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それにしても、いつの間にお天道様はこんな本気の夏にモードチェンジしたんだろう?
梅雨っていつ明けたの?
“宣言”はあったっけ?
ああ、体が重い。
仕事なんてやってられるか!
もういっそ夏休みだー。
と言い切れるほど、いろいろときっぱりすっきりは行かない。
結果、だらだらだらだらと低空飛行の毎日。
扇風機の前で常陸の国風土記を読む。
有名な夜刀の神(やとのかみ、蛇神、角があったそうだ。)の話なんかを改めて読み返していたら、
今暮らしている地元の昔話なので、臨場感もあって、
つい夢中になってしまった。
それでちょっと出かけたくなって、
車でかすみがうらを一周。
ヤトノカミ神社を探してうろうろしていたところ、
その途中で偶然別の蛇神と弁天様の話を知った。
そのお話に出てくる小さな厳島神社の杜が上の写真。
田んぼの真ん中に島のようにポツンとある。
この島のある谷戸(谷筋)を流れる小さな川を挟んで
対岸の小高い丘にもう一つ社があって、
その二つを地元の人は弁天様と呼んで守っている。
安食、下軽部という地区の話。
そこからそれほど離れていない、
赤塚のルビジノの裏の弁才天だけでなく、ここいらは
とにかくあちこちにさまざまな神様が未だ祭られ、
人々に斎かれている。
厳島神社の祭神はたしか市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)、奥津津嶋比売命(オキツシマヒメノミコト)、多岐津比売命(タギツヒメノミコト)、いわゆる宗像三神だとおもったけど、
まあ同じ水つながり、それよりも弁天様のほうがなじみがいい、実際宮島のそれも弁才天として有名なので、まあ間違いではない。
水のそばにはよくある。
それも大蛇の昔話とセットになっている。
ここにも当然あるらしい。
道のばあちゃんにいろいろと教えてもらった。
それよりもそこに立ち寄ったのは、
さて、祠はどちら向き?
という素朴な疑問が頭を悩ませていたから。
いくつか見て廻った結果、どれもほぼ南向き。
谷の川のほうを向いているとか、メッカのほうを向いているとか(笑)
それこそ広島のほうを向いているとかいろいろ
想像をしていたんだけど、そういった壮大な決まりごとはなさそうで。ちょっと残念。
少し人に尋ねたら、どうやら、その辺はおおむね南向きに建てるものらしい。
かすみがうらの湖面を向くと自然にそうなるのかも。
後は微妙なふり幅が東西にあるだけ。
なるほど。
そういうものか。
炎天下のプチ調査にも疲れたので、その日はルビジノに寄って、
祠の台座の方角を磁石で図りなおし、
そのまま帰ってきた。
一月後の設置を見越して、祠の修理もそろそろ始めなくてはならない。まずは欅の製材から。
いや、にしても急に暑いなこれは。