ほんとに出ます、場所を選ばず。
“生”「なんでやねん!」
小樽、北海道滞在中初めてで唯一の一人きりの一日。
海歩きと街歩きの時間を取ることができた。
小樽の街で晩御飯も一人。
さて、何を食べようかな、、、。どれもおいしそう、、、。
と迷ったんだけど、
せっかく海辺の町だし、魚が美味いらしい、
よし、寿司にしよう。
何軒もの鮨屋が軒を連ねる通の1軒の暖簾をくぐる。
なるほど、新鮮、北の魚はうまい。
うれしくなったので、下戸の僕は滅多に頼まない熱燗を1本。
カウンターの席に着いてからずっと気になっていた、
同じカウンター並びの年配の4人組。2組の夫婦らしい。
関西からだろうけど、大阪かなあ、神戸あたりのイントネーションかなあ、、、。
関西育ちの僕。
ボケ、突っ込み、のそのテンポが懐かしかった。
そうそう。このかけあいのテンポとイントネーション♪
マダムの片方、
カウンターの中の板さんに、向かってボケる。
「ほなら黒で!」
板さん、苦笑い。
そりゃ、そうだな。
ここは小樽だもの。
たぶん地元関西なら、隣のマダムの、なんでやねん、
の突っ込みより早く
カウンターの中から活きのいい切り返しがくる。
「へい!おおきに!黒1本。今日のは時価300万円なります!(笑)」
ははは、目に浮かぶ。
そこでマダムは〆にこう返すんだな。
「マグロとちゃうがな!(笑)」
僕は聞き耳を立てながら
そんな一人シュミレーションをしてほくそ笑む。
それでまたゆっくり品書きを見直して、
「ヒラメとハッカク、あったら握ってもらえます?あと、出し巻き卵。」
なんて注文してみた。
昼間に見たフゴッペ洞窟の館長さんのことなんかを
思い出しながら。
お一人様、ちょっと贅沢幸せ夕食だったなあ。