2008年07月13日

田んぼの小島

0710 (6).jpg


 それにしても、いつの間にお天道様はこんな本気の夏にモードチェンジしたんだろう?
梅雨っていつ明けたの?
“宣言”はあったっけ?

ああ、体が重い。
仕事なんてやってられるか!
もういっそ夏休みだー。
と言い切れるほど、いろいろときっぱりすっきりは行かない。
結果、だらだらだらだらと低空飛行の毎日。

 扇風機の前で常陸の国風土記を読む。
有名な夜刀の神(やとのかみ、蛇神、角があったそうだ。)の話なんかを改めて読み返していたら、
今暮らしている地元の昔話なので、臨場感もあって、
つい夢中になってしまった。
それでちょっと出かけたくなって、
車でかすみがうらを一周。
ヤトノカミ神社を探してうろうろしていたところ、

その途中で偶然別の蛇神と弁天様の話を知った。
そのお話に出てくる小さな厳島神社の杜が上の写真。
田んぼの真ん中に島のようにポツンとある。
この島のある谷戸(谷筋)を流れる小さな川を挟んで
対岸の小高い丘にもう一つ社があって、
その二つを地元の人は弁天様と呼んで守っている。
安食、下軽部という地区の話。

そこからそれほど離れていない、
赤塚のルビジノの裏の弁才天だけでなく、ここいらは
とにかくあちこちにさまざまな神様が未だ祭られ、
人々に斎かれている。

 厳島神社の祭神はたしか市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)、奥津津嶋比売命(オキツシマヒメノミコト)、多岐津比売命(タギツヒメノミコト)、いわゆる宗像三神だとおもったけど、
まあ同じ水つながり、それよりも弁天様のほうがなじみがいい、実際宮島のそれも弁才天として有名なので、まあ間違いではない。
水のそばにはよくある。
それも大蛇の昔話とセットになっている。
ここにも当然あるらしい。
道のばあちゃんにいろいろと教えてもらった。

それよりもそこに立ち寄ったのは、
さて、祠はどちら向き?
という素朴な疑問が頭を悩ませていたから。

いくつか見て廻った結果、どれもほぼ南向き。
谷の川のほうを向いているとか、メッカのほうを向いているとか(笑)
それこそ広島のほうを向いているとかいろいろ
想像をしていたんだけど、そういった壮大な決まりごとはなさそうで。ちょっと残念。
少し人に尋ねたら、どうやら、その辺はおおむね南向きに建てるものらしい。
かすみがうらの湖面を向くと自然にそうなるのかも。
後は微妙なふり幅が東西にあるだけ。

なるほど。
そういうものか。

炎天下のプチ調査にも疲れたので、その日はルビジノに寄って、
祠の台座の方角を磁石で図りなおし、
そのまま帰ってきた。

一月後の設置を見越して、祠の修理もそろそろ始めなくてはならない。まずは欅の製材から。

いや、にしても急に暑いなこれは。




posted by 前川秀樹 at 12:04| Comment(0) | LOLO CALO HARMATAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。