のこと、
足元に落ちていたカブトムシの死骸を僕が見つけ、
ふと何気なしに話を切り出してみた。

「子供の時にやっぱりクワガタとかたくさん採りました?」

「ええ、はあ。やりましたねえ、そういえば、誰のが大きいってねえ。」


あれってみんないつの間にか興味が去っていっちゃうでしょ?あんなに夢中だったのに。あれが終わっていくきっかけってそれぞれにあるんでしょうねえ?」
 
、「そういえばそうですね。」とか「そのきっかけってなんでしょうね。」という話の接ぎ穂を僕はその返答に期待していた。

が即座に返ってきた答えは。

「まあ、いつまでもそんなこというててもねー。ははは。」

「で、で・す・よ・ねー。」


それであっさり話は終わってしまった。
まあ、ふつうはそんなもんだ。
そんなこと誰も意識はしないでいつの間にか大人になる。

が、そうしたあらゆる男の子熱が自然にひくことはない人間もいる。
車や音楽やスポーツに、とその興味の熱を若者的青春的に昇華させてゆく周りにあって、
事実上の置いてけぼり孤立状態を気取られまいとひた隠しにして、中学高校とやりすごし、
挙句ねじくれひねくれ何週回転もして、子供のころの高熱の行き場をどうにかモノツクリに求めたのが僕だ。

 今はクワガタを見つけても、捕まえて持って帰ろううとはさすがに思わないけど

それでもこの時期、車の窓から雑木林をみつけると、まず周囲に人目がないことをしっかり確認し、敏速に侵入し、においをかぎ、スズメバチの羽音に導かれ、ピンポイントでやっぱり見つけてしまう。

あのフォルム。この艶。畜生!なんだ!背中が赤い!何その計算しつくされた様な角のねじれ。
カッコイイ。
なんて軽く一言ではとてもすませられない。

強いて一言で言うなら、

んカァァァッコウィ〜〜〜〜〜〜♪!!!まあそんな風。
僕の場合、いきもの全体に強く感じることなんだけれど、特に昆虫って色も形も美しい。
大人、というより大供の僕は何かの折にふとその熱が顔を出す。
今はおおむねそれは、モティーフとして、アンテナが反応するという意味でだけど。

そうそう、カッコイイと言えば、
昔、子供のころ夢中で見てた子供向けテレビ特撮ドラマ。

仮面の忍者赤影。その中で出てきた大きなカブトムシ型忍術怪獣?
黒い、大きい、ツヤツヤ、角にょっきり。

鉄甲アゴン。

んカァァァッチョイィ〜〜〜〜!!!!

30何年か前。あの時はブラウン管の前で確かに友達も一緒に叫んでた。
男の子はみんないつどうやってあの熱病から卒業するのかのう。

 今日は七夕、満月、加えて部分月食と聞いた。
きっと何か特別なエネルギーの月のめぐりがあるのに違いない。

そんな古い熱の痕跡をふとたどってみたりしたのは
そのせいだったのかもしれない。













posted by 前川秀樹 at 23:55| Comment(3) | LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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